二分の一成人式といえば、小学校で10歳を迎える学年である4年生を対象としたイベントです。
成人式が20歳のお祝い。
その半分の年齢ということで、『二分の一成人式』ですね。
10歳は、小学校高学年となり、自我がしっかりしてきた年齢とも言えます。
これまで育てた親に小さな頃の経緯を聞き、想いを伝えあって感謝するにはいいタイミングと言えるでしょう。
二分の一成人式を迎えるにあたり、「親から子へ手紙を書いてください」と保護者に依頼が来ることも。
ここを読んでいるということは、あなたもそう言われているのかもしれませんね。
ここでは、二分の一成人式における親から子への手紙の書き方をまとめました。
盛り込みたいトピック、書きなれていないと悩みそうな書き出しなどを挙げました。
ぜひ参考にして、お子さんへの想いを書いてみてください。
二分の一成人式の手紙例文!盛り込む内容や長さは?
二分の一成人式の手紙、『どこから手をつけていいかわからない』という保護者の方もいるでしょう。
ここでは、盛り込みたい内容や、書き出しを紹介します。
盛り込みたい内容
大きく分けて5つの項目があげられます。
全部を書かなくても大丈夫。
一番思い入れがある項目をピックアップしてもOKです。
- 書き出し(二分の一成人式を祝う言葉など)
- 妊娠中や生まれた時のこと
- 小さかった頃(乳児、幼児、低学年)のこと
- 現在のあなたをみて思うこと
- これからの成長への励まし
最初は具体的な内容が思い浮かばない…という人もいるでしょう。
次の点について、思い出してみてください。
次々に書きたいことが出てきませんか?
- 妊娠していたときの出来事、気持ち
- 出産したときの気持ち
- どんなお産だったか
- どんな願いを込めて名前をつけたか
- 初めてしゃべった言葉
- 2-3歳のかわいいエピソード
- 心配になった出来事(小さなころの発達や病気、ハプニングなど)
- 幼稚園、保育園での好きだったこと、がんばっていたこと
- 小学校に入学したときの嬉しい気持ち
- 小学校生活で成長したと感じる部分
- 習い事でがんばっている様子
- 性格でいいと思うところ
- これからの成長で願うこと
たくさん、思い起こすことがありますよね。
例えば、妊娠していたときの出来事や気持ちだけでも、
など、出てくることでしょう。
長さ、形態にも要注意
- パソコンの印字ではなく、手書きで
- フリクションボールペンを使いたくなるけど、避けたほうがよい(もしお子さんが大事に持っておきたいと思っても、感熱で消えることがある)
- 長すぎ短すぎを避け、便箋一枚程度(せめて一枚の半分、人によっては2-3枚)
- みんなの前で発表するタイプであれば、長すぎNG
書き出しさえかければ以外と筆は進みます
書き出し例
- あなたが生まれて10年経ちました。
- あなたがお母さんのもとに来てくれたのは10年前でした。
- 2分の1成人式おめでとう。もう10歳ですね。
- 小さかった○○君が今日の2分の1成人式を迎えられてとても嬉しいです。
二分の一成人式の手紙例文!親から子どもへ贈る例文 その1:弟のいる兄に贈る手紙
早いものです。
小さな赤ちゃんだった○○くんが、りっぱな4年生の男の子になっているのがとても嬉しいです。
あなたがお腹にいるとわかったときは本当に嬉しかったです。
お父さんと喜びました。
おじいちゃんおばあちゃんもみんな喜びましたよ。
元気にお腹を蹴ってくれるのも嬉しかった。
生まれるときはのんびり屋さんらしく時間がかかりました。
その分、会えたときはへとへとになりながらも「やった~!」と思ったものです。
小さなときは病気もちょくちょくかかることがあって、その度に心配しました。
病院へもよく連れていったものです。
元気な今ではうそのようですね。
3歳のときに弟が生まれ、弟の世話でお母さんも忙しくなってしまいました。
○○くんもまだまだお母さんと遊びたい年なのに、○○くんと遊んでばかりではいられなくて。
寂しい思いをさせていないかな、と気になったものです。
でも、今の○○くんは忙しいお母さんを気遣ってくれたりしますよね。
そのころに身に着けた優しさのおかげかなぁなんて思ったりもします。
優しくて本を読むのが好きな○○くん。
遊ぶのも大好きで、いつも友達と集まったり走ったりしていますね。
楽しそうな○○くんの話を聞くのがお母さんは大好きです。
でも楽しすぎて、時間を守るのを忘れるのは心配になるから気をつけてね。
2年生のときに始めたサッカーもがんばってるね。
試合に応援に行く楽しさも○○くんがいてくれたからこそ。
これからも練習がんばって、いい試合見せてね。
次の10年もとても楽しみです。
生まれてくれて、ありがとう。
二分の一成人式の手紙例文!親から子どもへ贈る例文 その2:一人っ子の女の子に贈る手紙
二分の一成人式おめでとう。
○○ちゃんが生まれて10年、あっという間でした。
○○ちゃんがお腹にいるとき、お母さんはあまり物が食べられなくなって痩せてしまった時期がありました。
でも、○○ちゃんに会いたい一心で、とにかく元気な子が生まてくれるようにがんばったよ。
そうしたら、元気な○○ちゃんが生まれてくれて、本当に本当に嬉しくて泣きました。
小さなときからよくしゃべる○○ちゃん。
初めてしゃべった言葉は「アンパンマン」でした。
ふたつめは「おかあさん」。
とても嬉しかったのを覚えています。
2歳のころの得意技はパチパチする拍手で、あなたがパチパチすると、知らない人でも笑顔になるくらいの可愛さでした。
公園やお店で、いろんな人に話しかけられることも多かったです。
幼稚園に入ってからも、いろんなお友達と楽しそうに遊んでいたのを思い出します。
たまにお友達とケンカすると、しゅんとなる○○ちゃん。
でも必ず後で仲直りできていたのが素晴らしいなと思って見守っていました。
きょうだいがいない分、お友達と遊ぶのが楽しそうでホッとしたのを覚えています。
小学校ではお勉強と習い事のスイミングを頑張っていますね。
進級テストで合格せずに泣いていたときは、お母さんも心がいたみました。
でも、○○ちゃんなら大丈夫、と思ったとおり、次のテストではしっかり合格できていましたね。
さすが、がんばり屋さんです。
これからも、悩むことや立ち止まることがあるかもしれません。
でも、自分の気持ちをちゃんと整理して伝えられる、そしてがんばり屋さんの○○ちゃんなら大丈夫。
最後には乗り越えられると信じています。
助けがほしいときにはいつでも言ってね。
いつでもお母さんは味方です。
二分の一成人式の手紙例文!親から子どもへ贈る例文 その3:多きょうだいの長女に贈る手紙
○○ちゃんはお母さんの初めての赤ちゃん。
○○ちゃんが生まれてくれたおかげで、お母さんはお母さんになることができました。
生まれたときは少し体が小さくて、どうにか大きくなってほしいと思ったことを思い出します。
一生懸命おっぱいやミルクをあげて、しょっちゅう体重をはかっては喜んでいました。
今ではしっかり育った○○ちゃん。
なんの心配もなかったよとその頃の自分に教えてあげたいくらいです。
○○ちゃんが可愛くて、気づけば3人もきょうだいが誕生しました。
最初に生まれてくれた○○ちゃんが可愛かったから、楽しい家族にしたいなと。
お母さんがほしいと思ったのです。
でも、密かに心配もしていました。
○○ちゃんには寂しい思いをさせたこともあるのではと…。
どうしても、小さな下の子たちのお世話に手がかかってしまっていたから。
すぐ下の□□ちゃんが生まれたときは、少し赤ちゃんがえりもありました。
それまでは平気だった、お着替えや起きるのをぐずるようになって。
その時は、ぎゅっと抱っこしてあげたり、一緒に寝ることを続けるようにしました。
そうしたら、また元気で明るい○○ちゃんに落ち着いてくれましたね。
その後は、3人目の△△ちゃんのお着替えを手伝ってくれたり、いつも家族のことを考えてくれるお姉ちゃん。
そんな優しくてしっかりものの○○ちゃんがお母さんは大好きです。
でも、○○ちゃんに甘えてもらうのもお母さんは大好きです。
何かあれば、いつでも言ってきてね。
お母さんも○○ちゃんのことをいつも見ています。
習い事のテニスも楽しそうに続けていてたのもしいです。
いつもは見に行けないけど、見に行くたびに上達しているのがわかります。
○○ちゃんが入りたいと言っている、中学でのテニス部でも楽しめるといいね。
厳しいこともあるかもしれないけど、○○ちゃんなら大丈夫だとお母さんは思っています。
これからも、〇〇ちゃんが生き生きと勉強やテニスや遊びを通じて成長してくれるといいなと思っています。
二分の一成人式おめでとう。
二分の一成人式の手紙例文!親から子どもへ贈る例文 その4:少し弱気なところが心配な男の子へ贈る手紙
10歳になった○○を見られてお母さんは日々嬉しく思っています。
○○が生まれたのは、夏の暑い日でした。
生まれる前は汗をかきながら、おなかにいる○○が元気に生まれてくるよう散歩していたものです。
逆子かな?と心配もしていたので、無事に生まれてくれたときは本当に嬉しかった。
お父さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、みんな嬉しくて笑顔になっていました。
保育園では言葉が出るのが周りの子よりも遅くて、心配したものです。
早く○○のお話が聞きたくて、いっぱい話しかけました。
今では心配なかったねってくらい、よくしゃべるようになったよね。
○○の名前には、優しい人でいてほしいっていう願いを込めています。
その願いどおり、とても優しいところがある○○。
そんな○○がお母さんは大好きです。
外では内気なところもあるかな?
○○には優しい、気がきく、絵が上手、パソコンが好き、といいところがいっぱいあるよね。
自信を持って、もう少し自分を出していってもいいとお母さんは思って見守ってるよ。
○○らしく、のびのびした毎日を送れたらいいなと思います。
今の夢はエンジニアだったよね。
これから変わることもあるかもしれない。
でも、○○らしく何でも最後までやり抜く力を持って、叶えてほしいと思います。
辛いことや大変なこともあるかもしれないね。
お母さんはいつでも○○の味方です。
何でも言ってきてね。
これからの10年間も本当に楽しみです。
近くで見守らせてくれてありがとう。
○○はお母さんの宝物です。
二分の一成人式の手紙例文!親から子どもへ贈る例文 その5:箇条書き風にまとめた女の子へ贈る手紙
あんなに小さかったのに、本当に早いものです。
〇〇ちゃんはちょっと小さめに生まれた女の子でした。
でも、周りをいつも笑顔にしていた○○ちゃん。
〇〇ちゃんの最初の言葉は「おかあさん」でしたよ。
〇〇ちゃんの小さなとき大好きだったおもちゃはアンパンマンの手押し車。
幼稚園に入ってからは、公園が大好きだった○○ちゃん。
その頃から、泣いているお友達がいたら、話しかけることができる優しい○○ちゃんでした。
小学校に入ってからは、ピアノをがんばる〇〇ちゃん。
発表会では悔しくて泣くこともあったけど、それだけ真剣に取り組むことができる○○ちゃん。
がんばり屋さんで、優しくて、明るくてかわいい○○ちゃん。
○○ちゃんのことがお母さんは大好きです。
二分の一成人式はいつから始まった行事?自宅でお祝いは行うもの?
二分の一成人式は20年以上前に兵庫県のとある小学校から始まったという話があります。
今では小学生の子を持つ親なら誰でも知っているくらい、全国的な行事となりました。
式の趣旨としては
- 子供の成長を祝う
- 思春期の入り口に立つ子供に、改めて親の愛を伝える
- 子供がこれまで育ててくれた親に感謝する
- 子供が自分の将来について考えるきっかけになる
といったことが挙げられます。
ベネッセの2012年の調査では、9割の親が二分の一成人式に満足というデータもあります。
一方、二分の一成人式のありようを危ぶむ声も。
それは、プライバシーに踏み込みがちな面があるからです。
今回のテーマそのものですが、二分の一成人式でよく見られるのは手紙ですね。
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