しつけだからとたたくと虐待?2歳の子どもが受ける影響と育てるコツ

「しつけだからとたたくのは、イヤイヤ期の2歳児だから仕方がない」のは本当でしょうか。

昨今、幼児虐待が話題になり、自分のしつけに不安を抱える親も少なくないと思います。わたしもそんな母親の一人です。先のセリフは同じ2歳児を抱えるママ友から言われた言葉です。

しつけだからたたく
2歳児は言ってもわからないからたたく
のは、本当に虐待ではないのでしょうか。

わたしもついカッとなって、たたいてしまうことがあります。

しかし、子どもへの体罰や暴力を禁止する法律が、世界中で広まってきていて「たたくことはしつけではなく虐待である」ということが常識となりつつあります。

しつけとはそもそもどういうことかわからなかったので、調べてみました。

しつけとたたくという虐待の境目とは

しつけとしてたたくという行為は、虐待になってしまうのでしょうか。

そもそも2歳とは、自分でやりたい気持ちが芽生え、自分でやろうと自己主張が激しくなります。いわゆる第一反抗期のイヤイヤ期です。

大人が手伝おうとすると「イヤ」と拒否。しかし、自分でやってできなかったら大泣き。

また、大人の指示を「イヤ」と拒否。指示と反対の行動をとったり、逃げたり。身体能力も発達してきている子どもの後ろを、必死で追いかけるなんてこともしばしば。

言うことをきかない子どもをつかまえ、パシンとたたいて注意する。よくやってしまいがちですが、これは本当に虐待になるのでしょうか。

まずは、しつけと虐待の違いについて

しつけとは…子どもが自分自身の感情や行動をコントロールできるように教え、その力をつけさせること。世間のルールやマナーを教えること。つまり、教育です。
虐待とは…大人が自分の心理的・精神的問題を、緩和や軽減させるために、子どもを利用すること。その力で子どもをコントロールしようとすること。つまり、大人が子どもに対して力を濫用するというイメージです。

さきほどの「たたいて注意する」は、言葉でも代替え出来ますよね。

たたくという行為は、「わたしはあなたより強い」という親としての権威を振りかざし、子どもを支配下においていることに安心するためと言えます。

子どもによって能力が違うため、言ってすぐわかる子、何度も言わないとわからない子がいます。「何度言ってもわからないからたたく」というのは、大人が何度も言うのをさぼっている行為と言えるでしょう。

しつけとしてたたかれて育った子どもが受ける影響は

しつけとしてたたかれて育った子どもは、将来どうなっていくのでしょうか。

東京医科歯科大学の藤原武男教授が、厚生労働省の統計に基づき、「体罰を受けて育った子」にどのような影響があるかを分析されました。

それによると、3歳半で体罰を受けていた子どもは、全く受けていない子どもに比べ

 落ち着いて話しを聞けない
 約束をまもれない

などの問題行動が、5歳半の時には1.5倍高くなったそうです。

大人の指示を、話して言い聞かせるのではなく、たたくなどの体罰によって行動させていたので、「落ち着いて話しを聞けない」というのは、確かに納得のいくことです。

しつけとしてたたく以外に2歳の子どもへの効果的な5つのコツ

コメント