阿含の星まつり 2020!花火があがる時間は?駐車場の混雑情報は?みどころ3選!

火

みなさんは、冬の京都で行われている「阿含(あごん)の星まつり」というお祭りをご存じでしょうか?

毎年かなり数の参拝者がおとずれるといわれているお祭りですが、まだまだ知らない人のほうが多いと思います。

ただ、すごくインパクトのあるお祭りなので、名前くらいは聞いたことがあるかも知れません。

そんな、名前やすごさだけは聞いたことがある人、また、全く知らない人のために、この壮大な祭りがどれだけすごいか、2020年の開催状況、一部でいわれている花火がみどころというは本当なのか、そして他のみどころやアクセス方法、主催の阿含宗についてお伝えしていきたいと思います。

阿含の星まつり 2020!どんなお祭り?

夜空に浮かぶ山々のシルエット

「阿含の星まつり」は、正式には「火の祭典・阿含の星まつり神仏両界大柴燈護摩供」という名称で、毎年2月11日の祝日に京都市山科区北花山にある阿含宗総本殿境内地で行われます。

阿含宗の宗教行事ですが、信徒でなくても入場料不要で拝観でき、訪れる参拝者の数は50万人を超えるといわれています。

会場ではスタジアムのような観覧席が広場を囲んでいて、その中央に二つの大きい護摩壇(幅約11メートル、高さ約7メートル)が設置されています。

この二つの大護摩壇に火をつけ、朝から夕方まで護摩を焚き続けるのが、「阿含の星まつり」というお祭りです。

この説明をきいて、「星まつり」なのに夕方で終わるの?と不思議に思われた方もいるかもしれません。

これは、ここでいう「星」とは夜にでる「星」のことではなく、人の誰もが持つ「運命の星」のことを指しているからです。

「運命の星」にはもともと人が生まれながらに持っているもの(運気)を示す星と、毎年巡り来るもの(運期)を示す星の二種類があって、この両方の「星」を神仏両界の二つの大護摩壇で供養する祭りであるため、「星まつり」と名付けられました。

1975年に今の星まつりのもととなる「星まつり大柴燈護摩供」が始まったのですが、このころの護摩壇は1つでした。

それが1981年から護摩壇が2つになり、1994年より「神仏両界大柴燈護摩供」と呼ばれるようになったそうです。

阿含の星まつりのみどころは花火って本当?

明るい空に浮かぶ花火

山科区内などだと、朝から聞こえる花火の音と山の中からあがる煙で「ああ、今日は星まつりの日だったな」と思い出すそうです。

また、一部では星まつりのみどころは花火だといわれていますが、本当のところはどうなのでしょうか?

実際には、星まつりであがる花火は運動会やお祭りなどであがる、いわゆる昼花火といわれるもので、音自体は号砲なので派手ですが、花弁は火ではなく煙で描かれるので、見栄えとしては夜の花火に劣るところがあります。

なので「花火がみどころ」とまではいきませんが、それを合図に始まる総勢500名にも及ぶ山伏の総本殿から会場までの行列や、大護摩壇への点火はすごく見ごたえがあって、それらのイベントの始まりを盛り上げるのに一端を担っているのはたしかです。

阿含の星まつりの会場周辺の駐車場や交通規制は?

林の中に続く階段

会場へのアクセスですが、会場の駐車場は使用できなくなっているため、車でいくことはできません。

なので、

  • 京阪バス(最寄りバス停・上花山花ノ岡町、徒歩約30分)
  • 毎年JR京都駅の八条口より運行されているシャトルバス(有料300円)

を利用することになります。

シャトルバスはかなり混みますが、朝から夕方までひっきりなしに発着しているので、乗り場に着いたタイミングで停まっているバスに乗れば、すぐに向かうことができます。

京都駅から15分ほど走ったところでバスをおろされますが、そこはまだ会場ではありません。

そこは花山の麓の広場となっています。

そこから会場までは徒歩でちょっとしたハイキングコースのような山道(階段)になっていて、その道を15分ていど登っていきます。

お年寄りには少々きつい道となりますが、入り口のところで杖を貸してくれたり、途中には休憩所などが整備されているので、普段散歩などをしているかたであれば問題ないと思います。

阿含の星まつりみどころ3選! その1:大護摩壇への点火

火を焚く人

阿含の星まつり最初のみどころは、やはり大護摩壇への点火です。

お祭りの開始は9:30となっているのですが、点火の前に神事や山伏の問答、結界を清めるための斧・法弓・宝剣作法、雅楽奉奏などが行われます。

その間かなり時間があるので、点火だけでも見たいという方はもう少し遅い時間に行っても大丈夫ですが、観覧席のいい場所はすぐに埋まってしまうので、点火までの神事などに興味がある方、いい席で観覧したい方は早めに行かれたほうがいいでしょう。

そしていよいよの点火では、法螺貝が響き渡る中、松明持った山伏たちが護摩壇にむかって突進していきます。

松明から護摩壇に点火すると、まず杉の枝葉で覆われた護摩壇から煙が昇っていき、ついで、爆発かと見間違えるほどの大きな炎があがります。

実際にその場で見ると、天高く昇っていく炎と襲ってくる熱波に間違いなく圧倒されることでしょう。

その後も読経と太鼓の音が響く中、山伏が護摩木を投げ入れたり、巨大な柄杓で水を掛けたりしていきます。

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