人権作文小学校6年生向けの書き方ガイド!テーマの見つけ方・まとめ方とは?

小学校の宿題で人権作文なんて出たけど、

『どうやって書いたらいいんだろう?』

『人権についてっていうけど、人権ってなに?』

『どういうことについて書くと人権作文になるの?』

と分からないことが多くて困っていませんか。

6年生になって、いろんなことを勉強してきたけど人権について考えるってむずかしいですよね。

でも安心してください。

このページを読むと、人権ってなにか・どうやって書いたらいいか・書きやすいテーマや題名はどうやってつけたらいいのという人権作文についてのことが簡単に分かるようになります。

作文ってなんだかむずかしいし、何から書いたらよいのか分からずなかなか書き始められないという人もいるでしょう。

どうすればスラスラと書けるようになるのか、誰でも書きやすくなるコツもお伝えしますね。

形さえ分かったら後はそれに合わせて書くだけなので簡単です。

ぜひ最後まで見てみてくださいね。

小学校6年生向けの書き方ガイド!人権作文とは?

それではまず人権ってなに?何で宿題に出るの?という質問にお答えしますね。

人権とは、分かりやすく説明をすると“自分を大切にすること。それから自分以外の人も同じくらい大切にすること。”です。

“自分や他人を大切に”ってどういうこと?と思う人のためにもう少しくわしくお話ししますね。

まず、自分を大切にするというのは“ありのままの自分を分かって(認めて)あげる”ということです。

例えば、

「走るのが皆よりおそい。」
「自分の好きなものは友達とちがうことが多い。」
「皆より声が小さい。」
「スカートが嫌いな女子は私だけ。」

などと、自分と他の人を比べて自分を否定することはありませんか。

他の人と比べて自分はだめだと決めつけたり、自分にがっかりしたり、もっとちがう自分だったらよかったのにと自分のことを否定してしまうことは誰にでも一度はあると思います。

でも、人権について考えるためには、まずはどんな自分であっても『これが私(僕)なんだ。』と自分のことを分かってあげることが大切なのです。

自分を無理に好きになれということではなく、今の自分を

『どんな自分でも、これが今の自分なんだなぁ。』

と否定をせずに分かって(認めて)あげるということです。

これがどうして大切なのかというと、『自分を認められる人が他人を認められる』からです。

ここでひとつ、“他人を認める”ことについての例をあげてみますね。

例えば、クラスの全員に先生が「あなたの好きな色は何ですか?」と聞くとします。

皆は「赤」「青」「ピンク」「黄色」など、次々に好きな色を答えていきます。

その中で、クラスの男子のひとりが「ピンク色」と答えたとき、皆はどんな風に反応するでしょうか。

「え~!男の子なのにピンクって気持ち悪くない?」「女子みたい」なんて思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

でも、これは『男子はピンクを好きになってはいけない。』と、他人を否定していることになりますね。

男子がピンクを好きになってはいけない理由なんてどこにもありません。

『ピンクが好きなんだね。』と否定をせずに感じられることが、他人を認めるということになります。

このように、ふだんからなんとなく身の回りで無意識に“男子だから“、“女子だから”と感じてしまっていることはないでしょうか。

男子でも女子でも関係なく、だれでも皆自分の自由な意見や考えを持っていていいのです。

このことに気がつけることが、人権について知るということになります。

人権とは

「まず自分を認めること。そしてそれと同じように他の人のことも認めること。」
「どんなことも皆それぞれ自由に感じて良いし、選ぶ権利がある。」
「皆が幸せに暮らせること。」

ということです。

人権作文は、ふだんの自分の考え方を振り返りながら作る必要があるので、学校の授業といった短い時間の中ではどうしても文章にまとめるのはむずかしいです。

そのため、時間をしっかりとれる宿題という形で出されます。

人権作文小学校6年生向けのテーマの見つけ方・設定方法は?おすすめのテーマは?

人権作文のおすすめのテーマは“身近な人と関わって気がついたこと”です。

もう小学校6年生になると、“人の立場になって考える”ということができると思います。

『相手は自分の言葉をどういう風に感じたかな?』

とか、

『相手はいまどんなことを考えているかな?』

とか友達や家族と関わるときには、自分なりに相手の気持ちを考えてみますよね。

でも、自分が考えていたことと相手が考えていたことがちがったことってないでしょうか。

自分はそんなつもりはなかったのに、友達にごかいをさせてしまい、きずつけたり、怒らせたりしてしまう。

友達が言ってきた言葉に対して『自分のことがきらいなんだ!』と腹がたったとしても、じっさい後から話を聞いてみると、『自分のことを大切にしてくれていたから、あの言葉を言ってくれたんだ』と気がつくこともあると思います。

自分はふつうのことだと思って言った(した)ことを、周りの友達に分かってもらえずに否定されたこともあるかもしれません。

そういった人と関わったことで、学んだことや気づいたこと、これから自分にできること、自分の意見も相手の意見も大切に考える方法などを書いていくと文を作りやすいです。

どんなことがあるか、例をあげてみますね。

  • 言葉の大切さについて(友達とのけんかや、遊びを通して気づいたこと)
  • 『男子だから』『女子だから』と、無意識に思い込んでいることについて(上で書いた“皆の好きな色のようなこと)
  • 本当のやさしさって何なのかについて(自分がやさしさと思っていたことと、他人が思うやさしさの違いについて)
  • 自分の中の当たり前だと思うことが、他人の思う当たり前とちがうことがある

などです。

また、他にもおすすめのテーマは、“バリアフリーについて”です。

小学校によっては4年生頃からバリア(さまたげになるもの)フリー(なくすこと)について習うことがあると思います。

目が見えない・耳が聞こえない・車椅子に乗らないと移動できないなど、人によってはさまざまですが、そういった人たちもそうでない人も、バリアフリーがあることによって自分の活動を自由に選択できる、同じように幸せに暮らせるようになりますね。

このように、どんな条件があっても皆同じように幸せに暮らせるように考えることが人権について考えることにつながります。

バリアフリーはふだん生活している中にたくさんあふれていて、気がつくことも多いと思いますし、調べることで人権について別の見方から学ぶことができます。

例えば

  • 目の見えない方のためのバリアフリーについて
  • 自分で自由に移動ができない方へのバリアフリーについて
  • 耳の聞こえない方へのバリアフリーについて
  • お年寄りのためのバリアフリーについて

などです。

自分の身の回りにあるものがどういう風に役にたっているのかを知り、自分にできることを考えたり、バリアフリーを必要としている人の思いを知ることや、バリアフリーが必要な人もそうでない人も同じように生活するために、自分たちにこれからできることや気をつけることを考えて書くと、文を作りやすいです。

人権作文小学校6年生らしい書き方・まとめ方は?

6年生の人権作文は大体400字詰めの原稿用紙で3~5枚までが目安です。

ここで、書き方のコツについてお伝えします。

人権作文はこの構成(形)にそって作ると書きやすいのでぜひ見てください。

テーマについて

どうしてこのテーマにしたのか、世の中ではどう思われていることなのか、自分はどういう風に思っていたのかなど書く。

体験したこと・知ったこと

じっさいにあったこと(体験したこと)があれば書く。

テーマについて調べたことや知らなかったこと、気づいたことなどを書きます。

自分の思い

今まで知らなかったことを知って感じた気持ちや、今まで自分が感じていた気持ちと今の気持ちにちがいがあればそれについて書くなど、思ったことを書きます。

これからのことについて

これから自分にできることや、世の中にとって必要な考えかたなど学んだことを書きます。

テーマについてどんなことを学べたのか、それを知ることで自分はどうなったのかなど書きましょう。

例文:気づかないうちに差別をしていたこと

ふだんの生活の中で、「男の子なんだから」とか「女の子らしく」というような言葉をよく聞きます。私も女の子だからきれいな言葉をつかおうとか、女の子は料理ができたほうがいいなぁとか、男子と女子は別のものだという風に考えていたので、この言葉がおかしいと思ったことは一度もありませんでした。

でも、私は私の中で当たり前だと思って話している言葉が知らないうちに誰かを差別してきずつけていることもあるということに気がついたので今回このテーマについて書こうと思いました。

今まで私は、クラスの男子に「男らしくがんばってね」とか「その色かわいいね。女の子みたい。」と言ったことがあります。はげまそうと思ったり、ほめようと思ったからです。

でもこの間授業で先生が、クラスの皆に「好きな色は何ですか?」という質問をしたときに、男子がピンク色を好きだということは変なことなのかということについて話し合いになりました。

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