学期の区切りごとに子どもたちが持ち帰ってくる【通知表】。
小学校低学年の子どもたちは、無邪気におともだちと見せ合いっこなどしてはしゃいでいるかもしれませんね?
でも、保護者としては
「成績はどうなんだろう?先生からはどんなことが書かれているんだろう?」
と、まるで自分のことのように胸がきゅっと苦しくなったりするかもしれません。
さらに頭を悩ませてしまうのが「保護者のコメント欄」ではないでしょうか?
今、コロナ禍で運動会や参観日などの行事が縮小されたり中止されたりして、学校での子どもの様子を見る機会は格段に減っているかもしれません。
「担任の先生はどんな人だろう?おともだちとは仲良くできているのだろうか?」
コロナ禍でなければ自分の目で確認できることも、今はかなわない状況ではないでしょうか?
そんな今だからこそ、保護者のコメント欄に何を書いたらいいのか迷ってしまったり、つい不安や悩み事を書いてしまいそうになったりしていませんか?
<保護者のコメント欄に書くのは、4つの項目>
通知表の「保護者のコメント欄」は、次の4つの項目を順番に埋めていけばスムーズに記入することができます。
- お礼のことば
- 先生のコメントに対する感想
- 家での様子や今後の目標
- 締めのことば
ここでは、お子さんの学年別に具体的な例文をご紹介します。
また、不安や悩み事などは【通知表】のコメント欄ではなく、別の手段で伝える方がよいのですが、その理由と、具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
通知表保護者コメント例文!コロナ禍の小学校1年生の子どもについて
例文
いつも大変お世話になっております。
初めての小学校生活が、コロナウイルスにより異例のスタートとなりました。
自宅学習が続いていたので、教室に行けるようになってすぐは少しはしゃいでしまったようで申し訳ありませんでした。最近は落ち着いてきたようで安心いたしました。
これも先生方のご指導や見守りのおかけにほかなりません。本当にありがとうございます。
本人とは、夏休みの間に「文字をていねいに書く」ことを練習し、2学期からはきれいな文字がかけるように頑張ろうねと話しました。
2学期以降も、なにとぞよろしくお願いいたします。
まず、意識して書くようにしたいのは、「先生の評価やコメントをきちんと読みました」ということが伝わるようなコメントです。
こちらから一方的に伝えたいことを書くだけではなく、通知表の内容をよく見て、先生が保護者に伝えたいことを読み取る努力をすることは大切です。
そして.....
- 学校での様子がわからなくて不安
- 勉強についていけているのか不安
- おともだちと仲良くできているのか不安
などの心配事については、通知表のコメント欄に書くことはさけ、担任の先生に電話をかけてみる、お手紙を書いてみるなどしましょう。
(具体的には、後半にふれますね)
通知表は、子どもたちが成長し、大人になってからも見返すことがある大切なものです。
できることなら「前向き」なことば、あたたかい励ましのことばが残るようにしてあげたいですね。
通知表保護者コメント例文!コロナ禍の小学校2年生の子どもについて
例文
いつもご指導いただきありがとうございます。
1年生のときと比べ、成績がよくなった教科、悪くなってしまった教科がありますが、本人もよくわかっているようで、苦手意識が出てきたのかな?と思っております。
コロナウイルスによる休校期間には、得意な〇〇を楽しんだあと、少し苦手な●●に取り組むなど、嫌にならないように工夫をしながら自主勉強をしてみました。
新しい生活様式にも慣れたようで、生活面は落ち着いて過ごせています。これも先生方のご指導のおかげと感謝しております。
いつもこまめにお便りを出していただき、本当にありがとうございます。
2学期以降も、なにとぞよろしくお願いいたします。
2年生になると、1年生のときと比較してみることができますから、「1年生のときと比べてここがこうなった」などと、親子で確認しあったということを伝えるのもいいですね。
その時、よくなったことばかりではないかもしれませんから、悪くなってしまった教科については「どんなふうにして取り組んでいきたいか」などの、前向きなコメントを書くとよいでしょう。
そして.....
日頃先生がしてくださっていること(お便りでクラスの様子を伝えるなど)にも、感謝の気持ちを伝えるチャンスですから、ひとこと書き添えるとよいですね。
コロナ禍、先生方も日々変わる状況に必死で対応してくださっているはずです。
もちろん、心配事もあるとは思いますが、それについては通知表のコメント欄には書かず、別の方法で伝えるようにしましょう。
例:直接担任の先生に電話をかけてみる、お手紙を書いてみるなど
(具体的には、後半でふれますね)