祇園祭といえば、日本三大祭りの一つとされる、京都の夏を代表するお祭りです。
ぜひ子供を連れて行ってみていたいけれど、これだけ有名なお祭りだと人も多いだろうし、そもそも子供を連れて行っても大丈夫なのか、また連れていったとしても、何に気を付けたらいいのかわからないですよね。
ここでは、祇園祭の由来を子供にもわかりやすく伝え、大人も子供も楽しめる祇園祭のみどころ、子供の大好きな出店情報、子供を連れて行った際に注意したほうがいいことなどを順にご紹介していきます。
祇園祭の由来とは?わかりやすく子供向けに説明するには?
祇園祭はなぜ始まったのか。
お祭り自体は有名でも、由来はあまり知りませんよね。
祇園祭の始まりは、今から約1100年前、869年(貞観11年)平安時代の初めです。
この頃、京の町や日本中で天然痘、赤痢などの疫病が流行し、一般庶民の間で多数の病人、死人が出ました。
この時代、伝染病はウイルスや細菌のせいではなく、亡くなった方の祟りのせいだと考えられていました。
そこで、当時の日本の国数66の数の鉾(矛)をたて、洛中の男児が祇園社の御神輿を神泉苑という寺院に送り、その祟りを起こす悪霊を封じ込めました。
その後、祇園社の興隆とともに、祇園御霊会と呼ばれ、この名が略されて祇園会と呼ばれるようになりました。
これが祇園祭の始まりとされています。
初めのころは疫病流行や自然災害(富士山の噴火や、大地震など)の時だけ不定期に行われていましたが、970年からは毎年6月14日に行われるようになりました。
その後、保元の乱、平治の乱の際に一時絶え、足利時代に再興しました。
しかし、その後の応仁の乱、文明の乱で京都は焼け野原になり中断したものの、そののち復興し、またこれが契機となり、山鉾が町民の手により創意工夫がなされ、内容外観ともに豪華なものとなりました。
このように、祇園祭は1000年の伝統を持ち、中断再興を重ねながら進化し、今の形となりました。
お子さん向けに要約すると、
“昔、怖くて怒っている幽霊が人々に悪さをして、人を病気にしたり、地震を起こしたりしていました。
それに困った昔の人は、その幽霊のために大きなお祭りをして、怒っている幽霊をおとなしくさせようとしました。
そのお祭りは1000年前に始まって、今でもお祭りの時期になると幽霊を鎮めるために行われています。“
といった感じです。
祇園祭が、京都の歴史とともに歩んできた大切なものだというのが、復興の熱意などから伝わってきますよね。
2019年の祇園祭の日程、概要は?
では、2019年の祇園祭の日程、場所、名物などを見ていきましょう。
祇園祭では、毎年約180万人の来場者が訪れます。
祇園祭は7月1日から31日までの丸一か月行われていますが、7月中いつでも御神輿のような山と鉾が見られるわけではありません。
細かな祭事の日程は、祇園祭の公式ページ 「京都観光Navi」
をご覧ください。
ちなみに始まりは66の数だった鉾は、現在33の鉾と山になっています。
その山鉾は、前祭(さきまつり)に23基、後祭(あとまつり)に10基、山鉾巡業で見ることができます。
- 7月14日~16日 前祭・宵山
- 7月17日 前祭の山鉾巡業
四条烏丸(午前9時00分)→四条河原町(9:35)→ 河原町御池(10:20)→ 新町御池(11:20)と移動します。 - 7月21日~23日 後祭・宵山
- 7月24日 後祭の山鉾巡業
烏丸御池(午前9時30分) →河原町御池(10:00) → 四条河原町(10:40) → 四条烏丸(11:20)
となっています。
宵山というのは、山鉾が山鉾巡礼までの間、待機している時間です。
華麗な山鉾をじっくり見るならこの時がおすすめです。
また、祇園祭の出店がでるのは、前祭の宵山のうち、
- 7月15日
- 7月16日
の二日間のみです。
上記二日間は、山鉾が待機している四条烏丸から河原町まで歩行者天国となり、たくさんの出店が並びます。
また、いわゆるお祭りの出店ではないですが、
- 7月14日~16日
- 7月21日~23日
のいわゆる前祭と後祭の間、飲食店や甘味処が店舗の前で屋台を出します。
屋台がでる時間帯は、およそ18時~23時が基本となっていますが、実際はしっかりと決まっているわけではありません。
21時頃までなら確実に屋台が出ているという認識で動いてください。
また、前祭や後祭でない日でも、八坂神社や円山公園には出店が出ています。
他に、
- 7月10日 神輿洗(みこしあらい)
20:00 四条大橋
午後8時頃、神輿3基のうち中御座の神輿を舁きだし、四条大橋まで運び、鴨川の水で洗い清める。
など、7月の間さまざまな儀式が行われます。
祇園祭のみどころ3選!
では一か月も続く祇園祭でのみどころはなんでしょうか?
上記でも内容に触れているため、もう気になっている方もいるかもしれません。
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