ラジオを聞いていると、よく詩の朗読が流れてくることがありますよね。DJや声優さん、アナウンサーの方など元々、声のプロなのでうまいのは当たり前と言えますが、自分もうまくならないかなって考えることがあるでしょう。
さらに、最近では詩の朗読会も行われています。
興味を持ったら、どんなことでも追及してみると、より楽しい生き方ができるものです。
詩の朗読のコツは?うまくなるための練習方法は?
詩を朗読する際に大切なことは、感情をこめて、聞き手にきちんと詩の内容を伝えることです。ただ、そこに書いてある文字を読み上げるのでは、詩が伝えたい感情や情景、メッセージがぼやけてしまいます。
詩を朗読する際には、まず読み手が詩の内容をよく理解することが大切なのです。詩の内容が理解できていれば、自然と感情をこめて読むことができます。
詩は新聞のニュースとは違います。そこにはきちんと作者の感情があるのですから、感情を込めなければ詩の朗読にはなりません。
練習する際には、早く読み上げるのではなく、一文一文、伝わりやすいようにはっきりと発音し、強弱をつけるようにしましょう。強弱をつけることで、単調な朗読になるのを避けることができます。強弱は詩の内容の中で重要だと思う部分や言葉によって変えましょう。
自分の朗読を録音して、何度も聞き返して、改善していくことでよりよい朗読ができるようになります。これはプロでも行う練習法なので、ぜひ練習に取り入れましょう。
また、上手だと思う人の朗読を繰り返し聞いて、自分で真似てみるのも良いでしょう。素敵だなと思う部分を真似るだけでも上達の近道になります。
【能登麻美子】能登さんが朗読の際のコツを伝授!本当にためになります!
詩の朗読におすすめの詩は?
・茨木のり子の『わたしが一番きれいだったとき』
この詩は、教科書にも載っているので、とても有名ですよね。女性からの支持が圧倒的で、戦時中、戦後を生きた作者の心情をつづったものが多く残されています。
茨木のり子の作品の中でも『わたしが一番きれいだったとき』は一番有名な詩だと思います。リズム感も良く、感情をこめやすいので朗読しやすい詩だと思います。
・ドロシー・ロー・ノルトの『子は親の鏡』
海外の詩人ですが、22か国で翻訳された彼女の著書『子どもが育つ魔法の言葉』はミリオンセラーとなり、世界中で支持されています。長年の彼女の経験をもとにした子育て論を分かりやすい詩にして伝えてくれます。
・中原中也の『汚れつちまつた悲しみに』
かなり有名な詩なので、タイトルだけでも聞いたことがある人が多いでしょう。若くして病に倒れた作者は、明治から昭和初期を生きた人ですが、現代でも詩の内容に共感できるフレーズが多く、人間臭い文面に引き込まれることでしょう。
・金子みすずの『こだまでしょうか』
有名な詩がたくさんある作者ですが、テンポがよくて、分かりやすい言葉なので、詩の朗読にぴったりだと思います。長さも短めなので、練習もしやすいでしょう。
町田康×中原中也『汚れっちまった悲しみに』
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