会社勤めをしていると、誘われる機会の多い「ゴルフ」ですが、なかなか賛否両論です。
趣味として楽しむならまだしも、上司や取引先の人と一緒となると、憂鬱になってしまいます。
上からのお誘いというだけで、ただでさえ断りづらいのに、強要されてしまったとき、どうしていいかわからなくなりますよね。
ゴルフの誘いを強要するのは、ゴルフハラスメントといいまして、立派なパワハラです。
とはいえ、
断れば仕事に影響するんじゃないか?
職場での立場が悪くなるんじゃないだろうか?
そう気になっておられるのではないでしょうか。
今回は、ゴルフハラスメントに着目して、以下の項目をご紹介いたします。
- ゴルフハラスメントはパワハラ?
- ゴルフハラスメントを回避するには?
- 接待ゴルフのメリットは?
- 接待ゴルフのデメリットは?
では早速みていきましょう。
ゴルフハラスメントはパワハラです
結論からいいますと、ゴルフハラスメントはパワハラです。
そもそもゴルフハラスメントとはどのようなことを指すのでしょうか。
ゴルフハラスメントとは?
行きたくないと言っている人を無理やりゴルフに誘うこと。
または、ゴルフ上級者が初心者を難しいコースやルールでプレイさせることも指します。
今回は前者の『無理やりゴルフに誘われる』場合に焦点をあてますね。
ゴルフに限らず乗り気でもないのに、無理に誘われるというのは辛いですよね。
会社員の方ですと、接待ゴルフが頻繁にある場合もあります。
一昔前では男性社員に声がかかることが多かったのですが、最近では、女性社員が誘われることも多いようです。
貴重な休日を使い、高いゴルフ道具を揃えて、お給料が払われるわけでもないのに、上司や取引相手をよいしょしながらするゴルフが楽しいはずがありません。
これはれっきとしたパワハラです。
では、そんなゴルフハラスメントを回避する方法はあるのでしょうか?
次の項目でお話しますね。
ゴルフハラスメントを回避するには?
接待ゴルフの回避方法をみてみましょう。
ここでは、以下の3点についてお話します。
- ゴルフはやらないとハッキリ宣言する!
- 仕事の成果はしっかりと!
- 人間関係は円満に!
それでは、一つ目から見てみましょう。
1.「ゴルフはやらない」とハッキリ宣言する
これが一番の回避方法です。
お世話になっている上司や取引先からの誘いは断りづらいです。
しかし、無理にストレスを抱えてお金をかけて、行きたくもないゴルフに行くくらいなら、ハッキリと断ってしまえば、もう誘われることはなくなります。
お相手も、もしかしたらあなたが嫌がっていることに気づいていないのかもしれません。
または、ゴルフを一緒にすることでメリットしかないと思い込んでいる可能性もあります。
あなた自身も「ゴルフを断ってしまうと職場での立場が悪くなるかもしれない」「上司との関係が悪くなるかもしれない」というお考えもあるのではないでしょうか?
ですが、ゴルフひとつで悪化するような立場や関係性であれば、いずれ壊れます。
断る勇気はなかなかでにくいですが、思い切って言ってみたら、意外とすんなりいくかもしれませんよ!
私もゴルフではないですが、上司やお客様からの飲みの誘いや、カラオケの誘いなどがあるのですが、プライベートな時間を削ってまで気を使ってお膳立てしたくないので、お断りしています。
何度か誘われましたが、断り続けているとお誘い自体がこなくなりますよ!
それで関係性が悪化することもありませんし、立場が悪くなることもありません。
2.仕事の成果はしっかりと!
結局のところ、仕事がしっかりとできていれば、ある程度こちらのわがままを言っても通用します。
悲しい現実ではありますがね…。
断っても文句を言われないように、業務はしっかりこなして、成果を出しましょう!
3.人間関係は円満に!
接待ゴルフに誘われる理由のひとつとして、「人間関係をよくする潤滑油」という方も多いです。
ということは、日頃から人間関係に気を配っていれば、断っても問題がないわけです。
ゴルフは断るけど、飲み会などの他のイベントごとには顔をだしたり、休憩時間などに一緒に食事をしたり、ゴルフ以外でも円滑にする方法があるんだぞということを、ご自分で証明してやりましょう!
とはいえ、接待ゴルフにもメリット・デメリットがありますので、知っておくことは大事です。
次に、メリットとデメリットは何なのかを見てみましょう。
接待ゴルフのメリット3点!
まずはメリットをみていきましょう。
1.コミュニケーションがたくさんとれる
ゴルフは、一回のプレイ時間がとても長く、コースにもよりますが5時間はかかります。
それだけの時間を共に過ごせば、否が応でも会話も増えますし、相手のことを知る機会にもなります。
ゴルフを通して、普段では見られない一面を見ることができたりしますね。
2.人脈の輪が広がる
ゴルフコンペといういわゆる大会のようなものがあるのですが、それに参加すると、普段会えないような方とお会いできたりして、そこから人脈が広がります。
職種によっては、人脈を広げることで仕事が広がりますので、自分のためにもなるわけですね。
私の父がよく接待でゴルフにいっていたので聞いてみたのですが、やはり仕事に繋がることが多いと言っていました。
人脈が仕事に繋げる上で一番の近道だから、そういう職種の人には接待ゴルフはオススメだとも。
3.トーク力が上がる
先ほどもお話しましたが、ゴルフは一回のプレイ時間が長いので、会話を繋げるために頭をフル回転するわけです。
長時間、相手のことを思って「何を話そう」「どういう話がお好きなんだろう」「どういう言葉で喜ばれるんだろう」と、考えて会話することで、トーク力が抜群に飛躍します。
これも、職種によってはとても重要なことです。
接待ゴルフのデメリット3点!
では次にデメリットをみていきましょう。
1.休日がなくなる
もうこれが何より辛いです。
接待ゴルフ当日は、長時間プレイをしなければなりませんし、当日を迎えるまでに練習も必要になってきます。
接待ゴルフによって割かれる時間は、大きいです。
2.お金がかかる
ゴルフをするとなれば、まず道具を買わなければなりませんし、当日も会費や参加費などでもお金がかかります。
もちろん練習にもお金がかかります。
場所や、道具にもよりますが、以下をご覧ください。
- 道具、ウェアで約10万円
- 練習代で約1万円
- 当日のコース代で約1万円
- 昼食代、交通費
なかなかの金額です。
ゴルフを楽しめる方で、これを機に趣味にしてしまおう!という場合ならまだしも、全く興味のないものにこんなにもお金をかけるなんて嫌すぎます。
3.気疲れが尋常ではない
ゴルフは紳士のスポーツとも呼ばれています。
マナーや服装などの決まりごとがとても多いのです。
慣れない人には、それだけでも疲れてしまうのに、一緒にいる相手が上司や取引先となれば、胃に穴が空きそうなほど疲れてしまいます。
メリットのところでもお話したように、仕事に繋がるチャンスでもありますし、自分自身へのメリットはあるとはいっても、デメリットの負荷が大きすぎます。
人によってはとても辛いものであるといえるでしょう。
まとめ
それでは、今回の内容を振り返ってみましょう。
- ゴルフハラスメントはパワハラである
- 回避するにはハッキリと断ることが大事
- 仕事でしっかり成果を出せば上司も何も言えない
- 日頃から人間関係は円満にしておく
- ゴルフ接待にいくことでのメリットもあるがデメリットも大きい
スポーツとして楽しめてエンジョイできる人にはいいものですが、そうでない場合は、自分がどうしたいのかをハッキリ伝えましょう。
有益なものとできるか否かは個人差がある、ということを忘れずに。