ようやく残暑も落ち着き、秋の気配を感じられるようになりました。
例年以上に猛暑続きだった夏を乗り切ったご褒美に、紅葉狩りにでも出かけて癒されたいと思う今日この頃。
でも、せっかく癒されにいくのに、よけいに疲れる混雑した紅葉スポットは避けたいものですよね。
そんな方におすすめなのが、大阪府と和歌山県の県境近く、泉佐野市にある犬鳴山の紅葉です。
比較的混雑が少なく、駐車場もいくつかあるで、「子どもといっしょに出かけたいけど、荷物が多くなるから電車でいくのは……」という方にもおすすめです。
きれいで見応えもあり、子どもといっしょに歩けるハイキングコースもある関西の隠れた紅葉スポット。
今回はそんな犬鳴山の魅力や、周辺の駐車場情報、紅葉狩りに最適なハイキングコースを紹介していきたいと思います。
犬鳴山の紅葉2019!駐車場はあるの?
犬鳴山まで車でいく場合、麓の犬鳴山温泉バス停横の駐車場を始め、七宝瀧寺参道入り口付近の売店や飲食店の駐車場など、いくつかの駐車場があります。
150台停められる駐車場もあったりと、駐車場がみつからない、ということにはならないかと思いますが、やはり紅葉時期にはあるていどの混雑があったり周辺の道路も混み合ったりするので、車で行く際にはなるべく朝の早い時間に出掛けた方がいいでしょう。
また、犬鳴山の麓は大阪唯一の温泉郷といわれる犬鳴温泉郷で、日帰り、宿泊向けの温泉施設もいくつかあります。
紅葉狩りのあと温泉に寄る予定があるなら、施設によっては、予約をしてその駐車場を使用させてもらうこともできます。
犬鳴山の紅葉の見頃は?
犬鳴山の紅葉は11月中旬から色づき始め、11月下旬にピークを迎えます。
そのあとも12月中旬くらいまで紅葉が残っているので、長い期間紅葉を楽しむことができます。
おすすめは、やはりピークの11月下旬ですが、忙しくてその時期にいけないというかたでも、その時々でいろいろな魅力が感じられる素敵なところなので、予定が合ったときに出掛けても、十分に紅葉を堪能できるでしょう。
朝の犬鳴山は神秘的な雰囲気を讃えていました pic.twitter.com/cf1hXysk3H
— ヤトさん (@hawk_friedens) October 6, 2019
犬鳴山とはどんな山?ハイキングコースはあるの?
「犬鳴山」とは、実際にそういう名前の山があるわけではなく、日本最古の修験根本道場・犬鳴山七宝瀧寺の山号のことで、犬鳴川渓谷を中心とした周囲の山岳の総称です。
修験道の霊場としても名高く、パワースポットとしても有名で、実際「行者の滝」では、滝に打たれる修験者の姿が見られることもあります。
せせらぎ 聞き流すだけで気持ちがリセットできるパワースポット犬鳴山渓谷の心地いい自然音8時間 Relaxing River Sounds 8 Hours https://t.co/GFBsCeKtP1 pic.twitter.com/76qBQatNA0
— #パワースポット バズウォール (@BW_Powerspot) October 6, 2019
また、紅葉に関しても泉州一といってもいいスポットで、「大阪みどりの百選」のひとつに選定されています。
犬鳴山にはその数四十八滝といわれる大小さまざまな滝があって、場所によっては、滝と紅葉の美しいコラボレーションを楽しむことができるでしょう。
泉佐野市 犬鳴山の紅葉
犬鳴山のかなしい由来「義犬伝説」
「犬鳴山」の名前には、ある忠犬伝説が由来しています。
その昔、紀伊の猟師が犬を連れて、滝のあたりで一匹の鹿を追っていたときのこと。
弓で鹿を射ようと狙いを定めたとき、突然、犬がうるさく吠えだしました。
犬の鳴声におどろいた鹿が逃げてしまったことで、猟師は怒って腰の山刀でまだ吠え続ける愛犬の首はねてしまいました。
そのはねられた首は、そのまま空中を飛んで、なんと猟師のそばの大樹にいた大蛇の頭に噛みついたのです。
実は犬が吠えていたのは、大蛇に狙われていることに気づかず狩りを続けていた主人を救おうとしたからなのでした。
そのことを知った猟師は、自分のおこないを悔いて修行僧となり、愛犬をねんごろに供養しました。
この話を聞いた宇多天皇が、「報恩の義犬よ」と賞して「犬鳴山」の勅号を与えたのが、この山の名前の由来だといわれています。
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