毎年夏に訪れる身近な行事として「お盆」がありますが、そもそもお盆とはなんなのか、由来をしっかりご存知でしょうか。
大人になってから自分のこどもに「お盆ってなに?」と聞かれ、改めてお盆の由来を考え、簡単に説明するにはどう言えばいいのか迷っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回はお盆の由来について、また「お盆とはなにか」を保育園や幼稚園などのこどもにも簡単に説明できる方法を紹介します。
こどもに「お盆ってなに?」聞かれても慌てず対処するために、また聞かれて答えに悩んでいる方も、ぜひこの機会にご確認くださいね!
【お盆の由来を簡単に説明!保育園・幼稚園児にどう説明する?】
保育園児・幼稚園児にお盆の由来を簡単に説明する場合、あまり難しい言葉やややこしい説明をしても、当然理解が追いつきません。
簡単に分かりやすくお盆の由来を説明するためには、以下のような説明を心がけてみましょう。
「お盆はおじいちゃんやおばあちゃん、おじいちゃん達のお父さんやお母さん、そのまたお父さんやお母さんに『ありがとうございます、僕は元気にしてます』って言いに行く日のことだよ」
お盆とはご先祖様が帰ってくる期間のことですがこどもにはわかりにくく、最も大切な「ご先祖様に感謝をする日」ということを伝える方法がおすすめです。
「ありがとう」という言葉は分かりやすいものの、「どうして会ったこともないおじいちゃんのおじいちゃんにありがとうするの?」と返してくるかもしれません。
そういった場合は「おじいちゃんおばあちゃん、さらにそのお父さんお母さんがいてくれたおかげで○○(こどもの名前)が生まれたから、ありがとうなんだよ」と伝えてあげてください。
「どうして今なの?」と聞かれた場合は、「お盆はご先祖様がおうちに帰ってくる期間だからだよ」と話すと分かりやすく、盆踊りなど送る行事についても説明がしやすくなります。
【お盆飾りのきゅうりやなすは保育園・幼稚園児にどう説明する?】
お盆になるときゅうりやなすを使って馬・牛を作り、精霊棚(または盆棚)にお供えする習慣がありますが、これもこどもに聞かれた場合の説明を考えておきましょう。
きゅうりやなすを使って馬や牛を作る理由としては、
ご先祖様が家に戻ってくる際の乗り物としてなんです。
・帰る際は逆に、なすの牛に乗って少しでも周囲の景色を楽しみながら、ゆっくりあの世に帰ってもらいたい
こういった願いが込められています。
きゅうりで作った馬を精霊馬、なすで作った牛を精霊牛と呼び地域によって置く意味が違う場合もあるので、不安な場合は地域の年配の方に尋ねてみましょう。
こどもに由来を説明する場合も、「ご先祖様がこの世に早く戻ってきてくれるようにきゅうりの馬を用意して、帰るときはゆっくり楽しんで帰ってもらいたいから牛を用意してるんだよ」と伝えましょう。
馬と牛はイメージからして馬のほうが早いという印象はこどもにもあるので、戻ってくるときには早い馬で、帰るときはゆっくりの牛でというのは十分伝わると思います。
【大人として正しいお盆の知識をしっておこう】
こどもにお盆の由来を簡単に説明し納得してもらうため、また大人としてもしっかり正しいお盆の知識を身に着けておくのは大切です。
お盆とは
お盆とは先祖や亡くなった方達が浄土から地上に戻ってくる期間のことで、先祖の精霊をお迎えし供養する、こういう大切な時期なんです。
仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、これを省略しているのが「お盆」で、一般的にはもうお盆のほうが知られていますね。
日本はもともとご先祖様を大切にする習慣があり仏教の盂蘭盆会は受け入れやすく、こういった習慣が混じり合った結果生まれたのが「お盆」です。
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