弁論文のテーマは「部活」。構成やテーマはどうする?書き出しは?

  • 「弁論文を書くことになったけど、そもそも弁論文ってなに?」
  • 「弁論文と作文ってどう違うの?」
  • 「弁論文なんて書きたくない!!」

先生から課題を与えられたそこのあなた!!その心の叫びよくわかります・・・。もしかしたらもう言葉に出てしまっているかもしれません。

日常生活ではなかなか聞かない言葉ですし、弁論って言われるとなぜか毛嫌いしてしまいますよねー。

でも、これから先のながー-い人生で、したくないことをしないといけない場面も必ず出てきます。その時のための予行練習と思って一緒に課題クリアを目指していきましょう!

この記事では【弁論文とは】から【書き出しのポイント】や【締めの書き方のポイント】、参考構成例まで記載して5分程度で読めますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

弁論文を書くルールは?構成は?

まず弁論文に関して理解していきましょう。

日本弁論連盟には下記のように記載されています。

「弁論とは何か」実は難しい質問です。人によって説明が異なることがあり、ひと言で表せません。
主題(政策や価値)や目的(伝達、共有)の重点が、弁士によってさまざまだからです。ひとつだけ、確実にいえることがあります。「自分自身の意見を自分自身の言葉で自分自身が発表すること」

引用元:日本弁論連盟

簡単に説明すると書くだけのものは原稿(文章)であり、弁論は口頭で発表することまでを含んでいます。

普段書き慣れている作文との違いは簡単にまとめると

  • 「弁論」…意見を述べて論ずることや互いに論じ合うこと。 
  • 「作文」…文章を作ること。

このような違いとなります。

弁論文を書くときはテーマに対して自分自身の意見を伝えるための文章となるようにしましょう。

次に基本的な弁論文の構成を紹介します。

  1. テーマについて何故話そうとするのか、テーマに興味も関心もない人にもわかるようにしましょう。
  2. 1.をわかりやすく例をあげて。ここであなたの意見が如何に良いのかがわかるように、あなたの意見を、いろいろな例をあげて話す。 
  3. あなたとは異なる意見やあなたとは反対の意見を話す。 
  4. あなたの意見をまとめる。

大まかな流れとしては理解できたと思いますので次は書き出しや締め方をみていきましょう。

弁論文に使える書き出し・締めの書き方

書き出しはテーマに対しての問題提起をしなくてはなりません。 なので、テーマに対して’’なぜ〜なのか。’’など、相手に問いかけるような書き方をするのが良いです。 

そして最後の結び方は書いてきた文章に対しての結論となるパートですので’’なので私は〜だと思います。’’など、自分の結論でまとめましょう。

書き出し・締め方の例文を参考にしてください。

書き出し

「なぜ、部活動での上下関係は厳しいのでしょうか?」

・・・問題定義を行って始めるパターン。これからの話す内容に関して理解してもらいやすくなります。

「部活動に関して3つ伝えたいことがあります!」

・・・最初に伝えたい項目数を伝えるパターン。最初に項目数を伝えることにより聴衆も聞きやすくなります。

「あなたには部活動で優秀な成績を収めたにも拘わらず先輩から嫌味を言われた経験はありませんか?」

・・・聞いている人を共犯者にするパターン。使いところや聴衆によりますが、聞く相手に共感を持たせれば話の内容に引き込めます。

締め方

「上下関係について皆さんも真剣に考えてみてください」

・・・人を納得させる・人を説得する内容。考えを変えるとか、行動に出るとかするようなうながしのことばを選択しましょう。

「私が思う部活動に関して3つ考えを述べました。」

・・・それまでに話したことのおさらいをします。短く、ポイントをついた要約ができたら最高です。覚えやすい語呂合わせにすることもできます。 

弁論文のテーマは「部活」どのように書く?

部活をテーマに考えた場合に執筆していくための考え方を紹介します。

まず、テーマに考えた後に伝えたいことをかき出しましょう。この伝えたいことは構成の【承】の部分となります。

できれば3項目ほどがベストですが、少なくても問題ありません。しかし、多すぎてしまうと聴衆が飽きてしまう可能性があるので、注意が必要です。

そして【転】の部分では人から聞いた反対意見等を書きます。反対意見を聞いたことがない場合はネットで調べてみるでも良いでしょう。

最後に【結】であなたの考えをまとめます。自分の考えに対して聴衆にどう感じてほしいのか等を踏まえて書けるとベスト!!

最後に【起】の書き出しを考えます。書き出しの3パターンを紹介しておりますので、そちらをアレンジして考えてみてください。

すべての構成が完了したらタイトルを考えます。タイトルは考え方として3点紹介します。

タイトルの考え方

1:結論を書く

・・・先に結論を書いて何が言いたいのかわかりやすくまとめてみましょう。

2:イメージが沸く内容

・・・「もし~~だったら」のようなイメージが沸くようなタイトルのつけ方です。

3:ポジティブやネガティブなワードを入れる

・・・ポジティブワード「成功・未来・希望等」ネガティブワード「失敗・孤独・絶望等」人は感情を動かされると興味を持ちやすくなるので、うまく取り入れてみましょう。

 

もし、どうしてもタイトルに悩んでしまったら、書籍のタイトルを真似してみるのも良いですね。しかし、全く同じは良くないので参考程度にしておきましょう。

ここではいじめに関してテーマを設けていますが、日ごろ疑問に思っていることや憤りを感じていることなどテーマは自由です。

例:電車での「優先座席付近では携帯の電源をお切りください」
疑問点:優先座席付近って範囲は決まっているのか?のような感じです。

部活がテーマの場合の注意点

弁論は自分が感じたこと・訴えたいことを発表する場なので、基本的には自由です。しかし、結論等を述べる際に相手に強要しないように注意しましょう。

「こうあるべきだ!」と相手へ強要すると同じ考えではない人は、反発してしまい不快に思ってしまいます。あくまでも自身の感じたこと・訴えたいことを述べるようにしましょう。

部活をテーマにした弁論文のモデル構成

それでは簡単ではありますが、部活に関して構成例をあげます。

弁論の構成例

【タイトル】

「顧問の先生って」

【書き出し:起】

なぜ、部活によって担当の顧問の先生がその活動の経験者の場合とそうでない場合があるのでしょうか?例えばですが、陸上部の先生は過去に国体出場経験があり、テニス部の先生はテニス未経験といったことです。

【話す項目:承】

各部活動では生徒が自分の好きな種目で結果を残したいと思っている人が一定数いるかと思います。しかし、指導してくれる人がいなかった場合部員でメニュー等を考える必要が出てきます。目標とする結果への道筋を立てるための良い案が浮かばなかったり、部員だけでは馴れ合いになってしまい部員の気持ちがバラバラになりがちです。

【反対意見:転】

学校としても外部コーチを雇ったりすると、費用が発生してしまうので安易に雇うのは難しい面もあるかと思います。

【締め方/結】

生徒側の意見と学校側の意見それぞれがありますが、双方にとってWin-Winとなるよう、これからも生徒側の意見を学校へ伝えていきたいと思います。

例は筆者が学生時代に感じていたことです。

自分の意見を押し付けすぎないようにすると、今回だったら学校側も考えてくれるのではないかと思います。

そして、例文を書きながら思っていたことを学校側へ伝えたらよかったと心から思います・・。

悪用厳禁!弁論文が参考になるサイトや本は?

最後に弁論文に関しておススメのサイトや書籍を紹介します。

○宿題・課題の使用時のみ著作権フリーで使えるサイトです。

条件付きで著作権フリー&パクリOK〜自由に使える意見文・弁論文・主張文
「自由に使える意見文・弁論文・主張文」とは〜児童生徒が学校で出された宿題・課題で使う場合のみ著作権フリーで自由に使える意見文・弁論文・主張文の公開サイトです。

 

○京都府 向日市 中学校弁論大会

中学校弁論大会|京都府向日市ホームページ

こちらは過去の大会にて受賞者の内容が一覧で読むことができます。

 

「伝え方が9割」

コメント