負けず嫌いな子供の心理とは?すぐ泣く子供への接し方を詳しく解説!

子供がゲームに負けて駄々をこねる、かけっこで1位が取れなくて泣いてしまうなど負けず嫌いが出て対応に困ったことはありませんか。

負けず嫌いが出たときにどのように対応したら良いのか、悩みますよね。

保護者の方は「負けて悔しかったね」と共感する、「そんなことで泣かないの!」と激励する、「そんなときもあるさ」となだめるなど、色々な方法でお子さんと向き合っているでしょう。

子供の負けず嫌いは性格なのか、どういった対応をすると良いのか疑問・悩みを抱えている保護者の方に、負けず嫌いな子どもの心理や子供への接し方、負けず嫌いの長所・短所について解説していきます。

将来負けず嫌いはどんなところで役に立つのかも合わせて紹介していきますよ。

参考にしてくださいね。

ゲームや遊びで負けるとなぜ泣くの?負けず嫌いの原因は?

そもそも負けず嫌いとは【他の人に負けることをひどく嫌うこと、人より優れているというプライドを持っていること】とされています。

よく【負けず嫌いな性格】と言われますが、決して性格ではないです。

なぜかというと「この人には負けたくない」「勝負に勝ちたい」という気持ちを抱いたとき、衝動的に大きな力が出る状態を負けず嫌いと表現されます。

性格というより【負けず嫌いな状態】という表現が適していると言えます。

我が家には8歳の息子がいます。息子も負けず嫌いで、レースゲームで負けては「1位が良かった!」「悔しい」とゲームをやり直したり、泣いてしまいます。

親である私が見ていて、負けず嫌いだなと思うことが多々ありますが、対戦相手や環境によって同じ勝負事でも泣いたり悔しがる姿が見られない時もあります。

そういう時は【負けず嫌いな状態】ではないんだなと、息子を見ていて感じています。

では負けず嫌いの特徴や原因を3つ挙げていきます。

①爆発力がある

勝負する場面で「負けない!」「1位を取ろう」と闘争心が湧くとき、力を発揮する爆発力を持っている人は、負けず嫌いの傾向があり原因の1つです。

②見栄っ張り

見栄っ張りとは【他人より優位に立ちたい、外見を取り繕い自分を大きく見せたい】という気持ちを言います。

周囲の人から認められたい、高評価を得たいがために負けず嫌いになることがあります。

③努力家

周囲の人に負けないように、努力する傾向があります。ゲームで負けないために練習する、かけっこで負けないよう人よりいっぱい走るなど、負けないように努力しています。

ゲームや遊びで負けて泣いてしまう子供の心理は?

子供がゲームや遊び、かけっこなど順位が付くような勝負事で負けてしまい、泣いてしまう場面がありますよね。泣いているとき、子供はどのような気持ちなのでしょうか。

子供の気持ち①:「悔しい!」

まずは負けてしまったことで悔しいという気持ちが大きいです。1位を取りたかったのに取れなかった、上手くいかなかった事実が「悔しい」という思いの源になっています。

子供の気持ち②:「思い通りにならなかった!」

勝ちたかったのに負けてしまった、子供にとっては思い通りにならなかった瞬間ですね。自分の思い通りにいかないと、イライラしてしまうので思わず感情的になって泣いてしまいます。

子供気持ち③:「負けて悲しい」

負けると、悔しいのと同時に悲しい気持ちになります。かけっこやゲームで自分の本来の力が出し切れず負けてしまうと、悲しい気持ちが大きくなって泣き出してしまうことがあります。

 

子供が勝負に負けて泣いてしまうと、そばにいた大人としてはどう接したら良いか分からないこともありますよね。

次は、泣いてしまった子供にどう接すれば良いかを紹介していきます。

負けず嫌いが出て泣いてしまった子供にどう接すればいいの?

勝負事に負けて我が子が泣いてしまいました。私たち親は、子供にどう声をかけてあげると良いのでしょうか。

声かけ①:「悔しかったね」

子供の「悔しい」「うまくいかなかった」という気持ちに寄り添ってあげましょう。私は声かけもしますが、まずは抱きしめたり腕をさすったりスキンシップを取るようにしています。泣いて感情を前面に出していますが、息子はスキンシップを取ると早く泣き止む傾向があるので、まず落ち着かせてからゆっくり話を聞くようにしています。

息子からは「1位が良かった」「悔しい」「2位がイヤだった」など話をしてくれるので、1つ1つ聞いて「そうだね」「頑張ったんだね」と共感するようにしています。

声かけ②:「〇〇頑張ってたもんね」

子供が頑張ってきたことを、言葉にして伝えます。負けてしまったけど頑張っていた姿は見ているよ、伝わっているよと教えてあげると、子供が「また頑張ろう!」という前向きな気持ちに切り替えられるようになります。

声かけ③:「次はこうしてみようか」「今度は〇〇すると良いかもよ?」

泣き止んで落ち着いてきたところで、次に勝つためにはどうしたら良いか一緒に考えましょう。

作戦を考えていくうちに「次は勝つぞ!」と再び闘志が湧いてきますよ。

 

我が子が泣いてしまった時に、親としてできる声かけや接し方を紹介しました。負けず嫌いが強いと、負けたときの対応が大変ですが根気強く子供と向き合っていきたいですね。

負けず嫌いは悪いことじゃない!?長所と短所を紹介!

負けず嫌いな状態は決して悪いことだけではなく、長所と短所があります。それぞれを理解して、良いところをとことん伸ばしていきたいですね。

負けず嫌いの長所と短所を紹介します。

負けず嫌いの長所

①:努力家

負けず嫌いな子供は、負けるのがとにかくイヤなので勝つために努力をします。

かけっこで1位を取りたければ走る練習を一生懸命しますし、ピアノのコンクールで最優秀賞を取りたければピアノを一生懸命練習します。

勝つためという明確な目標があり、達成するために努力することは前向きで良いことですよね。

②:瞬発力がある

負けず嫌いな状態は「負けないぞ!」という強い気持ちから、爆発的な力や瞬発力が発生します。瞬発力は、その場面で使われるエネルギーを最大限に引き上げる力を持っているので、瞬発力があるということは、自分の持っている力を最大限使って物事に取り組むことができるということです。

③:プライドを持っている

プライドとは自尊心や自負心が高いことを言いますね。プライドが高いという表現は、言い方によっては傲慢に見える、人を下に見ていると思われてしまいますが、悪い面ではありません。

自分の行いや考えにプライドを持てるだけ、勉強したり努力をしているのです。

負けず嫌いな人にプライドが高いと思われる人が多いのは、誰にも負けないほど物事に取り組んでいるからと言えるでしょう。

④:物事に真剣に取り組む

かけっこで1位を取りたいと負けず嫌いを発揮している子供は、かけっこの練習に真剣に取り組みますし、ゲームで勝ちたいと思えばゲームも真剣に取り組みます。物事に真剣に取り組む姿勢は大事なことですよね。

⑤:集中力がある

かけっこの練習ならかけっこの練習に、ゲームの特訓ならゲームの特訓と、物事に集中する姿勢が見られます。集中力が鍛えられているので、どんなことにも集中できるようになってきます。

 

負けず嫌いは様々なところで長所が発見できました。

では短所はどんなところがあるのでしょうか。

負けず嫌いの短所

①:感情的になりやすい

勝負事で勝つことにこだわるあまり、負けてしまった時の感情の爆発が大きいです。泣いてしまったり、イライラして物に当たってしまう子供もいます。

②:勝負を途中で放棄してしまう

勝負の途中で負けることが確定してしまった場面で、終わっていないのに「や~めた!」と勝負の舞台から降りてしまいます。負けてしまうのを認めたくないことから、途中で辞めてしまうのです。

③:素直になれない

勝負に負けて、勝者におめでとうと素直に言葉にできないことがあります。自分は負けて悔しい思いをしているところで、勝って喜んでいる勝者におめでとうと言えないのです。負けたのを認めたくないという気持ちを持つ負けず嫌いもあります。

④:度を超えた完璧主義

完璧主義は物事を完璧にやり切るという、徹底された性質ですよね。負けず嫌いな性分だと完璧でないと気が済まない!という考えを持っている人が多いです。

⑤:人間関係がうまくいかない

上記のように勝負を途中で放棄してしまう、素直になれないなどの行動が目立ってくると「負けず嫌いだから、負けると分かるとすぐやめてしまう」「素直に謝れない」などと思われ、周囲から孤立してしまうこともあります。

 

負けず嫌いの短所は長所と紙一重な部分も多く、上手に負けず嫌いを発揮できると何事も驚くほど飛躍できそうですよね。

負けず嫌いな性格は、将来こんなところで役に立つ!

負けず嫌いな子供は、大人になったらどうなってしまうんだろう?と心配になる保護者の方へ、将来負けず嫌いが役に立つ場面が必ずあります。例を紹介していきます。

①向上心があり、切磋琢磨して成長していける

負けず嫌いは相手に負けたくないという信念で行動します。相手に負けないよう自分を成功させようと努力するので、将来希望の会社へ就職を希望する際は、自分を売り込むための強みになると言えます。

②成績や売り上げに繋がる

負けず嫌いな子供が将来、営業職や販売の仕事に就いたとします。営業や販売は契約数や売り上げなど、成果が数字になって現わせられる職業です。数字で結果が分かるので、負けず嫌いさんは数字を上げようと一生懸命取り組むので、営業職や販売関係の仕事で成果を発揮できます。

③困難な場面に遭遇しても、目標を達成しようとする強い精神が養われている

負けたくないという気持ちは、自分の力を最大限発揮できる強い気持ちです。「もうだめだ」と困難な場面になっても、負けないぞ!と自分を奮い立たせ、目標を達成しようと立ち上がる精神を持っています。

まとめ

子供の負けず嫌いについて、子供の気持ちや保護者の接し方、負けず嫌いの長所・短所について紹介してきました。

ポイントはこちらです。

 

  • 負けず嫌いとは、負けることをひどく嫌うことで勝ちにこだわることを言う
  • 負けず嫌いは【性格】ではなく【状態】である
  • 子供が負けて泣いてしまった時は、寄り添ってあげましょう
  • 負けず嫌いには長所も短所もあり、上手に長所を伸ばしてあげましょう
  • 将来負けず嫌いが役に立つ場面は多々ある

負けず嫌いが発動して、泣いたり癇癪を起こされると対応する保護者はなだめるのが大変です。負けず嫌いは実はとても良いところが多いので、そのまま負けず嫌いを育ててあげてください。

将来負けず嫌いが不屈の精神へと成長し、社会に出て荒波にのまれても自分で立ち上がれる力に変わりますよ。

子供の負けず嫌いに上手に付き合っていきましょう。

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