一気に寒さが増して冬が近づいてきましたね。
年が明けると、次は卒業・卒園の季節がやってきます。
大切な卒園の日に挨拶をする園長先生は緊張そのものですよね。
大切に見守ってきた園児たちの卒園式ですから、挨拶を何とか成功させて、園児や保護者の方の思い出に残る式にしたいですよね。
今回は、保育園卒園式の園長先生の挨拶はどのようなものが良いか、ポイントや例文をまとめたいと思います。
保育園卒園式の園長挨拶例文3選! その1:700文字パターン
〇〇組のみなささん、ご卒園おめでとうございます。
初めは泣いていた子たちもこんなに大きく立派なお兄ちゃん・お姉ちゃんになりましたね。
みんなは、この〇〇保育園でたくさんの大切なことを学んでくれたと思っています。
まずは、お友達と仲良く遊べるようになったことです。
お友達と遊べるということは、これからの小学校生活でもとても大切になっていきます。
みんなは、遊びを通して、自然にお友達の気持ちを考えて思いやることができるようになったと思います。
それから、自分のことは自分できるようになったことです。
特にお昼ご飯には、自分たちで食事を準備し、食べた後は、自分の食器を返すことなど、自分のことは自分でということを意識して生活してきましたね。
この保育園で経験したことが少しでもこれからの小学校での生活の役に立ち、みんなが自分らしく、自分の世界を広げていってくれることを先生は願っています。
そして、働きながらも一生懸命にお子様のことを育てておられる保護者の皆様、毎日お疲れ様でした。
無事に卒園を迎えられて今ほっとされておられるかもしれません。
よちよち歩きだった子が本当に大きく、そして立派に育ちました。
ここまでの道のりは決して楽なものではなかったと思います。
これからも大変に思うことがいくつもあると思いますが、お子様とご家族様と一緒にたくさんの思い出を作っていっていただきたいと思っています。
明日から、みんなの笑顔が見られなくなるのはとても寂しいですが、先生はずっとみんなが元気に明るく小学校を楽しんでくれることを願っています。
〇〇組のみなさん、保護者の皆さま、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご卒園おめでとうございます。
園長先生はみんなが大好きです!
保育園卒園式の園長挨拶例文3選! その2:1000文字パターン
〇〇組のみなさん、保護者のみなさん、ご卒園おめでとうございます。
こうやってみなさんのお顔を見ることができるのは、今日で最後ですね。
みなさんが、毎朝元気に「園長先生おはよう!」と挨拶してくれること、お昼廊下で会って「園長先生!見てみて!これ僕が作ったんだよ!」と言って、嬉しそうに作ったものを見せてくれること、帰りは「また明日ね!さようなら」と言って手を振ってくれること、、、
もう明日からはなくなってしまうと思うと本当に寂しいです。
でもみなさんは4月から小学1年生です。
あんなに小さかったみなさんがランドセルを背負っている姿を想像すると先生はわくわくします。
お別れするのは寂しいけれど、みなさんが無事に元気で小学校に通うことができて、本当にうれしく思っています。
みなさんは小学校に行くことが楽しみですか?
小学校に行ったら何がしたいですか?
この保育園でたくさんのお友達ができたように、小学校に行ったら、もっともっとたくさんのお友達ができますよ。
みなさんはこの保育園で、お友達にやさしく、思いやりをもって接することを学びましたね。
お友達が泣いていると、黙って涙を拭いてくれていた子もいましたね。
お友達が転んでしまったときは、一目散に駆け付けて「大丈夫?」と声をかけてくれる子もいました。
また、小さい組さんの子のお世話を率先してくれる子もいました。
みなさん、保育園に通っている間にすっかり立派なお兄さん、お姉さんになりましたね。
先生は皆さんが成長していく姿を見るたびにとてもうれしくなりました。
小学校に行っても、お友達にやさしくすること、思いやりをもって接することを忘れないでください。
小学校では、みなさんはもっともっと大きくなって、できることも増えて、楽しいこと、うれしいことがたくさん待っていますよ。
新しいお勉強も始まります。
今は、少し不安に思っている子もいると思いますが、大丈夫ですよ。
この保育園に通って立派に成長したみなさんなら、楽しい毎日を過ごせると先生は信じています。
小学生になっても、たまにはここに来て先生に元気な顔を見せてくださいね!
今よりももっと成長したみなさんに会えることを、とっても楽しみにしています。
それでは、改めて、今日はご卒園おめでとうございます。
保育園卒園式の園長挨拶例文3選! その3:1300文字パターン
保護者の皆様、お子様のご卒園、本当におめでとうございます。
まだまだ小さいと思っていたみなさんも。いつの間にかとても大きくなりましたね。
みなさんは初めてこの保育園へ来たときのことを覚えていますか?
先生ははっきりと覚えています。
不安そうな顔をしている子、お母さんにしがみついて離れない子、その場に立ち止まって泣きじゃくっている子、昨日のことのようです。
今、元気に登園できているのはみなさんが成長したからですよ。
本当に大きくなりましたね。
みなさんは、この保育園で何がいちばん思い出に残っていますか?
みんなでかけっこして、踊りを踊った運動会かな?
お父さんやお母さんと一緒にお出かけした遠足かな?
夏にはみんなで虫取りもしましたね。
先生もたくさんの思い出があります。
〇〇ちゃんがいつも先生の似顔絵を描いてプレゼントしてくれること、〇〇くんのプールでのカッコいいクロール姿、〇〇くんが列車の名前を教えてくれること、〇〇ちゃんが見せてくれるダンス。
みなさんと過ごした日々は先生にとって大切な思い出になりました。
みなさんのキラキラした笑顔、先生は大好きでしたよ。
これからもその笑顔を絶やさず過ごしてくださいね。
みなさんは来月から小学生になります。
ぜひ、自分の一番大好きなことを見つけてください。
大好きと思えるものが1つでもあると、世界が今よりもっと明るくなりますよ。
他にも、得意なこと、お勉強、遊び、どれも一生懸命頑張って、楽しい小学校生活を送ってくださいね。
先生はいつでもみなさんを応援していますよ。
たまに、その可愛いお顔を見せてくれるとうれしいです。
ここからは、ご家族の方にお話をします。
みなさんはそのまま静かに待っていてくださいね。
お仕事をしながらの子育ては、たくさんの苦労があったかと思います。
本当にお疲れ様でした。
お子様が無事に今日という日を迎えることができたのは、保護者の皆様の頑張りがあったからだと思います。
来月から、お子様は小学生となります。
心も身体も大きく成長する時期です。
うれしいことがある一方で、どう接したら良いか分からず、心悩ませることもあると思います。
でも、そんな時でも、お子様と向き合い、お子様を優しく包みこんであげて欲しいと思います。
お子様が大人になる過程で、たくさんの困難にぶち当たると思いますが、しっかり向き合っていけば、必ずお子様の心に残ります。
「この子を大切にしたい」、「この子を一生懸命守りたい」という気持ちは、お子様の「優しさと強い気持ち」を育てます。
どうか、これからも自信を持って育児を楽しんでいってください。
今日まで、大切なお子様をこの保育園に預けていただきありがとうございました。
子供たちと過ごした時間は、私たち職員にとってかけがえのないものでした。
明日からは、子供たちの成長を一緒に見守ることはできなくなりますが、遠くからお子様と保護者の皆様の変わらぬご活躍をお祈り申し上げます。
最後になりましたが、お忙しい中、ご臨席賜りましたご来賓の皆様に心よりお礼を申し上げます。
本日はありがとうございました。
保育園挨拶例文作成のポイント!盛り込む内容とNGワードは?
卒園式での挨拶のポイントは、
- 最初にお祝いの言葉を述べてから、園児たちへのメッセージを伝える
- どのような園児で、保育園でどんなことをしたのかなど、思い出を述べる
- 小学校へ入学することが楽しくなるような言葉を述べる
- 保護者の方へのお祝いと感謝の気持ちを伝える
- 今後、どのようになってほしいか伝える
そして、最も大切なことは、園児たちに話を聞いてもらえるようにすることです。
園児たちの集中力は長くは続きませんので、挨拶は短めが良いでしょう。
時間にして3分を目安にすると良いと思います。
また、子供たちが返事をするような挨拶を入れたり、質問を投げかけたりするのも良いでしょう。
挨拶を考える上で気になるのはNGワードですが、卒園式の挨拶に特にNGワードはありませんので、あまり気にする必要ななさそうです。
園長先生挨拶のマナー 挨拶は読みながらでもよい?
卒園式に祝辞を読む場合、紙を持たずに暗記して話している人もいますが、一般的には、式辞用紙を用いて、書いたものを読み、壇上に置いてくるものです。
その用紙が保育園で保管することになるので、きちんと式辞用紙に書くようにしましょう。
原稿を読みながらと言っても、園児たちに伝わるように自分の言葉にしてゆっくりと分かりやすく話すようにしましょうね。
良いスピーチを行うための練習方法と、発声のコツは?
スピーチの上手い人は声の出し方を工夫しています。
話の内容に合わせて、声の大きさやスピード、高さ、間、表情を変化させているのです。
この変化は少々オーバーにした方が、より聞き手を惹きつけます。
ぜひスピーチの内容に合わせて声の大きさやスピードを変化させてみてください。
当日緊張しすぎないためにも、本番前に何度もイメージトレーニングをしておきましょう。
当日の流れに沿って、登壇の仕方、園児たちの前に立つ自分、話す自分の声、など五感を使ってイメージします。
そうすることで、伝えたい内容や順番、見振り素振りを確認することができ、完成度を高めることができます。
また、イメージトレーニングを繰り返すことによって、嗚咽で喋れなくなる、なんてことも防げると思います。
長くて6年間、見守ってきた園児の卒園ですから、多少の涙は気にすることはないですが、できれば、その場にいる全員に伝わるように話したいものですよね。
緊張をなくしてより良い挨拶ができるかもしれません。
まとめ
これまで、スピーチの具体例を交えながらポイントを伝えてきました。
ここまでの内容をおさらいしたいと思います。
スピーチのコツ
- 最初にお祝いの言葉を述べてから、園児たちへのメッセージを伝える
- どのような園児で、保育園でどんなことをしたのかなど、思い出を述べる
- 小学校へ入学することが楽しくなるような言葉を述べる
- 保護者の方へのお祝いと感謝の気持ちを伝える
- 今後、どのようになってほしいか伝える
- 式辞用紙に原稿を書き、当日はそれを読む
- 話の内容に合わせて、声の大きさやスピード、高さ、間、表情を変化させる
- 本番前にイメージトレーニングをして、スピーチの練習をする
幼稚園よりも長い間、見守ってきた子たちの卒園は、保護者の方同様に園長先生も感慨深いものがありますよね。
まだ、卒園式まで時間があるので、今までの園児たちとの思い出を振り返って、園児や保護者の方、そして自身の記憶にも残る素敵な卒園式にしてくださいね。
卒園式の挨拶が成功しますように。
私も願っています!
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