テレビや雑誌でよく自衛隊を目にすることは多いと思います。
しかし、テレビに映っている表面上の自衛隊しか知ることができず、裏側を知ることはできませんよね。
特に海上自衛隊は災害派遣などで見かけることがなく、ネット上でもお笑い芸人やYouTuberの人が陸上自衛隊についてのことは配信されているものの海上自衛隊のネタはみることがありません。
私は元海上自衛官ですが、陸上自衛隊あるあるは海上自衛隊ではあまり理解できない部分もあります。
そこで今回は元海上自衛官が、海上自衛隊あるあるを紹介していきます!
現役・元海上自衛官の人ならきっとあるあると感じてもらえるはずです。
自衛隊あるある5選! その1:自衛隊の仲間同士で歩いていたら歩調が揃う
自衛隊に入隊したらすぐに教育隊と呼ばれる自衛隊の基礎を勉強する教育機関に入ります。
教育隊では様々な訓練がありますが、最初に訓練する内容の1つに行進訓練があります。
行進訓練では左足から先に出し、足の歩幅は75センチ、腕の振りは45度と決められた動きで皆で揃えて歩く訓練をします。
横の列と縦の列がしっかり揃うように指導され、皆で歩調を合わせるという訓練を毎日のように行います。
毎日同じ訓練を行っていたら身に染みついてしまい、自衛隊の基地の中だけならまだしも街の中を皆で歩いていたら自然と歩調が揃ってる、なんてことが多いです。
これは現役自衛官、元自衛官なら経験は1度と言わず、何回でも経験したことがあるはずです。
私は街を歩いている時に皆揃ってる!って気づいたときにはわざと歩調をずらして歩いていました。
しかし、歩調を揃えることに慣れすぎていて、前を歩いている人の足を踏むことが多くありました。
やはり毎日行っていることを変えることは難しいなと感じていました。
自衛隊あるある5選! その2:数字を言うとき2を「ふた」と言う
護衛艦などは何隻かで隊で行動し陣形を組んで海の上を走ります。
他の船とのやり取りは無線を使用します。
陣形を崩さないように、無線を使用して右に進む、左に進むとやり取りを行います。
その際に数字というのはとても重要になり聞き間違いのないようにしなければなりません。
1なら「ひと」、2なら「ふた」といったように聞き間違いが起きないようにしています。
数字を聞き間違えることはとても致命的で、船同士がぶつかるといった大事故にもつながりません。
なので、聞き間違えのないように普通とは違った呼び方をします。
そういったこともあり、自衛隊では数字の呼び方を徹底されます。
時間なども12時30分のことを1230(ひとふたさんまる)といったような呼び方になります。
この呼び方に慣れているせいで、民間の人に数字を伝えるときにも2のことを「ふた」と言ってしまい、なんだか恥ずかしい気持ちや自衛隊に染まったなって感じたことがあるのではないでしょうか?
自衛隊あるある5選! その3:寝言で号令を言う
海上自衛隊での教育機関では朝起きてからすぐに整列し、「号令調整」といって自衛隊で使用する号令を大声で発声する訓練を行います。
わかりやすい号令で言ったら「右向け右」「回れ右」などといった号令があります。
この号令調整をなぜするかということ、行進するときなどに代表者が指示する際に皆に聞こえるような大きな声を出さないといけないからです。
皆に聞こえてなかったら隊としての意思が疎通できなくなり、行進をしてもバラバラになってしまいます。
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