学校の習字の授業では課題の書き方は丁寧に教えてくれますよね。でも自分の名前ってどうでしょうか。丁寧には教えてくれませんよね。
半紙も通常のものもあれば、書初め用のものもあります。夏休みの宿題の習字でどうすればきれいに自分の名前が書けるのか知りたいと思いませんか?
親御さんも、習字に慣れていないお子さんたちも是非参考にしてみて下さい。
名前を書く時のポイント
夏休みの課題の習字がうまく行ってお子さんも一安心。
でも最後に自分の名前を書こうとしたら名前を書くスペースがないなんてことありますよね。私も習字を習い始めた頃はそうでした。
でも解決方法があるのです。
対策方法
1. 課題を書く時点で名前を書くことを意識する事。
どうしても無理なようであれば、あらかじめ名前を書く部分だけ紙を折って書く練習をするのです。注意することは紙を折った分だけ右にずれることです。
2. 文字のバランスも慣れが必要。
名前を筆で縦書きするのは子供には大変難しいものです。お子さんがうまく感覚を掴むまで根気強く練習をさせてあげることが必要です。
例えば、お子さんが慣れるまで名前を書くスペースに縦書きの中心線を薄く引いておくのもいいでしょう。
中心線を意識すればバランスよく書けます。
私が小学生の頃は、やはり中心線を書いて何度も名前を書く練習をしました。慣れてくれば、課題の文字の大きさもイメージできるので、名前を書くスペースも開けられるようになります。
3. コンクールに提出する場合は名前も大切。
コンクールでは課題の文字はもちろんですが、名前も含めて全体のバランスが重要になります。名前も手が抜けないとうことです。
ポイント
・課題の字の大きさに対して、適度な名前の大きさと太さ。
・名前はあまり下まで書かない。
・字と字の間隔を意識する。
これだけでも注意すれば見違えるくらい改善するのです。
名前のバランス
名前は人によって、姓や名の文字数が違います。普段書き慣れない筆をもって名前を書くことはお子様には大変な事です。
ましてや字数や画数が多いとさらに難しいといえます。私は姓2文字名2文字で、画数も多くて苦労しました。
字数が少ないから楽だなんていうのは間違いです。少ないと字の上手い下手がはっきり分かります。角度や反り、微妙な長さがバランスを崩すこともあります。
また、右利きの人が名前を書くと微妙に右上がりになったりします。書く人の癖もバランスに悪影響を及ぼします。
でも大丈夫です!!名前が苦手なお子さんの為にコツを教えますね。
2文字の名前
姓と名をそれぞれ1文字か2文字開けるつもりで書くと見栄えも良くなります。
例えば「森一(もりはじめ)」さんの場合は、「森○○一」といった感じです。
3文字の名前
この場合は、姓1文字名2文字、姓2文字名1文字のパターンです。
姓が1文字なら、2文字開けて書きます。例えば「林○○芳子」です。
姓2文字名1文字は1文字開けます。例えば「吉田○稔」です。
こうすれば、バランスも良くなりますよね。
4文字の名前
姓2文字名2文字、姓1文字名3文字、姓3文字名1文字が該当します。姓1文字名3文字、姓3文字名1文字は3文字の場合と同じです。
姓2文字名2文字の場合は、姓と名の間は1文字開けます。例えば「吉田○栄作」といった具合です。
ここにあげたものは一例です。書道教室によっては等間隔で開けるよう指導する所もあるでしょう。その辺は臨機応変に対応しましょう。
名前をきれいに書くコツ
課題を書く筆と名前を書く筆は違います。力の入れ方によっても太くも細くもなります。ではどのように小筆を使いこなせばいいのでしょうか?
■小筆は意識して垂直になるように立てて書きます。
寝かせると半紙に筆先が多く触れるので字が太くなります。筆先を意識しながら余計な力を入れずに書くのです。
これは私が書道教室に通っていた頃、最初によく言われたことです。気が付くと小筆が寝ている状態が多いのに気付きました。
■墨の量の調節が大切です。
小筆は墨の量が多いとにじんだり、線が重なったりします。また、墨の量は少なすぎると小筆の場合、途中でかすれてしまいます。
■お手本を作ってあげましょう。
課題にはお手本がありますが、名前には普通ありません。
そこでパソコンの楷書のフォントを利用します。少し厚手の紙に印刷して切り取ったものをパウチ(ラミネート加工)します。こうして半紙の下に置けば何度も練習ができます。
ポイント
最初はしっかり墨に小筆を浸し、硯の陸のところで付いている墨の量を調整するのです。それでも不安なら、いらない半紙に字を書いて墨の量はどうか確認してみて下さい。
特に意識するのは筆先です。名前を書く時は縦が太く、横が細いがポイントです。
名前の難しさ
書道で縦に名前を書くのは案外難しいのです。理由は、小筆の筆先の高さが微妙に変化するからです。
それを意識して書くことで上手く調整できるようになるのです。はらいや止めなど細かな所はかなり練習をしなければなりません。
画数が増えればその作業はさらに増えます。私は名前だけを重点的に課題とは別に書いて練習しました。小筆だけでも5本持っていて、気に入った筆で練習をすることでコツを掴みました。
まとめ
課題を書く前に名前を書くスペースや全体のバランスを考える。2. 名前のバランス
人によって姓名の字数は違うので、見栄えを考えて間隔を開ける。字数が少ないから楽は間違い。
3. 小筆に慣れる
小筆は墨の量、筆の立て方などで微妙に文字の感じが違ってきます。
4. 名前を筆で書くことは難しいが練習すれば必ずうまくなる。
筆先に神経を集中して、縦は太く・横は細くのが基本。
<参考動画>
第2回 小筆の持ち方と使い方 – 春らんとカイトのお習字の教え方と学び方 – 書写の授業の楽しみ
書道は課題とともに名前は大変難しいと言えます。筆の持ち方をしっかり覚えましょう。練習を重ねて名前をうまく書くコツをしっかり掴みましょう。
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