日本で昔から行われている「お月見」。大人から子どもまで、きれいな月を見ながら、おいしいお団子を食べて収穫に感謝する。そんな素敵な伝統行事を子どもたちにも伝えていきたいですね!
お月見に親しんでもらうためにする保育園でのお月見会。子どもたちはもちろん、知っているようで意味を深く感じていないかもしれない親御さんに、その「ねらい」を伝える必要がありますね。
そのためにお月見について知りたい!と思っている保育園の先生もこれを読めば、どんなお月見会にすればいいかよくわかります!
保育園の先生がお月見会の「ねらい」をどう表現するか、子どもたちにお月見をどう伝えるかなどを紹介していきます。そのほかにも、お月見会での出し物や、給食なども合わせて紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
【お月見会を実施しよう!お月見会導入のねらいは?】
お月見会を実施する時期は?
お月見とは旧暦の8月15日に月を眺める行事です。
お月見とは、一般的には旧暦8月15日の「十五夜」をさします。
2019年から5年間の旧暦8月15日は以下の通りになります。
2020年 10月1日(木)
2021年 9月21日(火)
2022年 9月10日(土)
2023年 9月17日(火)
この時期に合わせて計画を立てていきましょう。
保護者には園だよりなどで、お月見会の行事について活動のねらいを説明すると思います。ここではその例文をご紹介します。
(例文)
〇月〇日にお月見会を実施いたします。
お月見という伝統行事の意味を知り、親しみを持って楽しめるような活動にしたいと考えております。(お月見会のねらい)
①0歳~3歳児
お月見がどんなものかを感じてもらう
・保育者とペープサートや絵本、手遊び歌を通してお月見に興味を持てるようにします。
②4歳~6歳児
製作を通して、お月見に親しみを持つことができる。
・保育者とお月見のお供え物を折り紙で制作し飾りつけなどを行います。絵本などを読んで秋においしい野菜や果物が食べられることに感謝する活動をします。ご家庭でもお月見を通してお子さまと楽しい時間を過ごしていただければと思います。
【お月見の由来は?お月見について園児への説明方法は?】
お月見のお話を園児に分かるようにお話ししてみましょう。ペープサートや紙芝居など視覚でわかるような工夫も合わせると、わかりやすくなります。
子どもたちにお月見を説明する例文を紹介します。
①十五夜
夜になるといろいろな形をした「お月さま」がでてきます。
むかしの人はいつも「お月さま」を見て、「丸いお月さまは、三日月になったりしながら15日で、また丸い大きなお月さまになるんだ」ということを知ったので15日目のお月さまを「十五夜」と呼ぶようになりました。
②お月見
秋になるとおいしい野菜や果物がたくさんとれて、おいしく食べられるようになります。「おいしい食べ物をありがとう」の気持ちをこめて、お月さまをながめるのが「お月見」です。
③すすき
お月さまにいる神様はお米になる「稲穂」にきてくれるのですが、お月見の時にはお米になってしまうので、そっくりな「すすき」をかわりに飾ります。
お月見で飾った「すすき」をおうちの屋根の下に飾っておくと、1年間病気にならないって言われています。だから、元気で過ごせるように、おうちの人とお月見をして、「すすき」を屋根の下に飾ってくださいね。
④お月見だんご
むかしの人は「里芋」という「おいも」を、お月見で飾っていました。いまは白くて丸いお月見だんごをかざります。白くて丸い「おだんご」で、お月さまを作ってお供えしているのです。
その「おだんご」を食べると、元気でいられて、幸せになると言われています。だからお月見をしながら、おだんごを食べるんだね。
子どもたちには難しい説明をするよりも「お月見」という伝統行事に親しんでもらうのが目的です。お月見は収穫に「ありがとう」と感謝することや、お月見をすると元気になると言われていることをお話ししてあげましょう。
【お月見会では何をする?お月見会の出し物アイデア5選!】
お月見を子どもたちに親しんでもらえる出し物を紹介します。
①ペープサート
【動画】9月の保育製作 お月見うさぎのペープサートでシアター遊び
画用紙を背景にするだけでシアター遊びができます。童謡『うさぎ』に合わせてめくると、夜空に大きな月が現れる仕掛けです。
②手遊び歌
【動画】だんごだんごくっついた
小さなお子さんでも、まねができる可愛い手遊び歌です。
③朗読劇
【動画】おつきみどろぼう
中秋の名月に各地で行われている「おつきみどろぼう」をモチーフにしているそうです。
④制作
【動画】クラフト折り紙十五夜お月さまウサギのお月見~作り方解説付き
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