秋から冬はかぼちゃが美味しい季節で、しかし「風邪対策にもなるから」とついまるごと一つを買ってしまいなかなか食べきれずにカビが生えてしまうことがあります。
カビは種につくこともあり、「かぼちゃを切ったらカビが生えていた」「なんだかカビ臭い!」となると、なんとか取り除くことはできるのか、そもそも食べられるのか気になりますよね。
そこで今回はかぼちゃやかぼちゃの種に生えてしまったカビについて、なぜカビが生えるのか、取り除くことはできるのかなど、かぼちゃのカビについてをまとめています。
せっかく買ったかぼちゃはカビ臭いなど思わず美味しく食べたいもの、かぼちゃを安全に美味しく食べるため、カビが生えた対策や危険なカビについてを把握しておきましょう!
かぼちゃがカビ臭い!切ったら種にカビ!食べても大丈夫?
などの場合、まず最初に気になるのは取り除けるのか、食べても問題はないのか、ですよね。
最初に答えを言ってしまうと、かぼちゃをはじめ食品にカビが生えてしまった場合、基本的には食べないほうが安全です。
これは何故かを知るためにはカビについてまず把握する必要がありますが、そもそもカビは「真菌類」という、言ってみればきのこなどの仲間です。
胞子で広がる特徴を持っていてカビの胞子は常に空気中に漂っているため、カビが生えやすい環境があればどこでも発生してしまいます。
カビの発生する環境
- 糖分がある場所
- 20~30℃
- 湿度が高い場所
カビは糖分を栄養とするためエネルギーとなる糖分があるかぼちゃなどはもちろんのこと、湿度が高い……とくに湿度が80%を超える場所で一気に増える特徴があります。
またカビが繁殖できる温度は5~45℃、特に最適な温度は20~30℃なので、栄養があり繁殖しやすい温度・湿度が揃ってしまった場合一気にカビが増えてしまうんです。
カビは見た目よりも幅広く根を張っている可能性もあり見た目だけで種類を完全に区別することは難しく、カビ毒を発生させている可能性もあるため食べないほうが安全という結論になります。
白・黒・緑(青)のカビがはえている場合はどうする?
とはいえカビの種類は多く、また白いカビや黒いカビ、緑や青っぽく見えるカビなどがあるので、おおまかなカビによる違いもチェックしてみましょう。
白いカビ・粉の場合
白いカビは穀類に多く生えるカビで、有名なものでは醤油や味噌などを作る際に使われる麹菌などがあります。
こう聞くと白カビや白い粉は安全なように見えるものの、家庭に生える白いカビは発ガン性物質を出すものがあり、白いカビが生えた場合は基本的に取り除いて食べるのもさけましょう。
白カビは酵素力が強く分解が早いため、色以外の見分け方としては「味が違う」というものがあり、いつもと違う味がした場合は白カビの影響が疑われます。
黒カビ
黒カビは台所やお風呂場などにもよく生えているあの黒いカビと同じで、繁殖してしまうと根が深いため完全に取り除いて食べることは難しいです。
一方黒カビで食中毒を起こすことはまずないので食べることは可能ですが、これも多く取りすぎると喘息やアレルギー発症の原因になってしまいます。
黒カビは熱に弱いため加熱殺菌すれば食べられますが、見た目は悪い、万が一違う種類のカビが混ざっていたら危険なども考えられるため注意しましょう。
緑カビ
緑色もしくは青色に見えるカビはブルーチーズなどに使われているカビも多くあるものの、家庭で発生したカビが安全なものとは決して言えません。
食中毒を起こすカビも存在するため、基本的に緑もしくは青いカビが生えた場合もかぼちゃは食べないほうが良いでしょう。
カビは基本的にどこでも発生する可能性があるため完全に発生しない環境を作るのは難しく、カビが繁殖しにくい環境を整えておくことが対策になります。
食べたら危険!かぼちゃの危険信号は?
カビは見えたら基本的に食べてはいけないほうが良い危険信号であるのはお話した通りですが、見た目には問題なくともかぼちゃからカビ臭さを感じることがあります。
この場合は糖質がでんぷんが変質して白くなり、そこからカビや薬品のような臭いを発生されている「クリスタル症状」が疑われます。
クリスタル症状が発生しただけのかぼちゃは食べても毒性はありませんがカビ臭さは加熱しても消えないため、基本的に食用とは言えなくなるのでご注意ください。
- 見た目が変質している
- 変な匂いがする
- 色が変わっている
- 触ると柔らかくなっている
基本的にこういった変化がある場合は危険信号と判断しておいたほうがよく、これらの特徴が現れた場合はかぼちゃを食べることは避けておきましょう。
少し悪くなったかぼちゃ、カビを取り除いたかぼちゃの美味しい食べ方!
カビは多少生えているだけでは食べても問題なく、またカビがごく少量だったため取り除いて安全に食べたいなどの場合におすすめのかぼちゃレシピを紹介します。
かぼちゃグラタン
材料
- 残り物のシチューなど 1人分
- かぼちゃ 1/8個
- マカロニ 10g
- 溶けるチーズ 10g
- パセリ 適量
お湯でマカロニを茹でておきながらかぼちゃを切って種を取り、食べやすい大きさに切り分けたらラップを軽くかけて700wで3~5分程度加熱し、串が通るほど柔らかくなったら取り出します。
残り物のシチューとマカロニをあわせて温めながらかぼちゃを耐熱容器に敷き、その上からシチューとマカロニを混ぜたものを敷き詰め溶けるチーズを載せます。
あとはお皿をトースターに入れて4~5分焼き、焦げ目がついたことを確認したら取り出してパセリを振り掛けるだけで完成です!
かぼちゃのグラタンは残り物のシチューがなければホワイトソースなどが使えますし、しっかり加熱することで安心して食べられる、ホワイトソースで味が混ざりやすいとおすすめです。
少し手順は違いますがホワイトソースを使ったかぼちゃグラタンの作り方の動画もあるので、ぜひこちらもご確認ください。
ホクホクのかぼちゃが美味しい!かぼちゃとほうれん草のマカロニグラタン【簡単なのに見栄えする!主菜・主食レシピ】
かぼちゃスープ
材料
- かぼちゃ 500g
- 水 120ml
- 牛乳 300ml
- 塩コショウ 適量
- パセリ(あれば)
かぼちゃスープの作り方はとても簡単で、最初にかぼちゃを洗ってからラップをかけてレンジで2分ほど加熱し、多少温かくなったらかぼちゃを適当に切りながら皮を取り除きます。
お鍋にかぼちゃと水を入れて竹串が簡単に通るほど柔らかくなるまで蒸し煮にし、鍋に入れたままマッシャーでつぶし、牛乳を加えながらかぼちゃを伸ばしましょう。
かぼちゃと牛乳がしっかり馴染んだら再び加熱してあたため、塩コショウで味を整える、盛りつけ後にパセリを振り掛けるなどで完成です。
かぼちゃスープはとても簡単に作れる、ミキサーも不要と実はお手軽で、かぼちゃの見た目が完全になくなるためちょっと古いかぼちゃなどを使っていても気にせず食べられおすすめです!
【簡単】ミキサーなしかぼちゃスープの作り方
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