気分の乗らない飲み会ってありますよね・・・。
職場でも何かと飲み会に誘われる機会が多い、人の出入りの多くなる時期には気の重い日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか?
(まぁ、今年はコロナ問題で飲み会も激減しているようですが・・・)
『飲みニュケーション』という言葉にある通り、少し前までは飲み会に参加して無礼講で上司や部下・同僚とコミュニケーションを取ることが良きとされてきた時代もありました。
が、今は少し風向きが違います。
若手社員などは退社後の自分の時間を大切にする人も多くなっており、仕事関係の飲み会への参加に前向きな気持ちを持てない人達も多いこのご時世です。
上司や先輩からの飲み会への誘いがウザい!
日頃からそんなストレスを抱える皆様と上手な断り方や対応策を考えていきましょう!
先輩の誘いがうざい! 上手な断り方は?
自分の時間を大切にしたい、今月は節約をしたい・・・・
そんな時に限って声の掛かる先輩から飲みの誘い。
ブルーな気分この上ありません。
圧力に負けてあきらめてそのまま居酒屋に連行されますか?
それとも・・・
上手にこの窮地を乗り切るためにはどのような伝え方をすれば良いのでしょう。
断る口実は主に「体調」「先約」「家族」を理由にした口実にすることが多いものです。
それらを使った具体的な“断り文句”をまとめてみました。
体調理由
- ちょっと風邪気味で喉が痛くて・・・
- 歯医者の予約を入れていて・・・
- コンタクトの調子が悪くて眼科に行こうと思っているんです・・
- 昨日も飲みすぎちゃってて・・・
先約理由
- 友達が泊まりに来ることになっていて・・・
- 久しぶりに帰国した海外住む友人と会う約束をしていて・・・
- 受け取りそびれている宅配便の再配達を頼んでいるので帰宅しないと・・・
- エアコンの修理を依頼している業者が来ることになっていて・・・
家族理由
- 実家の母がこっちに出てくることになっていて・・・
- その日は主人の帰りが遅くなる予定で、子供の預け先もないものですから・・・
- 主人が体調不良なので、なるべく早く帰らないと・・・
- その日は母の病院に付き添う予定で・・・
比較的利用しやすいと思える断り方をまとめてみましたが、会話の最後には「また誘ってください」という一言を加えるのが大切。
この一言があると、誘った方も嫌で断られた訳ではないのだと思えるので(ホントは行きたくないから断ったとしても)、感情を害してしまうことはまずないでしょう。
また基本、メールで受けたお誘いはメールで返答をしても問題はないです。
また直接誘われた場合には直接お返事をするのがベターではありますが、返事を保留した場合には、その方が伝達が早ければメールで返事をしても問題はないでしょう。
当たり前ではありますが、可能な限り早く返事をするのがマナーです。
先輩の誘いがあまりにしつこい!パワハラやセクハラになる?
上司や先輩から意にそぐわない飲み会の誘いを受けた場合、本人にとっては「参加を強制されている。これはパワハラ?」と感じることもあるでしょう。
でもそれは本当にハラスメントに該当するのでしょうか?
パワハラの定義を厚生労働省では下記の通りとしています。
『同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為』
単に上司や先輩からの飲み会の誘いだけならパワハラには該当しません。
では具体的にどういったケースが “パワハラ” となりうるのでしょう。
それは単に飲み会に誘うだけでなく
ということがあればパワハラに該当する可能性が出てきます。
また断ってもしつこく誘われたり、不自然に自分ばかりを誘ってくるような気がすると「これはもしかしてセクハラ?」と感じることもあるでしょう・・・
セクハラの定義を厚生労働省では下記の通りとしています。
『職場におけるセクシュアルハラスメントは<職場>において行われる、<労働者>の意に反する<性的な言動>に対する労働者の対応により労働条件に付いて不利益を受けたり、<性的な言動>により就業環境が害されること。』
単に飲み会の誘いだけという場面おいては、ボディタッチ等の明らかなセクハラ的要素は少ないかと思いますが、
ということがあればセクハラに該当してくる可能性もあります。
いずれもこれはハラスメント?と思うことがあれば、その立証のために日々の嫌がらせの様子をメモや録音などで記録しておくことをお勧めします。
しつこく誘ってくる先輩の心理とは?
誘い方によってはハラスメントとされてしまうことで、警戒する上司も多いと聞くこのご時世、それでもしつこく飲み会に誘ってくる上司・先輩って何考えてるの?!と腹が立ちますよね。
リスクがあるにも関わらずしつこく誘ってくるその心理とは、どのようなものなのでしょうか?
予想されるケースをまとめてみました。
単に人数を集めたい場合
- 「〇人以上で、幹事さん無料!」といった特典を使いたいから
- 上司の機嫌をとるために人数を集めて賑やかな場にしたいから
- 割り勘できる頭数を増やしたいから
悪気はない場合
昔ながらのサラリーマン・年配の上司や先輩で・・
- 会社の飲み会には全員参加が原則だと思っている
- 飲みニュケーションは大切と思っている
また単に
- 一緒に楽しくしたい、仲間にいれてあげようと思っている
あなたと飲みに行きたい場合
- 単にあなたに興味があるから飲みに行きたい(ヨコシマな気持ちがある場合も含めて)
パワハラ・セクハラだと感じたら?相談先は?
しつこい飲み会の誘いにパワハラ・セクハラだと感じた時の相談先はこちら!
会社のハラスメント(コンプライアンス関係)相談窓口 または人事部
※ご自身の会社について確認をしておくことをお勧めします。
厚生労働省 総合労働相談コーナー
厚生労働省 労働条件相談ホットライン
リンク:労働条件をめぐる悩みや不安・疑問は「労働条件相談ほっとラインへ」(PDF)
ハラスメント110番
弁護士
どこに相談したら良いのかわからない場合の窓口として
<法テラス>
まとめ
■しつこく飲み会に誘ってくる上司・先輩に対する上手は断り方
- 体調不良を理由とする
- 先約があることを理由とする
- 家族を理由とする
■あまりにしつこい誘いはパワハラやセクハラにあたるのか?
※パワハラに該当するかもしれないケース
- 繰り返し執拗に誘う
- 断った後から無視・嫌がらせをする
- 人事評価を下げる
※セクハラに該当するかもしれないケース
- 1対1での誘いである
- SNSでしつこい誘いがある
■しつこく誘ってくる人の心理・理由とは?
- 単に人数を集めたい場合「割り勘の頭数を増やしたいなど」
- 悪気はない場合「会社の飲み会は全員参加が当たり前だと思っているなど」
- 単にあなたに興味がある場合
・・・など
■パワハラ・セクハラだと感じた際の相談先
※会社のハラスメント(コンプライアンス関係)相談窓口 または人事部
- 厚生労働省 総合労働相談コーナー
- 厚生労働省 労働条件相談ホットライン
リンク:労働条件をめぐる悩みや不安・疑問は「労働条件相談ほっとラインへ」(PDF)
- ハラスメント110番
- 弁護士(法テラス)
上司・先輩から誘われる私的な飲み会は“行きたい人が行く”のが基本。
業務時間外はあくまでも個人の自由でなければなりません。
またこの時代、会社は管理者にハラスメントについて教育をしている会社も多くあります。
皆さんも自分の時間や自由を守るために、そして必要のない嫌な気分になることを
避けるために、意にそわない飲み会を上手に断る勇気とスキルを身につけましょう。