受験生を持つ親御さんなら子どもの受験の結果が気になって仕方ないでしょう。
そんな時、不合格の知らせが入ったら…
- 「どんな言葉をかければいい?」
- 「どんな態度でいたらいい?」
- 「かけてほしい言葉はあるの?」
一瞬にしてこのような疑問が頭を駆け巡りませんか?
私自身、試験に落ちた友人にかける言葉を悩んだ経験があります。
この記事ではネットに散らばる情報を集めて分かった、この悩みを解決できるヒントを紹介します。
この記事では以下3つのポイントを動画や実際に実践をした方の体験談を交えて解説します。
- 不合格になった子供の心理は?
- 子供にかける言葉は?
- それぞれの受験生にかける言葉は?
5分くらいで読める記事ですが、書いてあることを実践すれば、疑問が解決されることでしょう。
それではさっそくいきましょう。
合格が期待された第一志望不合格・・子供の心理は?
第一志望不合格となった子供の心境はどんなものでしょう?
日本の教育現場では良くも悪くも平等が基本とされています。そこでいきなり受験により競争を強いられます。そのような状況下では「結果こそ全て」という意識になり、視野が狭まりがちです。
不合格により、まるで誰からも必要とされていないかの様に、存在価値が否定されたような気分になってしまいます。つまり、自己肯定感が低下してしまいます。
試験落ちた。
自分ダメ人間と思うとなかなか気持ち立て直せない、、、#試験落ちた— まいくん (@maroon3303) September 2, 2019
言われたくない言葉は?
「不合格」という結果にだけフォーカスし、その原因を探ろうとする発言が、最もかけてはいけない言葉です。
例えば、「あの時サボってたから落ちたんじゃないの?」や「もっと頑張って勉強したら受かってたはずなのに」などです。
受験までには、本人しかわからない葛藤や悩みもあったはずです。誰しもがその日々を越えて試験に臨んでいます。そんな日々を否定されたら悲しいですね。
例え、本人が否定しても親が否定しいてはいけません。
親がすべき態度は?
不合格がわかった直後は多くの言葉はいりません。
心理学では、周囲からの心理的サポート(ソーシャルサポート)を得られる人は精神が安定するとされています。
親は講師ではなく同志であるべきであり、子供にしっかりと寄り添う必要があります。落ちてしまった自己肯定感を上げるために、まずは、1番身近な親が子供の頑張りを認めてあげましょう。
そして悔しい気持ちを吐き出せる環境を作ってあげましょう。
それでもやっぱりどうしたらいいか迷うという方は、こちらの動画を見せるというのもおすすめです。
第一志望不合格となった子供にかける言葉は?
まずは気持ちに寄り添い、共感してあげましょう。
人はコミュニティをつくる動物であり、共通点があると心を開きやすくなります。もし、あなた自身に、過去不合格をもらった経験があるのならばそれを伝えるのもいいでしょう。
例をひとつ。
そうか、つらいなあ。お父さんも(お母さんも)試験にたくさん落ちたよ。大学の入試でも落ちたことがある。お父さんは(お母さんは)、◯◯が好きなこと我慢して勉強していたの、知ってるよ。よく頑張ったね。お疲れ様
このように共感し、不合格という結果ではなく、プロセスを褒めてあげましょう。
どれだけ頑張ったかは本人が1番分かっています。是非それに寄り添ってあげてください。
言ってはいけない言葉の内容は?
不合格により、ただでさえ落ちている自己肯定感を、さらに下げるような言葉は言ってはいけません。
先にも紹介した様な頑張りを否定する様な言葉の他にも、このようなセリフも避けましょう。
つい言ってしまいそうになりますがやめましょう。責任感の強い子などは特に、恩を仇で返したように感じてしまいます。
あくまでも本人自身の頑張りのプロセスが大事なのです。
こちらの動画はお笑い芸人の土田晃之さんの娘さんが受験した時のお話です。とても参考になりますので是非ご覧ください。
中学受験の第一志望不合格にかける言葉は?
それぞれのシュチュエーションにおいて、かける言葉の例文を3パターン紹介します。
第一志望不合格、滑り止めが合格している場合
第一志望は残念だったけど受かっている学校があるからそっちの学校に入ってくれって呼ばれたのかもしれないね。
第一志望不合格、まだ受験が残っている場合
第一志望も含めて全落ちの場合
私も昔試験で不合格になってしまった経験があるから気持ちはわかるよ。
でも、ここまで頑張った経験は絶対に無駄にならないよ。こんなに頑張れる子の親でいれて私は誇りに思うよ。
中学校の受験はみんなが経験することではありませんね。
おそらく、子供自身に目標や夢があって受験に挑むというパターンが多いと思います。そんな、人と違った苦労を頑張れた事はその後の人生でも生かされる事でしょう。
まずは、そんなすごい事をやっていたという事を気づかせる事で自己肯定感をアップさせましょう。
高校受験の第一志望不合格にかける言葉は?
それぞれのシュチュエーションにおいて、かける言葉の例文を3パターン紹介します。
第一志望不合格、滑り止めが合格している場合
でも、一生懸命勉強に取り組んだことは何も消えたりしないよ。
この数ヶ月の努力した経験はあなたの財産になってるから。
あなたの行く高校はあなたにご縁がある高校だと思う。今は思えなくても卒業する頃には入ってよかったと思えるようになるはずだよ。
第一志望不合格、まだ受験が残っている場合
第一志望も含めて全落ちの場合
でも、まだ終わりじゃないよ。今は辛いかもしれないけど、今後どうしたいか一緒に考えよう。大丈夫。試験まで努力できたんだからあともう少しだよ。
高校受験の場合は合格しないとその後の進路が決まりません。
全日制がダメでも定時制や通信制に入って編入という方法もとれます。落ち込んでいる時に頑張るのは一人では大変です。そんな時に親として力になってあげましょう。
大学受験の第一志望不合格にかける言葉は?
それぞれのシュチュエーションにおいて、かける言葉を3パターン紹介します。
第一志望不合格、滑り止めが合格している場合
大学は今までの学校とは違って自分から勉強しに行く場所という事を覚えておいてほしい。君がこれからの進学する大学での生活を充実したものにするかどうかで、君の評価は偏差値を越えるものになる可能性が十分にあるんだよ。
第一志望不合格、まだ受験が残っている場合
第一志望も含めて全落ちの場合
夜遅くまで頑張ってる姿見てたから悔しいね。
まだ考えられないかもしれないけど、今後どうするかじっくり考えようね。
あなたの希望が叶えられる様協力するから。
大学受験はその後の社会人を見据えた選択や家庭の経済事情なども重要となってくるでしょう。
親としてどこまでサポートできるかを本人と話しておくことも必要です。しかし、そういった事実だけではなく、本人の努力を認めてあげることで救われることも多いです。
就職第一志望の試験に不合格にかける言葉は?
就職活動は自分の頑張りだけでどうにかなるものでもなく、上手くいかないときは何をしたらいいのかわからなくなり、落ち込んでしまうケースは多いです。
就活に悩む人の励まし方には、「焦る必要はない」「大丈夫だ」「相性の問題だ」「みんな一緒だ」「あなたを信じている」などがあります。
先程までに紹介した受験時の声がけにも近いものがあります。
まとめ
♦子供の心理は?
- 自己肯定感が低下しています。
♦子供にかける言葉は?
- 自己肯定感を上げる言葉であり、共感を大切にしましょう 。
♦中学受験の第一志望不合格にかける言葉は?
- 限られた人にしか出来ない経験であり、頑張ったことを認めてあげよう
♦高校受験の第一志望不合格にかける言葉は?
- まだまだ精神的にも安定しない時期です。試験の結果だけに囚われない声がけをしましょう
♦大学受験の第一志望不合格にかける言葉は?
- 将来を見据えての受験で結果のみに固執してしまう事も多いので、視野を広げてあげられる声がけをしましょう。
♦就職第一志望の試験に不合格にかける言葉は?
- 受験とは異なり、頑張りだけではどうにもならなく落ち込みやすいです。そんな時は気持ちに寄り添った言葉をかけましょう。
自分の子供が不合格になるなんて想像もしたくないですよね。しかし、人生には試練はつきもの。誰にだって可能性はあり、それは悪い結果でも変わりません。
しかし、試練をひとりで乗り越えるのは大変です。
そんな時は、親として寄り添い励ましましょう。頑張りを認めてもらえ、受け止めてもらえるという安心感は立ち直る原動力となります。
どんな経験も人生で無駄になる事はないと思えた時に人は成長していくものです。ぜひ、その一歩が踏み出せるよう親として支えていきましょう。
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