一度覚えてしまった言葉遣いは、なかなか直すのは難しいですよね。
ましてや子供の場合は、直しかたも分からないうえに、毎日色んな言葉を覚えてくるものですから、モグラ叩き状態になります。
汚い言葉遣いをする理由や、状況、注意の方法が分かれば、そこに直しかたの鍵が隠れているかもしれませんよ。
ここでは子供が汚い、乱暴な言葉を使う理由、将来への影響や対策、直しかたと注意の仕方のコツ、参考になるオススメ本をまとめました。
参考にして、自分の言葉遣いも一緒に見直してみませんか。
言葉遣いの不安!子供が汚い言葉や乱暴な言葉を使うのはなぜ?
文化庁が行った世論調査で、「子供の言葉遣いに与える影響が大きい人やもの」というデータがあります。
影響が大きいと思われる順にテレビ、母親、父親という結果になりました。
もちろん年齢によって結果は異なると思われますが、この1位から3位までを分析しました。
テレビ 81.4%
テレビも番組や時間帯に大きく差があります。
教育番組や児童向けに作られている番組は言葉遣いを意識しているので、安心して見せることができます。
一方で、お笑い番組やバラエティ番組は普通に会話をしていても面白味に欠けるので乱暴な言葉遣いになることも予想されます。
だからといって、ある程度の年齢層になると教育番組よりもこちらを好んで見るようになり、子供から完全に乱暴な言葉を排除することは不可能になります。
そういった理由でテレビが1位という結果になったのでしょう。
母親71.3%
乳児は母親のお腹にいる時から聴覚は発達していると言います。
普段何気なくしている会話でも聴こえているわけです。
そして子供が保育園や幼稚園に通うまでの長い時間、生活を共にするのは母親というのが今の日本では一般的だからではないでしょうか。
言葉遣いはある程度大きくなってから直せばいい、という考え方もありますが、「直す」という行為は簡単にはいきません。
子供はもちろん、親も気を遣います。
母親の普段からのちょっとした気遣いで、気持ちの良い言葉遣いを覚えてくれるはずです。
父親67.8%
母親と1番身近な存在は父親です。
お腹にいる時はもちろん、産まれてからも母親の次に長い時間を共有する存在だからでしょう。
家庭によってはこの順番は若干変わるかもしれませんね。
ワンオペ育児と言われるように、父親が仕事に没頭してなかなか会えない、となると祖父母の存在や友達が3番目に上がってくる、ということもあり得るでしょう。
夫婦喧嘩も、言葉や内容に気をつけてする必要がありますね。
参考文献:文化庁 国語に関する世論調査
3歳くらいまでは、ただ単に新しい言葉に興味がある、という範囲なので乱暴な言葉にそこまで神経質になることはありません。
ただ人を傷つけるような言葉に関しては注意が必要です。
我が家でも「汚い言葉絶賛期」がありましたが、ここはもう聞き流していました。
ただ、家族でも人を傷つける言葉に関しては、理由をきちんと伝えて注意していました。
覚えたての言葉は、使ってみたいのでしょうね。
子供の言葉遣いが汚い!将来への影響は?対策はあるの?
子供の興味を損なわないように、将来苦労しないような対策が必要です。
テレビやマンガ、友達、子どもが外でどんな情報を得ているかまで管理するのは不可能です。
子どもは様々なことに興味を示し、親は悪影響があると思えば、興味の対象からは遠ざけてしまいがちです。
しかしこんなタイミングこそ丁寧な対応が必要になりますよ。
子供は成長の過程で取捨選択をする力を養います。
そのときに、「言葉は相手を思いやるために大切なものだ」と気づかせることが重要になります。
はじめは挨拶を、ゆっくり心をこめてすることから始めましょう。
相手の話を聞き、自分の気持ちも伝える言葉のキャッチボールの気持ち良さ。
これを経験させることで、コミュニケーションの大切さ、必要性、そこからきちんとしたマナーまで考える習慣がついてくるでしょう。
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