「夏の季語を使った俳句を作る」という宿題が出ると、どこから始めるか困りますよね。普段の生活の中で俳句は馴染みのない人が多いのではないでしょうか?そのため、「いきなり俳句を作れと言われても…」と戸惑うことでしょう。
周りの友達はどのように作っているのか気になりますが、友達が格好いい俳句を作って来たら…と思うとなかなか聞けないですよね。
そこで、夏休みの宿題に悩める皆さんへ夏の季語を使った俳句の作り方をご紹介します。
夏休みの宿題の俳句を中学生らしく作るポイントとは?
俳句とは、季語を取り入れた五・七・五の短い詩のことを言います。有名な俳句の一つとして松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」を使って説明します。
ふるいけや(五文字)
かえるとびこむ(七文字)
みずのおと(五文字)
五・七・五となっていることが分かります。そして、「蛙=春の季語」を使っています。
このように、俳句では「五・七・五」で構成されていることと「季語」を入れることが基本的なルールとなっているのです。
しかし、例外として「五・七・五」ではない作品もあります。これを「字余り」「字足らず」と呼びます。俳句を作る上では極力避けた方がよいのですが、絶対守らなければならないルールではないため、偉人の作品でも「字余り」や「字足らず」の作品を見かけることもあります。
ただ、この例外は俳句を作り慣れている人がルールを熟知した上で行うプロの技です。慣れていない人がいきなり例外を使ってしまうと「ルールを分かっていない人」と見なされてしまうため、まずはルールに則って俳句を作ってみましょう。
「俳句」と聞くと難しい言葉を使うようなイメージがあるかもしれませんが、日常でふとした風景を五七五の音に当てはめていくだけです。無理して凝った表現や言い回しを探さず、自然な言葉で作ってみましょう。
夏の俳句に中学生らしい季語をつかおう!
季語とは、春夏秋冬の季節感を表すために俳句や詩に取り入れられるキーワードです。例えば、「春」を表す季語は「梅、桜、ふきのとう、雪解け、鳥の巣、潮干狩り」等があります。
今回は「夏」がテーマですので「夏」を表す季語の一例をご紹介します。
青葉、紫陽花(あじさい)、あやめ、いちご、うり、早苗(さなえ)、菖蒲(しょうぶ)、新緑、たけのこ、なす、葉桜、ひまわり、牡丹、若葉
夏休み、盆休み、墓参り、スイカ割り、花火大会、キャンプ、金魚すくい、七夕、夏祭り、夏の海、海水浴、プール、海、川開き、山開き、海、麦わら帽子、海の家、うちわ、扇、行水(ぎょうずい)、衣替え、田植え、風鈴、汗
線香花火、水遊び、ゆかた、水着、こいのぼり、日傘、帰省
アイスクリーム、うなぎ、かき氷、鮎(あゆ)、冷奴、氷水、
雨がえる、蟻(あり)、かたつむり、カブト虫、金魚、黄金虫、蝉(せみ)、蛍、ホトトギス、みみず、めだか
夏の雲、秋近し、暑さ、雷、五月晴れ、五月雨、梅雨、梅雨明け、虹、西日、夕立、夕焼け、薫風(くんぷう)
小難しい言葉だけでなく、普段馴染みのある言葉もありますよね。この季語を中心に背景を想像しながら単語を当てはめていってみましょう。
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