あんなにかわいかったうちの男の子。
中学生になったら態度がこんなに変わるなんて!とショックを受けるお母さんは少なからずいます。
いわゆる反抗期です。
乱暴な言い方をする、まったく口をきかない…、変貌パターンはいくつかあります。
その中でも、男子に多くみられるのが『親の言うことを聞かずにゲームばかり』です。
こんな男子中学生には、どう対応すればいいのでしょうか。
対応を間違うと、火に油を注ぐことにもなる反抗期。
大事なことのひとつに、『頭ごなしに怒らない』があります。
その理由や、親の対応・心構えをまとめました。
子供のためになるよう、中学生のこの時期を過ごさせてあげたいですよね。
親もなるべくストレスなく乗り切るために、ぜひ参考にしてください。
中学生の反抗期!何歳から何歳まで?
反抗期と言いますが、いつからいつまでなんでしょう。
小学生から、や高校生から、また高校卒業してから、という方は少数です。
明治安田生活福祉研究所の2016年の意識調査を見てみましょう。
15-29歳の約6,000人への調査です。
反抗期が始まった時期について、中学生の時期から、が一番多い回答でした。
https://www.myilw.co.jp/research/report/pdf/myilw_report_2016_02.pdf
反抗期は、なぜ起こるのでしょうか。
よく言われるのは、
- 自立心が芽生えるから
- 親への不満を抱くから
という点です。
どちらも、子供自身がこの時期、成長することによって引き起こされます。
体も心も成長する子供は、親から自立したいという心の動きを持ちます。
また、小児のときよりも成長した視点で、親を見るようになります。
それまでは気にならなかった親の欠点に気づき、嫌悪感をもつようになるのです。
ただ、まだ完全に離れるのは不安なため、距離をはかりかねて反抗的な態度となります。
いつ終わるのかは、人によって違うのでハッキリ言うことはできません。
多いのは、中学卒業と同時に、または高校に入学後しばらくして、という時期です。
さきほどの調査では、おもしろい結果もあります。
反抗期がなかったという人も、男性42.6%女性35.6%の割合でいるのです。
実際、「反抗期なんてなかったわよ」というお母さんはたくさんいます。
反抗期がなかったという家庭には、共通した特徴がありました。
それは、
- 子供の性格が穏やか
- 母(親)が子をあるがまま受け止めている
の2点です。
性格は、なかなか変えるのは難しいですよね。
でも、母(親)の対応や心構えは、努力で変えることができます。
理不尽な子供の行動を「そんなもんよね」と思える親には、子供は反抗しないということです。
反抗期の中学生男子の息子はゲームばかりで勉強をしない・・どのように叱る?
中学生になって、迎えることの多い反抗期。
その中でも、男子によく見られるパターンが「ゲームばかりで勉強しない」というものです。
それまでちゃんと育ててきたお母さんにとって、頭の痛い話ですよね。
どう対応するのがいいのでしょうか。
大事なのは、子供のゲームをやりたい気持ちを認めたうえで、
『なぜゲームばかりがダメか』
を伝えることです。
子供にとって『ゲームが好き』という気持ちは真実です。
それを否定されるだけでは、子供は聞く耳を持ちません。
『なんでゲームばっかりやってるの!勉強しなさい!』という怒り方はNGです。
なぜなら、理由が伝わらないからです。
親は「理由なんてわかってるでしょ」と思っていても、言わないと伝わりません。
大事なのは、なぜ今ゲームばかりじゃダメか、という部分です。
- 今勉強しないと、あとで勉強しなおすのはとても大変
- 勉強しておかないと、将来希望する仕事に就けなくなる可能性が高くなる
- 仕事に就けないと、ゲームなどの好きなものを買うこともできない
- ゲームをやりたい気持ちをコントロールできないと将来自分が困る(仕事に就けても行けない、起きられないなど)
- 一生やるなということではない
- 子供のために、この話をするのが親の責務だと思っているから言っている
伝えたいのは、あなたに幸せになってほしいから、という気持ちです。
ただし、ここまでの親子間の信頼関係があるかどうかで、事情は変わってきます。
信頼関係がない場合は、いつまでも話が通じないということもあります。
ここでいう信頼関係は、
- 親が家庭において約束を守っているかどうか
- 親が子供のために役割を果たそうとしているかどうか
という点を、子供が認めているか、で変わってきます。
反抗期の中学生男子の息子がゲームやスマホばかり!とりあげてもよい?
反抗期の中学生男子が、親の言うことも聞かずにゲームやスマホばかり触っていたら…。
親としては、取り上げたくもなりますよね。
ここではとりあげてもいいのか?についてまとめました。
簡単にイエス/ノーでは答えられません。
なぜなら、与えるときにどういう話をしているかで事情が変わってくるからです。
ゲームを最初に与えるときに、ルールについて親子間で話ができている場合
例えば、
というルールです。
このような話し合いができていれば、子供にとっても『約束を破った』というわかりやすい話になります。
比較的おだやかに取り上げができるでしょう。
もっと根本的に、
あなたがゲームするのが楽しいならそれを使わせてあげるね。」
というスタンスを最初に伝えておくと、子供なりに飲み込みやすいです。
何も言わずにゲームやスマホを与えていた場合
この場合は、子供から見れば、自分のものを横から暴力的に奪われたと感じかねません。
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