「大きくなったら何になりたい?」という質問に「うーん・・・」と答えられない子どもも少なくありません。親としては目標がないようで、心配になることもありますよね。
この記事では以下の点を中心に書いています。
最後まで読むと、子どもが夢を見つけるためのサポートができるようになりますよ!
- 子どもの将来の夢を見つけるために
- 将来の夢ランキング
- 子どもの夢をサポートするには
それではいってみましょう。
小学低学年の子供が「将来の夢はない」と言っている
子どもたちは小さな頃から「大きくなったら何になりたい?」と聞かれます。
それは、近しい人からだけでなく、他人に聞かれることもあるし、幼稚園や学校でもよく聞かれる質問です。
大人としては、そこにいる子どもの将来を想像して、微笑ましく思うことでしょう。
子どもは可能性が無限大ということを大人は知っているからです。
そんなときに、「特にない」という答えが返ってくると、聞いたほうが残念な気持ちになってしまうのも事実です。
でも、大人もその場を取り繕っての答えを期待しているわけではありませんよね。子どもも聞かれて戸惑い、夢がないことがダメなことと思ってしまうかもしれません。
夢をまだ見つけていない子どもは、憧れる人や夢中になれることにまだ出会ってないだけです。あまり追い詰めずに、焦ることなく見守りましょう。
今どきの小学生の将来の夢は?
小学生にとって今どんな職業が人気を得ているのでしょうか。2021年度と2000年度ランキングと比較してみましょう。
2022年3月に第一生命保険株式会社が小学生1~6年生を対象に「大人になったらなりたいもの」を調査しました。
2020年時のランキングとあわせてみてみましょう。
男 子 | |||
---|---|---|---|
2021年 | 2000年 | ||
1位 | 会社員 | 1位 | 野球選手 |
2位 | youtuber・動画投稿者 | 2位 | サッカー選手 |
3位 | サッカー選手 | 3位 | 学者・博士 |
4位 | ゲームクリエイター | 4位 | 大工さん |
5位 | 野球選手 | 5位 | 消防士・救急隊・食べ物屋さん |
女 子 | |||
---|---|---|---|
2021年 | 2000年 | ||
1位 | パティシエ | 1位 | 食べ物屋さん |
2位 | 看護師 | 2位 | 看護師 |
3位 | 保育園・幼稚園の先生 | 3位 | お花屋さん |
4位 | 会社員 | 4位 | 保育園・幼稚園の先生 |
5位 | 医師 | 5位 | 歌手・タレント |
約20年前と比較すると、男女ともに公務員ではなく、会社員がランクインしています。
また男子はユーチューバーやゲームクリエイター、スポーツ選手が入っており、遊びや趣味の延長線上にあるものに憧れているように感じます。
女子は2000年とあまり変化は感じませんが、お花屋さんや歌手がランク外になっており、堅実的な印象があります。
将来の夢は無理に見つけなくてもよい?
「将来の夢を早く見つけてあげなくちゃ!」と大人の方が必死になっていませんか。
親が「警察官は?薬剤師は?」なんて言い聞かせても、子どもはその仕事に憧れるかわかりません。
親に言い聞かせられて夢を決めてしまうと、子どもが挫折したときに「あのとき親に言われたから」と言われるかもしれません。
親であっても、子どもの人生の責任をとることも、変わってあげることもできません。親は助言やサポートはしても、選択はすべて本人主導であるべきだとわたしは思います。
また、低学年が知っている職業はほんの一部です。
うちの子も「学校の先生って仕事なの?お金をもらっているの?」と聞いてきたことがあります。学校は生活の一部で、親と同じように無償で勉強を教えてくれていると思っていたのでしょうね。
子どもにとって、どれが仕事でどれが趣味で・・と区別や判断がついていないのかもしれません。
まずは世の中にはどんな仕事があるのかを教えてあげましょう。
将来の夢を見つけるために親がサポートできること5選
親が「将来の夢を早く決めなさい!」と言ったところで、夢を見つけることはできません。
夢を持つきっかけは様々です。
「あんな大人になりたい」「あれが出来るようになりたい」「楽しいことをずっとしたい」「皆んなに褒めてもらいたい」
そう思える出会いがあるように、視野を広げてあげることが親の役目なのかもしれません。
身近な人の職業を説明する
親や親戚の仕事について教えてあげることから始めましょう。
教師や看護師などは、説明しやすいですよね。
しかし、「営業」「事務」「レジ打ち」などのお仕事の場合、「営業」ならどんな物を作っている・売っている会社で、それをどんな人に勧めているかなどを簡潔に説明してあげましょう。
生活の中で仕事に結びつけていく
子どもの日常で関係しているものを仕事という概念で教えます。
学校や習い事の先生、歯医者さん、ゲームやテレビの中の人、などたくさんの仕事で世の中は成り立っていることに気づくはずです。
色々なところに連れていく
子どもの日常の生活では気づきにくいところでも、働く人はたくさんいます。
たとえば、水族館や遊園地のお仕事、交通機関でのお仕事、ご飯を食べるところでのお仕事、買い物をする場所でのお仕事、工事をするお仕事など、お出かけすると、視野が大きく広がります。
子どもの好きなことが何かを観察する
子どもが夢中になっていることから、仕事に結びつけることもできます。電車が好き・ダンスやスポーツが好き・楽器が好きなど、子どもは一人ひとり違います。
好きなことから、こういうお仕事の人もいるよと教えてあげることで、夢につながることもあります。
子どもの得意なことを発見する
あまり頑張らなくても、人よりも上手にできることはありませんか。それは、その子の特技になります。
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