新人看護師になった皆さん、国家試験合格おめでとうございます。
そして、看護師になって初めての歓迎会。
どんな雰囲気なんだろう。
歓迎会ではどんな挨拶をしたらいいんだろうと悩んでいる人はいませんか?
また、「医療関係者の飲み会は激しい。」こんなこと聞いたことありますか?
私はこれまで都会の総合病院、地方の総合病院を経験しましたが、どんな雰囲気だったかお伝えしたいと思います。
また、先輩になって今度は新人を迎える側だけど、どんな言葉をかけてあげたらいいんだろうと迷っている人はいませんか?
そんな人に向けて看護師の歓迎会の挨拶で迎える側・迎えられる側の具体例を紹介します。
まず、挨拶の構成は
- 自己紹介
- 自分の思い
- 締めの言葉
という流れになります。
迎える側は
- 緊張がほぐれるよう和やかな雰囲気で話しましょう。
迎えられる側は
- 歓迎される側ですが、節度を持って参加しましょう。
では具体例です。
歓迎会の挨拶看護師の場合の例文完全版! その1:上司・先輩から新人看護師へ
ただ今、紹介して頂いた看護師長の○○です。皆さんの配属を心待ちにしていました。
当科は消化器外科です。
主に食道・胃・大腸疾患の患者さんが入る病棟です。
当科では術後の看護はもちろん、化学療法の件数いですし、急変やエンゼルケアの処置も行うため、当科にいれば、どこに出ても大丈夫と言われる看護師になれます。
忙しい病棟ではありますが、プリセプター体制もしっかり整えており、皆さんのサポートは万全です。
今は先輩方の様子についていけるか不安になっている人もいるかもしれませんが、誰でも最初から上手くできる訳ではありません。
1つ1つ着実に学んでいきましょう。
今日は少し仕事から離れて、楽しく飲みましょう。
新人の皆さんこれからよろしくお願いします。
他には
- どのような科でどんな患者さんが多いのか、どんなことが学べるのか伝える。
歓迎会の挨拶看護師の場合の例文完全版! その2:上司・先輩から中途採用看護師へ
副看護師長の○○です。それでは○○さんの歓迎会を始めます。
○○さんは10年○○病院に務められ、旦那さんの転勤で4月から当科に配属となりました。
当院は前の病院より高齢者が多く、介護度が高い病院かもしれません。
前の病院とはやり方が違うこともあると思います。
分からないことは何でも聞いて下さい。
また、逆にこちらが出来ていない点などの新たな目線での気付きもあると思いますので、そういう点は遠慮なくおっしゃって下さい。
改善できる点はどんどん改善していきたいと思います。
○○さんが新しい風になってくれると思います。
では、今日は○○さんとの親睦を深め、明日からまた頑張りましょう。
他には
- 新しい視点となってくれることを期待していると伝える。
歓迎会の挨拶看護師の場合の例文完全版! その3:医師から新人看護師へ
始めまして。○○科の医師○○です。当科は外科病棟です。
火曜日と木曜日にそれぞれ手術があり、術後の患者さんを看護師のみなさんに看護してもらっています。
皆さんの先輩方は小さな異常も見逃さず、的確に報告してくれるので、安心して任せられます。
先輩方の指導は時に厳しく感じるかもしれませんが、患者さんの命を預かる上責任があり、厳しく指導してくれたことに、きっと感謝する日がきます。
辛かったときは僕達と飲みに行って、時には気分転換しましょう。
では、今日は楽しんで下さい。
他には
- いつも病棟の看護師のどのような点に感謝しているなどと話すと、出席している看護師に感謝も伝えられるし、新人看護師から見て、医師と看護師の関係が良好に見えると思います。
- 年配の医師というだけで、新人さんはとっつきにくいという印象を与えることもあるので、和やかな雰囲気で話しましょう。
歓迎会の挨拶看護師の場合の例文完全版! その4:新人看護師挨拶
今度は迎えられる側の新人看護師の挨拶の紹介をします。
はじめまして。私は○○部署に配属になりました○○です。
○○科は私が希望していた科なのでとても嬉しく思います。(ここは嘘をつかずに話しましょう。特に希望でなかった場合は触れなくても大丈夫ですが、先輩達は単純に様々な科があるなかで、希望なのか、たまたまなのか聞いてみたいと思うので、聞かれることが多いのです。先に紹介してもいいと思います。)
入職して数日になりますが、皆さんのテキパキと動く様子に、自分はついていけるのか不安に思いますが、これからすぐ戦力になれるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。
他には
- 素直に数日シャドーイングなど見学してみて、どう感じたのか伝えればいいと思います。
- どうして看護師になったのか、科は希望したのかなどはよく質問されると思うので挨拶で言ってもいいと思います。
歓迎会の挨拶看護師の場合の例文完全版! その5:中途採用看護師挨拶
次は中途採用看護師の挨拶例を紹介します。
始めまして。○○と申します。
妊娠、出産でしばらくお休みを頂き、5年ぶりの復職となりました。
5年前は内科病棟で勤務していました。
以前の病院では、自前の駆血帯を使用していましたが、今はディスポーザブルになっていることに驚きました。
しばらくは勘を取り戻すのにも時間がかかりそうですし、新しく変わっていることも多いと思います。
新人さんでも、間違っていることは、遠慮なく指摘して下さい。
これからすぐ戦力になれるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。
他には
- 自分の経歴を紹介する。
看護師の歓迎会のマナーは?
歓迎会で迎える側のマナー ポイント3つ
- 威圧的な態度ではなく、笑顔で接する。
- 仕事でのミスなどはこの場で話さない。
- 仕事の愚痴・不満を言わない。
お酒が入るとついつい「今日のあれさー」と指摘したくもなりますが、飲み会で言われた方は楽しい気分も一気にしぼんで萎縮してしまいます。
自分のエピソードで新人さんを励ましてあげるのならばいいですが、せっかくの場ですので、仕事のことは職場で言いましょう。
また、ついつい同僚間で愚痴や不満も溢れそうですが、新人さんが聞いています。
せっかく来た部署が不満だらけの部署だなんて、不安になってしまいますよ。
歓迎会で迎えられる側のマナー ポイント3つ
- 先輩や目上の人への言葉使いに気をつける。
- 仕事の愚痴や悪口は言わない。
- 体調不良などの理由がないかぎり、最後まで参加しよう。
お酒が入って、先輩にタメ口で話かけたり、記憶がないほど酔っぱらってしまったり、という人を見かけましたが、印象は良くないですし。
看護師まだまだ女性が多い職場です。
「昨日あの子○○だったよ」なんてすぐ噂になってしまいますよ。
私は大学の付属病院、地方の小さな総合病院を経験しましたが、部署によっても歓迎会の雰囲気は異なりますが、やはり医療者の飲み会は激しい印象があります。
外科系の方が体育会系のノリがあり、朝までオールなんて飲み会もあり、1年目は朝まで付き合うのがマナーなんて言われていました。
飲み会の後の2次会は必ずカラオケで、若手がタンバリンで盛り上げるなんてことも。
また、地方の総合病院では忘年会が泊りがけで新人は余興担当が毎年恒例でした。
職場の雰囲気を知るためにも、なるべく最後まで参加しましょう。
いずれ、幹事が回ってきます。
まとめ
挨拶の構成は
- 自己紹介
- 自分の思い
- 締めの言葉
という流れになります。
迎える側は
- 緊張がほぐれるよう和やかな雰囲気で話しましょう。
迎えられる側は
- 歓迎される側ですが、節度を持って参加しましょう。
歓迎会はその部署、その部署でそれぞれ特色があると思います。
「○○先生はカラオケが上手く、1度マイクを握ると話さない」など普段と違う一面が見れたり、先輩方との距離を縮める良い機会にもなりますが、基本的に仕事が1人前に出来るまで仲間とは認めてもらうことは難しいと思います。
馴れ馴れしい態度では反感をかってしまうので気をつけましょう。
看護師募集中の栗田病院 新人歓迎会会食の様子
参考図書
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