昨今、妊活という言葉をよく耳にするようになってきました。
それに伴い、世の中の妊活に関する認知も増えてきているような気がします。
しばしば、芸能人の方でも不妊治療や妊活について公表していますね。
薬剤師の立場から少しでも皆さんの妊活、妊娠に関する知識獲得のための手助けになればという思いから今回妊娠関連の記事を書きました。
この記事を読んでもらえれば妊娠に関する薬、検査薬の情報が理解できます。
記事の内容です
- 妊娠検査薬が期限切れ!陽性・陰性の結果の信頼性は?
- ドクターズチョイスが期限切れの場合は?
- 一般的な妊娠検査薬の使用期限はいつ?保存方法は?
- 妊娠検査薬の結果はどこまで信頼できる?
- 薬剤師がガイド!正しい妊娠検査薬の使い方とタイミングは?
- 妊娠関連の薬はこれだけある!使用期限も!
- 妊娠と葉酸の関係は?おすすめのサプリは?
- 薬剤師からアドバイス!妊活中や妊娠中の薬の取り扱いについて
- まとめ
それでは紹介していきます。
妊娠検査薬が期限切れ!陽性・陰性の結果の信頼性は?
使用期限切れの妊娠検査薬でも使用することは可能です。
しかし、判定結果が正確ではない可能性があります。
使用期限が切れた妊娠検査薬を使用して「陰性」だった場合でも、妊娠の可能性がないとは言いきれません。
結果はあくまで参考にとどめ、新しい妊娠検査薬で再検査したほうが良いです。
また「陽性」が出た場合は、新しい妊娠検査薬での再検査はとくに必要ないです。
妊娠していないのに薬がhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)に反応し陽性反応を示すとは考えにくいからです。
妊娠している可能性は高いと考えた方が良いです。
産婦人科の医師に妊娠の有無を確定診断してもらいましょう。
つまり期限切れの妊娠検査薬を使用して陰性の結果が出た場合は信用しない様が良いです。
ドクターズチョイスが期限切れの場合は?
DOCTOR’S CHOICE(ドクターズチョイス)とは最高品質の原料を使用し、必要な含有量を充分に配合したサプリメントブランドです。
粗悪な原料を少量配合したサプリメントではなく医療レベルの本格的なサプリメントの開発には多くの専門家や研究者がかかわっていると謳われています。
主にサプリメントで有名なDOCTOR’S CHOICEブランドですが「ワンステップ妊娠検査薬」という妊娠検査薬も製造、販売しています。
商品の特徴として、フライング検査に最適(生理予定日の4日前から判定可能)、生理予定日当日では99%の正確さで判定可能となっています。
商品の説明には「使用期間を過ぎている検査薬は、ご使用にならないで下さい。」と記述があります。
前述しましたが、もし期限切れの検査薬を使用する際は検査結果は参考程度にしてください。
一般的な妊娠検査薬の使用期限はいつ?保存方法は?
妊娠検査薬の使用期限は外箱に記載されていることが多く、個包装の場合は袋に印字されていることもあります。
妊娠検査薬は使用する直前に箱や袋から出すようにしてください。
気温、湿気などの影響で判定の効果が薄くなってしまうことがあります。
保存方法ですが直射日光を避け、高温多湿にならないような涼しい場所で保管しましょう。
また、精密に作られているので折れたりつぶれたりしないよう取扱いに注意し、衝撃や落下が発生しにくい安定した場所に保管してください。
妊娠検査薬の結果はどこまで信頼できる?
受精卵が子宮に着床するとhCG[ヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナドトロピン]とよばれるホルモンが分泌されます。
このhCGは、受精卵が着床すると生理予定日から1週間経った頃(妊娠5週)には、妊娠検査薬が十分反応する量が産生されます。
一般的な妊娠検査薬が生理予定日1週間後からとなっているのはこのためです。
妊娠検査薬の精度は、正しい時期に、正しく使用すると99%といわれています。
しかし、妊娠検査薬の陽性は正常妊娠を示すわけではありません。
異所性妊娠(子宮外妊娠)、胞状奇胎などでも陽性反応を示します。
その様な場合、適切な処置が必要になる場合もありますので陽性反応が出たら、なるべくはやめに病院を受診し超音波検査などで医師による診断を受けるようにしてください
生理予定日1週間後より早く妊娠の有無を知りたいという場合、つまりフライングして妊娠検査薬を使用したい場合は、生理予定日の1週間後以前でも使用できる早期妊娠検査薬を選ぶと良いでしょう。
1週間後以前でも使用できる妊娠検査薬は、微量の尿中のhCGで反応するようになっています。
しかし、一般の妊娠検査薬のほうが判定の確実性は高いといわれています。
薬剤師がガイド!正しい妊娠検査薬の使い方とタイミングは?
前述しましたが、妊娠検査薬は生理開始予定日の1週間後から使用をするようにしましょう。
妊娠検査薬は、尿に含まれる「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」に反応して妊娠の有無を判定します。
そのhCGが判定可能な濃度になるのが一般的に生理開始予定日の1週間後となっています。
どうしても早く確認したいという場合は、「早期妊娠検査薬」というものも市販されています。
これは、hCGの濃度が低い濃度でも判定可能となっているので「生理予定日当日」から判定が可能です。
しかし、一般の検査薬に比べて信頼度はやや劣ります。
一般的な妊娠検査薬の使用方法、妊娠検査薬がどこで買えるのか、また、いつから使えるのかなど説明してある動画のURLを紹介しておきます、参考にしてください。
意外と知らない!妊娠関連の薬はこれだけある!使用期限も!
妊娠関連の薬をいくつか紹介します。
一般用黄体形成ホルモンキット(ハイテスターH 、ドゥーテストLHaなど)
いわゆる排卵日予測検査薬というものです。
黄体形成ホルモン(LH)は、女性ホルモンの一種です。
生理(月経)周期の中頃に短期間ですが、このLHの分泌量が急激に増加します。
このLHの大量分泌をLHサージといい、LHサージから約40時間以内に排卵がおこるといわれています。
この検査薬は尿中に分泌されるLHを検出し、LHサージをとらえるための検査薬です。
基礎体温と併せて検査を行うと、より排卵日の予測の補助として有用です。
薬剤師のいる店舗でOTC医薬品として購入可能です。
以下は不妊治療で用いられる薬です。
医師の診察を受けないと処方してもらえません。
クロミフェンクエン酸塩(クロミフェン錠、クロミッド錠)
女性ホルモンのバランスを調整し、卵巣を刺激して排卵を起こりやすくする働きがあります。
ジドロゲステロン(デュファストン錠)
黄体ホルモンを補う薬です。
子宮内膜を充実させ、受精卵が着床しやすい状態にします。
着床後も妊娠を維持する働きをします。
プロゲステロン(ルティナス錠)
黄体ホルモンを補う薬です。
不足した黄体ホルモンを補充することにより、子宮内膜における受精卵の着床環境を整えます。
着床後は妊娠を維持する働きがあります。
ノルゲストレルエチニルエストラジオール(プラノバール配合錠)
黄体・卵胞ホルモンを補う薬です。
子宮内膜を厚くし、胚の着床を促す。
また、着床後の高温期を維持する作用があります。
使用期限は一般の薬と変わりはないです。
内服薬ならば保管状態にもよりますが処方後は約半年から1年程度と思っておいたほうがよいでしょう。
しかし、不妊治療の薬は服用方法が特殊なものが多いです。
使用期限の切れた薬は治療効果も変わってくる可能性があるので、服用しないでください。
医師、薬剤師の指示通りしっかり服用しましょう。
妊娠と葉酸の関係は?おすすめのサプリは?
葉酸はDNAの合成に必要な栄養素です。
妊娠初期の赤ちゃんは細胞分裂が活発に行われ、脳・神経管・心臓など、人にとって非常に重要な部分が形成される時期です。
脳や脊髄のもとになる神経管というものが形成される際に多くの葉酸が必要になります。
葉酸が不足すると赤ちゃんの神経系の形成がうまくいかず先天異常の可能性が高くなると言われています。
成人の方は普通の食事をしていれば葉酸が不足することはあまりありません。
しかし、妊娠初期の赤ちゃんは上記の理由から多くの葉酸を必要としています。
お母さんはサプリメントなどを活用して積極的に葉酸を摂取するようにしましょう。
葉酸にはポリグルタミン酸型葉酸とモノグルタミン酸型葉酸があり、ポリグルタミン酸はモノグルタミン酸の半分の吸収量しかありません。
よってモノグルタミン酸型葉酸が配合されているサプリメントを選びましょう。
次に多くの女性が不足しがちな鉄分やカルシウムも赤ちゃんの成長には必要な栄養素なのでそれらの栄養素も一緒に配合してあるサプリメントの方が良いです。
私がおススメする葉酸サプリは「ベルタ葉酸サプリ」です。
前述したモノグルタミン酸型葉酸、カルシウム、鉄分、ミネラル、ビタミンも配合されています。
【楽天市場】BELTA ベルタ葉酸サプリ 1袋 120粒 約1ヵ月分
葉酸サプリの服用するタイミングですが妊娠に気づいたときにはお腹の赤ちゃんは葉酸をとても必要としている状態なので、妊活中から服用を開始しておいた方が良いです。
薬剤師からアドバイス!妊活中や妊娠中の薬の取り扱いについて
妊娠時期のいつ薬を服用したかによって胎児への影響も異なります。
妊娠4週から約3か月の間は赤ちゃんの重要な器官が作られるので薬の影響が受けやすいとされています。
しかし、妊娠中に使用しても安全とされている薬もあります。
どうしてもつらい症状の場合は我慢せずに医師や薬剤師に相談してください、自己判断での使用はしないことをおススメします。
妊娠前から妊娠3週末までは薬の影響はほとんどないとされていますが妊活中の方も念のため医師や薬剤師に相談したほうが良いでしょう。
もう一つ重要な事なのですが、風邪や感染症をもらわないように予防接種やマスク、手洗い、うがい、十分な休養などを励行し、不必要に薬を服用することの無いようしましょう。
「予防」を徹底してください。
まとめ
以上が妊娠検査薬、その他妊娠に関する薬、保存方法の紹介でした。
今回の内容をまとめておきます。
しかし、判定結果が正確ではない可能性があります。
期限切れの妊娠検査薬を使用して陰性の結果が出た場合は信用しない様が良いです。
「ワンステップ妊娠検査薬」という妊娠検査薬も製造、販売しています。
商品の特徴として、フライング検査に最適(生理予定日の4日前から判定可能)、生理予定日当日では99%の正確さで判定可能となっています。
また、精密に作られているので折れたりつぶれたりしないよう取扱いに注意し、衝撃や落下が発生しにくい安定した場所に保管してください。
しかし、妊娠検査薬の陽性は正常妊娠を示すわけではありません。
異所性妊娠(子宮外妊娠)、胞状奇胎などでも陽性反応を示します。
陽性反応が出たら、なるべくはやめに病院を受診し超音波検査などで医師による診断を受けるようにしてください。
妊娠検査薬は、尿に含まれる「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」に反応して妊娠の有無を判定します。
そのhCGが判定可能な濃度になるのが一般的に生理開始予定日の1週間後となっています。
妊娠関連の薬
1.一般用黄体形成ホルモンキット(ハイテスターH 、ドゥーテストLHaなど)
いわゆる排卵日予測検査薬というものです。
生理(月経)周期の中頃に短期間ですが、黄体形成ホルモン(LH)の分泌量が急激に増加します。
このLHの大量分泌から約40時間以内に排卵がおこるといわれています。
LHの大量分泌をとらえるための検査薬です。
2.クロミフェンクエン酸塩(クロミフェン錠、クロミッド錠)
女性ホルモンのバランスを調整し、卵巣を刺激して排卵を起こりやすくする働きがあります。
3.ジドロゲステロン(デュファストン錠)
黄体ホルモンを補う薬です。子宮内膜を充実させ、受精卵が着床しやすい状態にします。
着床後も妊娠を維持する働きをします。
4.プロゲステロン(ルティナス錠)
黄体ホルモンを補う薬です。
不足した黄体ホルモンを補充することにより、子宮内膜における受精卵の着床環境を整えます。
着床後は妊娠を維持する働きがあります。
5.ノルゲストレルエチニルエストラジオール(プラノバール配合錠)
黄体・卵胞ホルモンを補う薬です。
子宮内膜を厚くし、胚の着床を促す。
また、着床後の高温期を維持する作用があります。
葉酸が不足すると赤ちゃんの神経系の形成がうまくいかず先天異常の可能性が高くなると言われています。
妊娠初期の赤ちゃんは多くの葉酸を必要としています。
お母さんはサプリメントなどを活用して積極的に葉酸を摂取するようにしましょう。
妊娠中に使用しても安全とされている薬もあります。
どうしてもつらい症状の場合は我慢せずに医師や薬剤師に相談してください、自己判断での使用はしないことをおススメします。
風邪や感染症をもらわないように予防接種やマスク、手洗い、うがい、十分な休養などを励行し、不必要に薬を服用することの無いようしましょう。
「予防」を徹底してください。
世の中の多くの方が妊娠、妊活に関する知識や認知が少しでも増えて、妊娠、妊活している方々に優しい世の中になってもらいたいですね。
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