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不登校の友達にかける言葉・言ってはいけない言葉は?

最近、友達が学校を欠席する日が続いています。

  • 友達が学校に来ない
  • 学校へ来ない理由は?
  • 学校が嫌いなのかな?

なぜ不登校になってしまったのか、理由を知りたいです。何か力になりたいですよね。

私が小学校の頃、突然不登校になってしまった友達がいました。リーダータイプのしっかり者の男の子が突然学校に来なくなってしまいました。

不登校になった理由がわからず、どうしていいかわからないまま、ただ月日が経ってしまったのを覚えています。

この記事では不登校の友達へかける言葉、言ってはいけない言葉をどんな気持ちかと共に解説します。

この記事に書いてある不登校の友達へかける言葉を知っていれば、あの時の友達に寄り添うことができたかもしれません。

書いてあることを念頭に置き、不登校の友達に向き合ってみませんか。

それではさっそくいきましょう。

不登校になってしまった友達の心境は?

結論から言うと、不登校になってしまった友達の心境は、わかりそうでわからないのです。

なぜなら、不登校になる理由は人それぞれ違うからです。

文部科学省が2018年に行った調査によると、少子化による児童生徒の数が減っているにもかかわらず、小中高すべてで不登校者数は増えています。

不登校になる理由には以下のようなものがあります。

  • 無気力(受験で燃え尽きた、理想と違う)
  • 学校生活によるトラブル(いじめ、暴力)
  • 非行や遊び(悪い友人と付き合う、たばこを吸う)
  • 学業不振(成績が伸びない、勉強が難しくてついていけない)
  • 家庭環境(両親の離婚、金銭面で生活が苦しい)
  • 発達障害(学習障害、感覚過敏)

 

不登校になってしまった人の気持ちを調べてみると、

  • 「学校を休むのは悪いことだと感じていながらも、逃げるしかなかった」
  • 「学校に関すること、勉強、給食、友達、すべてが嫌」
  • 「誰も自分のことをわかってくれないと感じた」

という声がありました。

理由は特になく「なんとなく」不登校になってしまった人も多くいることがわかりました。

 

一方、

  • 「学校のすべてが嫌なわけではなく、部活には出られる」
  • 「テストで悪い点数を取ったのが恥ずかしく、トラウマで行けないけど、勉強はしたい」
  • 「友達は欲しい。一人ぼっちになりたくないけど、クラスメイトと話題が合わない」

という声もありました。

不登校になってしまった理由は千差万別です。ですので、そんな友達の気持ちをすべて理解しようとするのは難しいのです。

不登校の友達にかける言葉とは?

不登校経験者が友達から言われてうれしかった言葉に、以下のようなものがありました。

  • 「学校には来なくてもいいから、家にマンガ読みにおいで」
  • 「話したくなったらいつでも来てね」
  • 「ピアノの発表会があるから聴きに来てね」
  • 「スポーツイベントがあるから行ってみよう」
  • 「公園で一緒にお弁当食べよう」

居場所は学校だけでなく、友達の家だったり、習い事だったり、学校以外の居場所をそっと提案してあげれたらいいですね。

では、親が不登校の友達にかける言葉はどんなものがあるのでしょうか。

親ができる重要な対応は、不登校の子供をありのままに受け入れること、ひとつだけです。

「ゆっくり休んでもいいんだよ。」

この一言に尽きます。

不登校を解決する答えは一つではありません。大切な友達の気持ちに寄り添い、ゆっくり話を聞いてあげることが大切です。

不登校の友達に言ってはいけない言葉とは?

不登校の友達に行ってはいけない言葉には以下のようなものがあります。

  • 「なんで来ないの?」
  • 「今日も休み?」
  • 「学校に戻ってきてね」
  • 「大丈夫?」
  • 「クラスのみんなが待ってるよ」

良かれと思って言った言葉がプレッシャーになり余計に行けなくなってしまうのです。

学校へ行くことができない子供の心は、コップの水が表面張力でかろうじて保っている状態です。そこにたとえ1滴でも加えたら水はあふれてしまいます。たとえ緩やかな働きかけであっても、子供が受け入れることができるプレッシャーを超えてしまう可能性がある、と不登校新聞に記載がありました。

親も子供も不登校の友達に行ってはいけない言葉は、励ます言葉です。

  • 「頑張ってね」
  • 「友達が待ってるよ」
  • 「みんな学校に行ってるよ」

上記のような励ましが逆に辛いのです。

周りの人から励まされたり、優しくされたりすると、その期待に応えられない自分にネガティブになってしまうのです。

本当は学校へ行きたいと思っているのに、行かなきゃ、とプレッシャーになってしまうのです。でもみんなの励ましてくれている良心がみえるから、自分の中で葛藤が生まれてしまうのです。

それゆえに心理的に追い込まれて、余裕がなくなってしまうんです。

友達の行動を見守る、というスタンスが大切ですね。

友達が不登校になってしまったきっかけを知っている場合はどうする?

不登校になってしまった原因を知っている場合、早く解決へと導きたいですよね。でも真実もわからないまま周りが対応すると、友達との関係が悪化することも考えられます。

不登校になってしまった原因を知っている場合には、以下の選択肢があります。

  • 黙っている
  • 先生や親に言う
  • 不登校支援カウンセラーに相談する

不登校の解決のゴールは学校へ行くことでしょうか。それとも不登校になってしまった原因を探ることでしょうか。

どちらも解決への糸口とはなりますが、それらがすべてではありません。学校へ行かないことで自分と向き合う時間をつくり、苦しみの源がどこなのか知ることも選択肢のひとつです。

俳優の樹木希林さんはあるインタビューで、「ありがたい」という言葉は、難が有ると書いて「有り難い」です。難があると言うことは成長させてくれることがあるのだ、という風に見方を変えるといいと話していました。

友達として力になれることは、学校復帰を押し付けないことです。さらに言えば、過ごしやすい環境を一緒に考え、作ることです。

不登校の本人、親御さん向けには、以下のような支援先があります。

  • スクールカウンセラー
  • スクールソーシャルワーカー
  • 教育支援センター
  • 児童相談所
  • 民間のフリースクール

ここでは学校へ復帰するという結果だけ求める支援ではなく、保護者と学校などの教育機関と連携し、長期的にサポートしていくものです。

それぞれの考え方、行動を尊重して、勇気づけてあげられますように。

まとめ

不登校の友達にかける言葉は、以下のことを知っていると対応に困りません。

 

  • 不登校になってしまった友達の心境は、本人にしかわからない
  • 不登校の友達には、プレッシャーを感じさせない言葉をかける
  • 不登校の友達には、励ます一言を言ってはいけない
  • 友達が不登校になってしまったきっかけを知っている場合は、さりげなく相談する

不登校になってしまった友達へかける言葉は、表面的な言葉ではありません。

「あなたのペースでいいんだよ」と友達の心にそっと寄り添うことですよ。

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