最近はコロナウイルスの影響で離婚を考える夫婦が増えているとか。
ニュースでは「コロナ離婚」というワードが取り上げられるようになりました。
普段仕事でいない旦那さんがリモートワークで在宅していて、一緒に過ごす時間が増えるけれども、お昼ご飯を出しても、「当たり前」という顔。
ありがとうという言葉がなくイライラしたり、自分の非を認めず「ごめんなさい」という一言がないとイライラが募ってきますよね。
心理的要因も踏まえて原因と対策についてお伝えしたいと思います。
どうしてそうなってしまうのか
一つは、心理学で馴化(じゅんか)と呼ばれる現象です。
最初は刺激的なことも当たり前に感じるようになっていく現象を指します。
最初は、彼女や奥さんが何かをしてくれるのは新鮮で刺激的なことだったのが、「馴化」によってだんだん当たり前に感じるようになるという現象です。
「家族にはいちいち小さいことは言わない」、「言わなくてもわかるだろ」という気持ちがあるのではないでしょうか。
また、恋愛中というものは、相手を実態以上によく見ている部分があるので、結婚後現実に直面していく過程である結婚生活では、お互いの嫌なところが見えやすくなります。
大なり小なり相手に対する不満があるなかで、「ありがとう」「ごめんなさい」と言いにくくなっていくのは、当然のことかもしれません。
相手に対する小さな不満を口にしない代わりに、「ありがとう」も言わなくなっていくのです。
旦那さんに不満を持つ皆さん、相手から「ありがとう」や「ごめん」という言葉さえ引き出せれば本当に満足なのでしょうか?
あなたが本当に言ってほしい言葉とは、案外別のところにあるのかもしれません。
なぜ、「ありがとう、ごめんなさい」と言って欲しいと思うのか
相手からの「ありがとう」は「あなたに対して良い感情を持っています」と変換できます。
感謝されないと「ありがとう」を受け取れません。
「ありがとう」がないと、自分が否定されたと感じ不安になり、怒りや悲しみという感情が生まれます。
心理学的には「承認欲求を満たしたいと思うから」と答えられます。
人間の欲求にはこの「承認欲求」認められたい感情があります。
感謝をされない=認められていないと感じ、傷ついたり、怒りと言う感情が生まれます。
解決策は、自分の怒る気持ちを自分自身で受け止めます。
腹が立ったら「なぜ自分は怒ったのか」と考えれば、自分を客観的に見られます。
他人のせいにしても、たぶん反省してくれない。
「相手が悪い」と思ったら苦しみは消えません。
「相手の態度により、自分は傷ついちゃったんだなぁ」としみじみ理解できれば、傷つかないように何ができるか、ゆっくりと考えられるのです。
同じ何かを経験しても感じ方は人それぞれです。
もしかしたら「喜んでくれる」と思ってしたことが、受け取る人によっては「喜べない」ことなのかもしれません。
同じ人・同じ経験でもその時の環境によって感じ方が変わると言われています。
例えば直前に嫌なことがあった・周囲がうるさくてイライラしているなどの理由で感謝できないこともあるでしょう。
ごめんなさいが言えない心理
「ごめんなさい」というのは自分の非を受け入れ、相手に謝罪するコミュニケーションの一つです。
このコミュニケーションは自立的な人にとっては、自分が相手よりも下になるような印象を持ちます。
もし相手との間に、主導権争いをしていると、このコミュニケーションは「負け」を認めるような屈辱感や惨めさを伴います。
ですから、たとえ自分が「悪かった」と思っていても、「ごめんなさい」という言葉は禁句になってしまいます。
そして、悪かったと思う気持ちが強い分この謝罪の言葉が与える影響力も大きく感じます。
「もし、ここで非を認めてしまったら、自分はとんでもない罰を受けなければいけないんじゃないか?」という怖れが強くなってしまうのです。
そうすると、事の大小よりも、自分が感じている罪悪感の大小によって「ごめんなさい」が言えなくなってしまいます。
外からは見えないけれど、心の中では何度も何度も「ごめんなさい」を言い、そして、それ以上に酷く自分を責めているものです。
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