卒業シーズンが近づいてくると、先生は生徒を送り出すための準備や、卒業アルバムのメッセージを考えなくてはなりません。
そんなときに、生徒に贈る卒業アルバムのメッセージがなかなか思いつかなくて悩んでいる先生も多いはずです。
生徒にとって一生に一度の大切な卒業式、せっかくなら心に残る感動的なメッセージを贈りたいですよね。
担任の先生や、部活の顧問から贈られた心のこもったメッセージに、私自身学生時代はとても感動し、その言葉は大人になった今でもふと頭をよぎることがあります。
忙しい先生のために、感動的な卒業アルバムメッセージ作成のポイントや、生徒に贈る卒業アルバムメッセージ例文をご紹介します。
是非参考にしてみてください。
感動的な卒業アルバムのメッセージ作成のポイントは?
卒業アルバムのメッセージ作成で必ず入れたい内容は3つです。
- 祝いの言葉。
- 今までの思い出など。
- これからの希望。
基本的な構成はこの順番ですが、前後しても大丈夫です。
この3つに加えて、これからの人生の糧(かて)になるような一言や、名言などを付け加えられると、より感動的な文章に仕上がります。
小学生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
小学校の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージは、わかりやすく簡潔な文章を心がけましょう。
担任の先生から贈るメッセージ例文と、他の学年の先生から贈るメッセージの例文をご紹介します。
担任の先生から小学校の生徒へ贈るメッセージ例文
6年生のみなさん、卒業おめでとうございます!
たくさん歩いた春の遠足、みんなで力を合わせた運動会、楽しかった修学旅行、毎日の授業、担任の先生としてみんなと過ごせた時間は、先生にとって宝物です。
中学校では、小学校よりもたくさんのルールや、大変だと思うことも増えるかもしれません。
そんなときに覚えておいてほしいのは、大人になって振り返れば、過去のどんな大変な出来事も、人生において必要な経験だったと思えることです。
小学校6年間の思い出を胸に、中学校でもたくさんの経験をし、成長していってください。
みんなの楽しい笑い声や、おしゃべりが聞けなくなるのはとってもさみしいですが、これからの中学校生活も心から応援しています!
他の学年の先生から小学校の生徒へ贈るメッセージ例文
6年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
この6年間、みなさんは色々なことがあったでしょう。
楽しかったことも、悲しかったことも、全てが大切な思い出です。
元気いっぱいで団結力があり、心の優しい6年生のみなさんなら、中学校でも、どんな出来事も乗り越えていけるはずです。
それぞれの夢に向かって、頑張ってくださいね。
これからも応援しています!
中学生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
中学生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージは、祝いの言葉やこれまでの思い出、激励の言葉に加えて、4文字熟語やことわざを使った文章もおすすめです。
担任の先生から生徒へ、他の学年の先生、部活顧問の先生からのメッセージ例文をご紹介します。
担任の先生から中学校の生徒へ贈るメッセージ例文
いよいよ卒業の日がやってきました。
楽しかったこと、辛かったこと、勉強や部活など、それぞれに中学校生活での思い出があるかと思います。
これから別々の道に進んでいく皆さんは、希望や不安、様々な感情が入り混じっていることでしょう。
ですが、不安に思うことがあっても、皆さんには「前途洋々」たる未来が待っています。
若い皆さんのこれからの人生は、明るい希望に満ち溢れており、何にでもなれる可能性があります。
希望を持って自分の道を突き進んでいってください。
皆さんと中学校生活最後の1年間を、担任として一緒に過ごせたことを心から誇りに思います。
本当にご卒業おめでとうございます。
他の学年の先生から中学校の生徒へ贈るメッセージ例文
中学校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
小学校を卒業し、入学してきたばかりの皆さんは、まだあどけなさが残り、初々しい表情をしていました。
それが今では、自分の意思で考えて行動することが出来る、立派な中学校3年生になり、卒業の日を迎えました。
「千里の道も一歩から」
ということわざがあるように、日々の積み重ねで人は大きく成長します。
これからも一歩一歩大切に、夢や目標に向かって進んでいってほしいと思います。
皆さんのこれからの人生も応援しています。
部活顧問の先生から中学校の生徒へ贈るメッセージ例文
中学校3年生の〇〇部の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんが中学校に入学し、〇〇部に入部してきたのがつい昨日のことのように感じます。
時には厳しいことを言ったこともありました。
楽しいことだけではなく、つらいことや、きついこともたくさんあったかと思います。
ですが、日々部活に一生懸命打ち込む皆さんの姿を、一番近くで見てきました。
皆さんの努力を知っています。
そんな皆さんなら、これからどんなことが起きても力強く乗り越えていけることでしょう。
これからの皆さんの人生が、より豊かなものになるよう応援しています。
高校生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
高校生の生徒への卒業アルバムのメッセージは、祝いの言葉やこれまでの思い出、激励の言葉に加えて、名言などの心に残る一言を付け加えてみましょう。
担任の先生から生徒へ、他の学年の先生、部活顧問の先生からのメッセージ例文をご紹介します。
担任の先生から高校生の生徒へ贈るメッセージ例文
高校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんの高校生活最後の1年間に、担任として携われたことを大変うれしく思います。
これから皆さんは、進学してさらに学びを深める人、就職して社会の一員として働き始める人、それぞれ別の道に進むことになります。
ここで、私が心に刻んでいるマーガレット・サッチャーの名言をご紹介します。
”考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格が運命となる。”
日々の考えや言葉、行動ひとつひとつが皆さんをつくり、未来を切り開く力となります。
どんなときも感謝の気持ちを忘れず、素敵な大人になっていって欲しいと思います。
皆さんのこれからの人生がより豊かに、自分らしい道を歩めるよう応援しています。
他の学年の先生から高校生の生徒へ贈るメッセージ例文
高校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんの高校生活はいかがでしたか?
楽しい思い出だけではなく、つらかったこと、苦しかったこともあったのではないでしょうか。
高校を卒業し、これから新たな人生が始まります。
不安を抱えている人も、希望に満ち溢れている人も、様々な思いを抱えながらも、「どんな人間も、自分が思っている以上のことができる。」という名言があるように、自らの可能性を信じてあげてください。
未来にはばたく皆さんのことを、心から応援しています。
部活顧問の先生から高校生の生徒へ贈るメッセージ例文
高校3年生〇〇部の皆さんも、いよいよ卒業です。
高校生になって勉強も難しくなり、遊びたい気持ちもぐっと堪えての部活動は、簡単ではなかったはずです。
そんな忙しい高校生活の中でも、一生懸命部活動に汗を流す皆さんの姿は、輝いていました。
その輝きは、高校を卒業しても増し続けることでしょう。
これから進学する人も、就職をする人も、それぞれの道で輝き続けてほしいと思います。
私は「一期一会」という言葉を大切にしています。
皆さんと出会えたご縁と、部活の顧問として皆さんの人生に携われた奇跡に感謝し、これからも皆さんのことをずっと応援しています。
ご卒業おめでとうございます!
生徒から個人的に卒業アルバムにメッセージが欲しいと言われた場合は?
卒業式などでは、卒業アルバムの空欄に友達同士でメッセージを書き合うのが定番ですが、生徒から「先生に直接メッセージを書いてほしい」とお願いされることもあるでしょう。
直接生徒の卒業アルバムにメッセージを書く場合のポイントとしては、
- お祝いの言葉。
- その生徒の特徴や長所、思い出などを書く。
- 激励の言葉。
などです。
その生徒個人だけに向けたメッセージは確実に喜ばれます。
どうしてもその生徒個人へのメッセージが思いつかない場合、ありきたりな文章にはなってしまいますが、お祝いの言葉と、これからの人生への激励の言葉を添えてあげましょう。
直接生徒の卒業アルバムに贈るメッセージ例文
〇〇さん、卒業おめでとう!
〇〇さんはいつも笑顔で明るくて、クラスのムードメーカーでしたね。
これから高校に進学するけれど、〇〇さんのことだから、すぐに友達も出来て学校に馴染めることでしょう。
高校生活が実り豊かなものになるように、応援しています!
〇〇さん、卒業おめでとう!
中学校生活最後の1年間を、担任として同じ時間を過ごせて嬉しかったです。
これから高校に進学する〇〇さんは、新たな出会いや、夢がどんどん広がっていくことでしょう。
〇〇さんのこれからの人生も応援しています!
卒業アルバムのメッセージにぴったりな四文字熟語・名言は?
卒業アルバムのメッセージに四文字熟語や名言を添えることで、一気に感動的な心に残る文章に仕上がります。
卒業アルバムのメッセージにぴったりな四文字熟語と名言を集めたので、気に入るものがあればぜひ活用してみてください。
卒業アルバムのメッセージにぴったりな四文字熟語
[心機一転](しんきいってん)
あることをきっかけに、新たな気持ちに切り替わる事。良い方向に切り替わる。
[前途洋々](ぜんとようよう)
今後の人生が希望に満ち溢れていること。
[一期一会](いちごいちえ)
生涯に一度しかないこと。一生に一度の出会いの縁を大切にすること。
[好機到来](こうきとうらい)
よい機会が巡ってる、チャンス。
[一言報恩](いちごんほうおん)
一言声をかけてもらったことに感謝する。恩を受けたことに感謝する。
[一球入魂]
一球の球に全力をそそぐこと。
[前程万里](ぜんていばんり)
これからの道のりは長くても、大きな可能性があること。
[勇往邁進](ゆうおうまいしん)
目標に向かって勇ましく進んでいくこと。
[有言実行](ゆいげんじっこう)
口に出したことは必ず実行すること。
[一路平安](いちろへいあん)
旅立つ人が無事であること。
卒業アルバムのメッセージにぴったりな名言
”天才とは努力する凡才のことである。”(アインシュタイン)
”1日ずつ、人生最高の日にしよう。”(ジョン・ウッデン)
”考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格が運命となる。”(マーガレット・サッチャー)
”自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ。”(ボブ・マーリー)
”夢なき者に成功なし”(高杉晋作)
”夢はでっかく根はふかく。”(相田みつを)
”歩け、歩け、続けることの大切さ。”(伊能忠敬)
”為せば成る、為さねば成らぬ。何事も。成らぬは人の為さぬなり。”(上杉鷹山)
”どんな人間も、自分が思っている以上のことができる。”(ヘンリー・フォード)
”人を信じよ、しかし、その百倍も自らを人事よ。”(手塚治虫)
まとめ
- 感動的な卒業アルバムのメッセージ作成のポイントは?
- 小学生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
- 中学生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
- 高校生の生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文
- 卒業アルバムのメッセージにぴったりな四文字熟語・名言は?
学生時代は毎日が色濃く、入学から卒業までたくさんの思い出が詰まっています。
卒業式は特に、寂しい気持ちやこれからの未来への希望や不安、様々な感情が生まれたことを覚えています。
学園ものの漫画を読むと、学生時代の懐かしい気持ちが蘇ってくるのでおすすめです。
コミックシーモアから出ている、おすすめの学園ものの漫画をご紹介します。
1.ハニーレモンソーダ
映画で実写化もされたこちらの漫画は、いじめられっこだった主人公の恋と成長が描かれています。
学生らしい甘酸っぱい恋の物語が読みたい方におすすめです。
2.弱虫ペダル
映画で実写化されている少年漫画です。
自転車競技部に所属する主人公をはじめとする、高校の自転車競技部のメンバーたちとの青春を描いた漫画です。
部活に打ち込んでいた青春時代を思い出します。
3.ちはやふる
主人公は元気いっぱいな女の子で、小学校6年生のころ、幼馴染との再会をきっかけに、「競技かるた」に魅了され、成長していく物語です。
仲間との絆や青春、甘酸っぱい恋愛模様など一気に楽しめる作品です。
漫画で気分転換をしながら、学生時代の気持ちを思い出してみてくださいね。
先生たちは卒業シーズンは何かと忙しく、アルバムのメッセージにまで気が回らずに、期限ギリギリに焦って文章を考えなければならないなんてことになりかねません。
そんなときは、この記事で紹介した先生から生徒へ贈る卒業アルバムのメッセージ例文を参考にしてみてください。
以上、感動的な卒業アルバムメッセージ作成のポイントと、先生から生徒へ贈る卒業アルバムメッセージ例文、卒業アルバムにぴったりな四文字熟語とことわざのご紹介でした。