子供の担任の先生には、毎日の授業やその他さまざまな学校行事など子供がたくさんお世話になっていますよね。
保護者も、保護者面談や学校行事などで先生と接することが多いでしょう。
子供のことを親身になって考えてくれている先生に接していくうちに、親しみを感じたり、気心も知れた関係になってくる人もいるでしょう。
気さくに何でも話せて、楽しい先生だと保護者からも好かれて、日頃の感謝の気持ちもこめて、先生と一緒に飲み会をしたいと思う保護者もいるでしょう。
でも、先生と保護者が飲み会などをしてもいいのかとまどいますよね。
誘っても問題がないのか、それとも教育者の立場である先生と飲み会などをするのは、よくないことなのか、悩む人もいるでしょう。
そこで、先生と保護者の飲み会はありなのか、飲み会でのルール、トラブル対処法まで紹介します。
ちょっとしたポイントをおさえていれば、心配ごとはなくなりますよ。
日頃お世話になっている先生と楽しい飲み会をすることができるでしょう。
先生と保護者の飲み会はあり?なし?世間一般では普通?
先生と保護者との飲み会があるかは、学校によってさまざまです。
運動会や授業参観など学校の行事のあとなどに保護者主催で頻繁に飲み会があるような学校もあれば、飲み会じたいがまったくない学校もあります。
学校の上の立場の人や役員などの考え方や方針によって禁止されている場合と、保護者の判断にまかせられている場合とにわかれます。
学校側で、保護者とはつながらないように、必要以上に接触をしないようにと決められているところが一般的です。
悪酔いすると余計なことを話してしまうような保護者、先生もいます。
なあなあの関係になってしまったり、先生と保護者の立場がわからなくなってしまうような人もいます。
やはり公私の一線は越えるべきではないでしょう。
私が学生時代、親と先生達の飲み会などはほとんどなかったと思います。
なので、先生と保護者達との飲み会があるということにちょっと驚いています。
先生との飲み会あり派の意見
- お酒が好き、楽しく飲みたい。先生という近寄りがたい壁をなくして、友達感覚で盛りあがりたい。
- 担任の先生が男性の場合は、日頃は子供のお母さんたちとはよく話しているので、子供のお父さんたちと飲み会などをとおして、もう少し話をしてみたいと思っている先生もいる。
男同士、お父さん達と話す場では、お酒があったほうが緊張もとけて話がしやすいでしょう。
- 子供の相談ごとや学校のことなど、さまざまな考え方や話を聞けるので参考になる。
- いろいろな悩み事などがほかの人たちと共有したり、わかちあえることができてストレス発散にもなる。
- 飲み会以降、参加した人たちと話しやすくなった。コミュニケーションがとりやすくなる。
- 周囲に学校のことなど相談する相手がいないので、飲み会でお酒の入った席なら、ほかの保護者に気軽に相談しやすい。
飲み会なし派の意見
- 先生はあくまでも教育者の立場なので、友達感覚で飲み会に誘うことに疑問を感じる。
- 飲み会などを通して、先生とあまり親しくなりすぎてしまうと、万が一子供になにかあった場合でも、先生に意見しにくくなるのが心配。なあなあな関係になるのが嫌。
- 飲み会したい人だけやればいい。でも、飲み会に参加した人のほうが仲良くなって、ひいきされやすくなったりするのではという心配がある。
- 飲み会では、学校生活の話などまじめな話はほとんどしない。担任の先生に彼氏・彼女はいるのかなどプライベートな話で盛り上がることが多く、正直ただの飲み会という感じで参加する意味がなく感じる。
- 飲みの席に子供をたくさんつれてきたり、中には幼児までつれてくる保護者もいて、ちょっとどうかと思う。
- 学校の外での付き合い、飲み会じたいめんどうに感じる。先生との飲み会なんてしたくない。
- 教員は忙しいので、保護者との飲み会はめんどうで行きたくない。
せっかく飲み会に参加しても、飲みすぎてしまったり、つい話さなくてよいことまで話してしまったり、他人に迷惑をかけてしまっては、親睦を深めるどころか、恥をさらしてしまうことにもなりかねません。
飲み会に参加しなくても、日頃からきちんと分別ある親であれば先生からの信頼も得られるでしょう。
飲み会への参加率は各学校によってもちろん違いますが、だいたい8割くらいの参加率です。
毎回数人は欠席者がいます。
私の友達で学校の先生をしている人がいますが、先生同士の飲み会や、知り合いとの飲み会がとにかく多いと言っていました。
なんとなく、飲み会には疲れたという印象でした。
先生たちはそれだけ、いろいろな付き合いが多いんです。
飲み会に参加しないからといって、担任の先生から差別されるようなことはほとんどありません。
子供にも特別影響はありませんよ。
先生と保護者の飲み会開催の場合、誰が誘う?場所は?
はじめに飲み会をしようと言い出した本人が幹事をするのが一般的です。
また、参加希望者の中でいろいろと取りまとめるのが得意な人や、幹事をするのが好きな人がいる場合は、おまかせしてもいいでしょう。
幹事になった人や、飲み会の準備を率先してやっているような中心的立場の人が先生に飲み会のお誘いをするとよいでしょう。
飲み会の誘い方の例です。
日頃の感謝の気持ちをこめて、できれば先生を交えて、保護者と一緒に飲み会を開催させていただきたいと思っているのですが、飲み会への参加などというのは可能でしょうか?
お立場上、むずかしい場合は、無理にお誘いはいたしませんので、ご安心ください。
学校側の考え方の方針によっては、保護者との飲み会などに参加することが禁止されている場合もあるので、まず先生に飲み会への参加は可能かどうか確認したほうがいいでしょう。
また、飲み会の場所や日時を先に決めてしまうと、先生が誘いを断りにくくなってしまい、迷惑をかけてしまうことになってしまうので気をつけましょう。
開催場所については、学区内がよいでしょう。
先生が電車などで通勤されている場合は、駅周辺であったり近い場所の方が、参加しやすいですよね。
できるだけ参加者が参加しやすい場所にするとよいでしょう。
費用はだいたい2千円くらいです。
先生と保護者の飲み会で守りたいルールや作法は?
先生と保護者の飲み会でのルール
- はじめに乾杯の挨拶を先生にしていただきましょう。その後に幹事が飲み放題や食事などの説明をして、「それではご歓談ください」などと一言いうとよいでしょう。
- 幹事などはオーダーなどしやすいように出入りしやすい入口のそばに座りましょう。
- 幹事は締めのあいさつもしましょう。
作法について
幹事はできるだけ、お酒はほどほどにしましょう。
最後の挨拶のしめくくりやラストオーダーを知らせたり、やらなければいけないことがあります。
酔って飲み会時間を過ぎていたなどということがないように気をつけましょう。
なかにはすごく酔っぱらってしまうひともいるかもしれません。
参加者のめんどうをみてあげれるように、酔いすぎには注意しましょう。
マナーについて
- 酔った勢いで他の保護者やほかの先生などの中傷や批判などをすることがないように気をつけましょう。
- 特定の個人名をいわないようにしましょう。同じお店に関係者がいて話が漏れてしまうこともあります。居酒屋などにはいろんな人がいて、誰が聞いているかわからないということを忘れないようにしましょう。
- 話をするときは、先生に対しては「〇〇先生」と呼びましょう。相手が保護者よりも若い先生などの場合でも、お酒が入って距離が近くなって、「〇〇ちゃん」「〇〇くん」などのような呼び方をしてしまわないように注意しましょう。
- できるだけ個室がよいでしょう。場所によっては学校のほかの保護者や子供と遭遇することもあります。できるだけ話が他のひとに聞こえにくいほうが万が一のときにも安心です。
- あたりまえですが、飲酒運転はしてはいけません。幹事はできれば、お酒を飲まれる参加者がどのような手段で帰られるのか把握しておくのもいいですね。
服装について
先生との飲み会の席では、普段の飲み会のようなカジュアルすぎる服もちょっと失礼です。
堅苦しすぎる服装をする必要はありませんが、できるだけ失礼のない品のある装いがおすすめです。
カジュアルすぎるだらしない格好だと、「この親でお子さん大丈夫かなぁ。」などとちょっと不安に思いますよね。
パンツスタイルにさわやかな色のシャツやカットソーを合わせるなどシンプルで小奇麗なコーディネートもおすすめです。
女性らしい品のある服装もいいと思いますが、肌が露出しすぎるような服装は品格が問われてしまったり、ほかの保護者などからも引かれてしまうこともあるので避けましょう。
先生と保護者の飲み会でもし喧嘩などトラブルがおきてしまったら?
お酒の席で、もめている人達への介入はしないほうがいいでしょう。
どちらか一方に賛同してしまうと、あとで恨まれるなんてめんどうなこともあります。
口論している人同士がかなり興奮していて、罵声を言いあってしまっているような状況なら、仲裁が必要です。
酒の席でのトラブルはけっこう多いんです。
お酒の席でかなり酔っぱらってしまい、他の出席者への暴言から喧嘩になってしまったというケースもあります。
対処法について
まず喧嘩している同士を引き離し、できるだけ遠くに移動させます。
お互い近くにいると興奮して喧嘩が続いてしまいます。
そして喧嘩している両方の人に中立の立場で仲裁に入りましょう。
どちらかいっぽうの人の意見に賛成の立場だとしても、その場では、あくまでも双方の話を平等に聞きましょう。
話を聞いてあげることで、喧嘩している人は気持ちを落ちつかせることができます。
よく話を聞いてあげることが重要です。
その場でリーダー的な人や、平等な立場で仲裁できそうな人に仲裁を頼みましょう。
どのように解決するか
とにかく、その場では両方の人の話をよく聞いてあげることで、気持ちを落ちつかせてあげることが大切です。
その場で喧嘩の原因になったことを解決しようとしないほうよいでしょう。
出席者同士のトラブルや問題は、あとで学校側に対処してもらいましょう。
出席者はもめごとをした人達と、ある程度距離をとっておいた方が、よけいなトラブルに巻き込まれることがなくなるでしょう。
そして、飲み会自体も早めにきりあげてもよいでしょう。
そのような状況でまだ飲みたいと思う人は少ないと思いますが、せっかく参加費などを払っているので、出席者に早めにきりあげてもよいか確認をしましょう。
最後に
先生と保護者の飲み会のポイントまとめ!
- 飲み会は学校の役員などの考え方や方針によって禁止されている場合と、保護者の判断にゆだねられている場合がある。一般的には保護者とは必要以上に接触しない、公私の一線はこえるべきではないという考えが多い。
- 飲み会を言い出した人や、取りまとめなどが得意な人が幹事をする。場所は学区内で、先生が参加しやすいような、駅周辺や近場がおすすめ。費用は2千円くらいが多い。
- 先生に乾杯の挨拶をしてもらい、幹事が「それではご歓談ください」などというとスムーズに。オーダーなどしやすい入口のそばに幹事は座る。幹事は飲みすぎずに締めの挨拶も忘れずに。
- できるだけ個室のあるお店にし、万が一学校関係者がいても、話が聞かれないように対策を。特定の個人名を言わないように。酔って余計なことも言わないように。
- 服装はカジュアルすぎず適度にきちんとした装いで。肌の露出が多すぎると品格が問われたり、他の保護者にひかれることも。
- 他人のもめごとはそのままに。介入すると巻き込まれることも。興奮して激しく言い合っているような人がいる時は、両方を引き離し興奮させないように。両方に中立な立場で、双方の話をよく聞くことで相手を落ち着かせてあげることが大切。
- 喧嘩はリーダー的な人や平等な立場で仲裁できそうな人に、仲裁を頼もう。喧嘩の原因の解決は学校側に委ねよう。どちらかに賛同すると恨みをかうことにも。
なにかと学校行事のあとに多い飲み会ですが、学校行事の主役は子供たちです。
卒業式や運動会、授業参観の後などは、がんばった自分の子供をほめたり、祝ってあげて家族で過ごすことのほうが大切だと思います。
先生への感謝の気持ちも大切ですが、先生という立場は何かと忙しいので、飲み会はほどほどに!
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