古くから徳島県で愛されている阿波踊りは、日本人なら1度は生で見てみたいお祭りではないでしょうか。
2018年度には、阿波踊りの中でも最も盛り上がる「総踊り」について、市と振興協会で対立があり、阿波踊りの開催さえも危ぶまれる事態となりました。
しかし徳島の夏と言ったら阿波踊りは外せませんから、ぜひ見てみたいものです。
今年こそは阿波踊りを徳島で見たいと思っている方、一番の心配は「総踊り」が開催されるのか、どこで見れるのか、ではないでしょうか?
ただ見るよりも阿波踊りとの一体感を味わえるように、掛け声の意味やタイミング、徳島阿波おどりのみどころなどについて紹介していきます。
阿波踊りの掛け声はヤットサー!意味は?
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿保なら踊らにゃ損損」というフレーズは、阿波踊りを見たことが無くても、一度は聞いたことがあると思います。
この有名なお囃子に「掛け声」を入れることで、さらに盛り上がります。
それぞれの掛け声のタイミング、意味などを解説します。
ここで予習して、阿波踊り当日をノリノリで楽しんじゃいましょう。
「ヤットサー」「ア ヤット ヤット」
ヤットは八十日が語源とされ、阿波の言葉で「久しぶり、元気ですか?」という意味です。
久しぶりの人へのHow are you? みたいな意味合いです。
現在では特に意味を持たせているわけではなく、歌の繋ぎ、動き始める合図として使われることが多いです。
のんき連の場合
繋ぎとして「踊りはのんきだ、のんきは踊りだ」→「ヤットサー ア ヤットヤット」
阿波おどり春舞台「のんき連」はな・はる・フェスタ2017
6:00~あたりからこの掛け声が始まります。
掛け声だけの時は主導する1人が「ヤットサー」→みんなで「ア ヤットヤット」 で返事の様に返したり、繰り返して盛り上げたりします。
のんき連
0:40~あたりから掛け声が始まります。
「~浮いた踊りは阿波踊り」→「ヤットサー ア ヤットヤット」
はなはるフェスタ2019・娯茶平_20190420_本場徳島阿波おどり Awaodori in Tokushima Japan
1:40~あたりから掛け声が始まります。
阿波踊りの掛け声、ヤットサー以外は?
阿波踊りといえば、掛け声や合いの手を合わせることで一体感を感じることができます。
ヤットサー以外にも様々な連で使われる掛け声や言い回しについて解説します。
「えらいやっちゃ えらいやっちゃ よいよいよいよい」
えらいこと→大変 「大変なことだけど、大丈夫、平気だよ」という意味です。
江戸時代の「ええじゃないか」と通じるものがありますね。
有名な歌詞ですが、そこまで使われていないようです。
「よいよいよいよい」と、その後の「ヤットサー」を合わせることで盛り上がります。
男踊り特有の言い回し
男踊りにはあまり掛け声の種類はありませんが、盛り上げる合いの手のようなものがあります。
「ヤッサ」「ア ソレ」などです。
タイミングは必ずしもココというものではなく、踊り手の塩梅に任されている感じです。
多くの連で使われる言い回し
「踊りは●●、●●は踊りだ」●●のところに連の名前が入ります。
娯茶平連の場合は「踊りは娯茶平、娯茶平は踊りだ」となります。
阿波踊りと言ったら、うちの連が一番だよ!という意味合いでしょうか。
まるごと徳島Day2019・娯茶平_20190114 Awaodori in Tokushima Japan
2:00~あたりから掛け声が始まります。
阿波踊りを観光客が楽しみたい!今年は無事に開催するの?
2018年に阿波踊りの開催の危機!?とニュースになっていましたが、実際のところ開催自体は決まっていました。
ただし祭りの花形である、「総踊り」の中止を発表したことによります。
市側によると、市内4か所の会場の内、総踊りが行われていた1か所以外の会場のチケットの売上が悪かった。
そのため、総踊り自体を止めて観客を分散しようとする政策でした。
しかし安心してください!2019年は阿波踊りも総踊りも開催が決定しています。
期間:2019年8月12日(月)~15日(木)
選抜阿波おどり:あわぎんホール
有料:市役所前、藍場浜、紺屋町、南内町
無料:両国本町、新町橋、元町
今年の総踊りは日ごとに4か所の演技場を変えていくようです。
戦国時代から始まったとされる阿波踊り。
江戸時代にその熱気で、一揆が起こるのを恐れた藩主が廃止するようにお触れを出しました。
しかし「踊りはやめられぬ」と歌にもあるように、民衆は阿波踊りをやめることはありませんでした。
阿波の阿呆の精神を持った踊り子達は2018年も踊る阿呆に徹して総踊りをやめられなかった様です。
阿波踊りを観光客が楽しむためのみどころ3選!
なかなか四国徳島に行くことは難しいですよね。
せっかく阿波踊りを見に行くならば、余すところなく楽しみたいものです。
観光客が阿波踊りを十二分に楽しめるようにみどころをまとめました!
やっぱり見逃せない「総踊り」
一番の盛り上がりを見せる総踊りは、やっぱり体験したいもの。
今年は毎日会場が変わるので、チケットを購入する際には注意が必要です。
阿波おどりファン必見!総踊り4Kフルバージョン!踊り子さんの笑顔がすてき!徳島市阿波おどり2017初日総踊り!! Awaodori in Tokushima Japan
7:00~ 踊り子が近付いてきます。
子供連れには「選抜阿波踊り大会」
小さい子供連れには、知らない土地、人出の多いお祭りは心配なことも多いですよね。
「選抜阿波踊り大会」はアスティとくしまという地元のホールを使って有名連が踊りを披露します。
室内なので熱中症の心配もなく、座ったまま鑑賞できます。
外を練り歩く時にはできないフォーメーションの阿波踊りを見ることができます。
自分も踊って阿保になる
徳島には色々な阿波踊りの団体(連)がありますが、お祭りの当日に飛び入り参加できる俄連(にわかれん)があります。
連に参加していない地元の人、外国の方、小さい子供連れの親子など様々な人が連なって踊ります。
場所と時間だけが決まっており、参加登録や費用も不要なので、ぜひ阿波踊りの一体感を味わってください。
輪踊り「にわか連」2015徳島夏の阿波おどり(2015.8.13)
まとめ
徳島阿波踊りを楽しむためには
- 「ヤットサー」「ア ヤットヤット」、「踊りは●●、●●は踊りだ」を覚えておくと間違いない
- 2019年は8月12日(月)~15日(木)
- 総踊りは行われるが、毎日会場が変わるので注意
- おすすめは総踊り、選抜大会、俄連への参加
阿波踊りには女踊り、男踊り、ちびっこ、など形も性別も様々です。
連によって踊り方も違ってくるのである意味「正解のない踊り」です。
つまり基本の形、掛け声さえ覚えてしまえば阿波踊りになってしまうのです。
せっかくの阿波踊り、できれば踊りたいところですが、掛け声だけでも参加して思い出深いお盆にしましょう!
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