中学生が親のクレジットカードを無断使用したらどうなる?

未成年の子供が親のクレジットカードを使いネットで商品を購入したり、オンラインゲームの決済に使って数十万円の請求が来たなんてこと実際にあるんですよ。

ネット上のカード決済にはカード番号と有効期限を入れるだけで決済が完了するものがあります。特にオンラインゲームは課金が高額になる傾向があり、消費者センターに相談する親もいるそうです。

子供が勝手に使ったカードの支払いは拒否できるのか?

これはケースバイケースになります。

例えば、親がカードの管理を怠ったことが原因で子供がカードを使用した場合は、支払いを免れなかった裁判所の判例もあります。

一方で、カード番号と有効期限だけで決済ができるネット決済に疑問を呈する判決も一部には出ており、名義人がカード会社に支払う必要なしとなったものもあります。

カードの支払いを拒否するためには自らの過失がないことを証明できなければなりません。こういった場合は消費者センターや弁護士に相談する方がいいでしょう。

クレジットカード犯罪の盲点は、カードの持ち主かどうかチェック機能が十分働いていない点なのです。

クレジットカードの不正利用を防ぐには

クレジットカードが財布から抜き取られないように厳重に保管することです。

また、子供にはクレジットカードは現金と同じ価値があること、そして財布から現金を取ったのに等しいことを理解させることが必要です。

これは子供を犯罪者にしないためにも大切なことです。そしてたとえ家族でもカード名義人以外がクレジットカードを使うことがないようにしておくことも忘れないで下さい。

未成年取消

民法では、契約時の年齢が20歳未満で結婚していない、法定代理人が同意していない、法定代理人から処分を許可された財産の範囲内でない、未成年者が自分で成年だと嘘をついて用いていない、などの条件があれば、未成年が行った契約が全て無効になると定められています。

特にキャッチセールスなどで高額商品を売りつけられた時などは有効な法律だと言えます。

クレジットカード不正利用においては未成年取消が認められるもの、そうでないものがあることをよく理解しておきましょう。

どうしてもクレジットカードが必要な時は

中学生でも持つことができるカードにデビットカードがあります。これはあらかじめカードの銀行決済口座に資金を入金しておけば、その範囲内で何度もカード決済ができる便利ものです。これなら使いすぎて多額の請求書が送られてくる心配もありません。

他にはプリペイドカードや電子マネーなども同様の機能を持っています。お小遣い感覚で少し早いクレジットカードデビューにいかがでしょうですか?

クレジットカードは打ち出の小槌

中学生にとってみれば親のクレジットカードは打ち出の小槌のようなもの。自分が何の痛い思いもしなくてどんどん商品が購入できるからです。

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