学級通信は、学校でのトピックや生徒の様子を書くことで、保護者と学校とをつなぐ大切な役割を果たしています。
しかしながら、現在は教職における仕事量が並大抵ではないとも言われています。
そうした状況の中、学級通信を作成することは時間と労力を削る作業ですよね。
また、2020年から継続して世界中を混沌の中に追いやっているコロナ禍。
それを踏まえて、子供たちの安心・安全を守るために書くべき感染対策事項は何だろうと、頭を抱える方も多いはずです。
今回はそんな教師の方々の学級通信におけるお悩みを解決できる文章例を、学年別にご紹介致します!
コロナ禍の夏休み明けの中学生向けの学級通信に何を書くべきか
夏休み明けの学生は、乱れた生活習慣を身に着けてしまっている可能性が高いです。
学級通信や対面で注意喚起していたとは言え、保護者や教師の言うことを素直に聞いてくれる生徒ばかりではありません。
そうしたことを踏まえて、夏休み明けの学級通信では、以下のことを盛り込むことが望ましいでしょう。
- 早寝、早起きの生活習慣を取り戻す
- 積極的に体を動かす
- 冷たいものばかり飲まない(食べない)ようにする
- これからの学校行事について
乱れた生活リズムを軌道修正してあげる内容が大半を占めています。
一気に改善しようとすると、体調が悪くなってしまうかもしれませんので徐々に通常運転へと戻るようにしてあげたいですね。
また、現在の状況を鑑みたときに組み込みたいのは、下記です。
- 新型コロナウイルス感染対策
- 熱中症対策
三学年の生徒にとっては、夏休み明けのから受験シーズンまでは一気に駆け抜ける季節となります。
その状況の中、新型コロナウイルスの猛威から少しでも遠ざけるべく、生徒一人ひとりの自覚的な感染対策の実施を促してあげましょう。
また、最近は残暑も厳しいものとなっていますので、引き続き熱中症対策が大切です。
生徒の安心・安全を最優先事項として、学級通信の内容を構成するようにしましょう。
コロナ禍の夏休み明けの学級通信中学1年生向け 文章例
中学一年生の夏休みは、入学してからようやくクラスに慣れた頃に迎えた、最初の長期休暇となります。
その為、もしかしたら久しぶりに登校すること自体が億劫な生徒もいるかもしれません。そうした生徒が読んでも心が軽くなるような学級通信になるように明るい内容が良いでしょう。
また、守るべき生活習慣と新型コロナウイルス感染の対策についても触れておきましょう。
例文
【導入文】
九月に突入して、新学期がスタートしました。こんがりと日に焼けた皆さんのまぶしい笑顔をまた見ることができて、先生は嬉しい限りです。
久しぶりの学校はどんな感じですか? 困ったこと、勉強で分からなかったことがあれば、何でも良いので相談してくださいね。
さて、今月から運動会の練習が始まります。陽射しがまだまだ厳しい中での練習となりますので、帽子の着用、こまめな水分補給をしっかりと守って、練習に励んでいきましょうね。
【2学期に気を付けたいこと】
□早寝早起きをする
早寝、早起きをして、健康な毎日を送りましょう。夏休みの間に身についてしまった生活習慣を改善するチャンスです。
また、すっきりと目覚めることで、一日の学習がスムーズに取り掛かれますよ。
□積極的に身体を動かす
休み時間や体育の時間などを有効に使って、積極的に身体を動かしましょう。活発に運動することで、免疫力アップにつながります。
□冷たいものばかり飲まない(食べない)
ついつい冷たいものを飲んだり食べたりしがちですが、身体を冷やしすぎると、免疫力低下や腹痛を招いてしまいます。バランスを考えながら食事をして、基礎体温のアップに努めましょう。
□新型コロナウイルスに気をつける
学校生活をする上で、次のポイントをみんなで守っていきましょう。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 学校にいるときは、マスクを着用する
- 友だちと遊ぶときは、保護者に連絡する
□熱中症に気をつける
熱中症対策として、以下のことに気を付けて下さい。
- 外に出るときは帽子を被る
- こまめに水分補給をする
- 暑いときはムリをしない
【宿題ついて】
夏休みの宿題、本当にお疲れ様でした!
また、宿題を期限通りに提出できていない人は、○月△日までに必ず提出するようにして下さい。
【最後に】
コロナ禍の夏休み明けの学級通信中学2年生向け 文章例
二学年は、学校生活にも慣れが生じてきて、怠け癖が出てくる時期です。
生活習慣の乱れがそのまま、学習態度へと悪影響を及ぼしてしまいますので、夏休みからの流れをきっぱりと切り替えられるようにしてあげましょう。
また、学校行事おきましても、先輩・後輩の中間ポジションとして、自分たちがどう振る舞うべきなのか考えさせることも大切です。
そこで培った貴重な経験が、今後の彼らの糧となっていきますので、行事の成功に向けて教師陣も全力でサポートすることを伝えましょう。
そして、新型コロナウイルス感染の対策についても盛り込んでおきます。
例文
【導入文】
九月に入って、新しい学期が始まりましたね。
日本の古い言い回しでは、九月のことを「長月(ながつき)」と言うそうです。夜が長くなったという意味ですが、日中はまだまだ暑さの残る季節なので、熱中症には十分気をつけましょう。
そして今月から運動会の練習がスタートします。先輩・後輩に挟まれた学年として、後輩のお手本になりつつ、先輩のサポートもできるように精一杯練習をしていきましょう。先生たちも全力でバックアップしていきますよ。
【2学期に気を付けたいこと】
□早寝早起きをする
早寝、早起きをして、健康な毎日を送りましょう。夏休みの間に身についてしまった生活習慣を改善するチャンスです。
また、すっきりと目覚めることで、一日の学習がスムーズに取り掛かれますよ。
□積極的に身体を動かす
休み時間や体育の時間などを有効に使って、積極的に身体を動かしましょう。活発に運動することで、免疫力アップにつながります。
□冷たいものばかり飲まない(食べない)
ついつい冷たいものを飲んだり食べたりしがちですが、身体を冷やしすぎると、免疫力低下や腹痛を招いてしまいます。バランスを考えながら食事をして、基礎体温のアップに努めましょう。
□新型コロナウイルスに気をつける
学校生活をする上で、次のポイントをみんなで守っていきましょう。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 学校にいるときは、マスクを着用する
- 友だちと遊ぶときは、保護者に連絡する
□熱中症に気をつける
熱中症対策として、以下のことに気を付けて下さい。
- 外に出るときは帽子を被る
- こまめに水分補給をする
- 暑いときはムリをしない
【宿題ついて】
夏休みの宿題、本当にお疲れ様でした!
また、宿題を期限通りに提出できていない人は、○月△日までに必ず提出するようにして下さい。
【最後に】
始めにも書きましたが、二学年としての自覚を持って運動会に臨みましょう。
その為のサポートは惜しみなくしますよ。また、何か相談したいことや悩みがあったら何でも言ってくださいね。先生たちはいつでもあなた方の味方です。
コロナ禍の夏休み明けの学級通信中学3年生向け 文章例
三年生の二学期は、多くの生徒が受験生として迎えることになります。
夏休みの間の反省点は生徒それぞれで何かしらあるとは思いますが、とにかく試験日は待ってくれませんので、未来に向けて目を向けさせることが大切です。
乱れた生活習慣を送っていた生徒に対しては、早急に改善する必要があることを示唆しましょう。
また、受験生である自覚を持つよう促しつつ、たまの息抜きも大事であると書いてあげましょう。
例文
【導入文】
夏休みが明けて、三年生の二学期を迎えました。この夏で、苦手教科の克服はできたでしょうか。疑問点や質問があれば、お答えしますので何でも聞いて下さいね。
そして、最後の運動会の練習も始まります。受験勉強に、運動会の練習にと、忙しい時期となりますが、先生たちが全力でサポートしますので、皆さんも体調管理には気を付けながらがんばっていきましょう。
保護者の皆様にはご家庭からのお力添えを頂きありがとうございます。引き続きお子さんをあたたかい目で見守っていきましょうね。
【2学期に気を付けたいこと】
□早寝早起きをする
早寝、早起きをして、健康な毎日を送りましょう。夏休みの間に身についてしまった生活習慣を改善するチャンスです。
また、すっきりと目覚めることで、一日の学習がスムーズに取り掛かれますよ。
□積極的に身体を動かす
休み時間や体育の時間などを有効に使って、積極的に身体を動かしましょう。活発に運動することで、免疫力アップにつながります。
□冷たいものばかり飲まない(食べない)
ついつい冷たいものを飲んだり食べたりしがちですが、身体を冷やしすぎると、免疫力低下や腹痛を招いてしまいます。バランスを考えながら食事をして、基礎体温のアップに努めましょう。
□新型コロナウイルスに気をつける
学校生活をする上で、次のポイントをみんなで守っていきましょう。
- こまめな手洗い、うがいをする
- 学校にいるときは、マスクを着用する
- 友だちと遊ぶときは、保護者に連絡する
□熱中症に気をつける
熱中症対策として、以下のことに気を付けて下さい。
- 外に出るときは帽子を被る
- こまめに水分補給をする
- 暑いときはムリをしない
【宿題ついて】
夏休みの宿題、本当にお疲れ様でした!
また、宿題を期限通りに提出できていない人は、○月△日までに必ず提出するようにして下さい。
【最後に】
次の運動会は、皆さんにとっての最後の運動会となります。最終学年らしく、有終の美を飾れるようにしましょうね。
そして、受験勉強と重なることで大変な時期だとは思いますが、先生たちも同じ気持ちで寄り添いながら駆け抜けていきます。この試練を乗り越えることで、皆さんが一回りも二回りも大きくなれることを確信してします。一緒にがんばりましょう!
まとめ
最後に、学級通信を書く際のポイントをまとめます。
- 乱れた生活習慣を改善できるように促す内容を書く
- あくまで生徒に寄り添い、高圧的な表現にならないようにする
- 各クラスの雰囲気や先生の個性が活かせる内容は積極的に発信する
学年によって伝え方や意識すべきポイントが少しずつ異なってきます。
しかしながら、全学年で共通の、コロナ禍の夏休みを過ごす上で注意したいのは以下の5点です。
1.早寝早起きの習慣を身に着けさせる
夏休みの間に乱れた生活リズムが染みついている生徒もいるので、学習をスムーズにこなすという利点をポイントに据えて改善を促しましょう。
2.積極的に身体を動かすように促す
長い休みの間に怠け癖がついている生徒もいるので、休み時間や体育の時間を利用して体を動かすように促してあげましょう。基礎体温が上がると免疫力アップにもつながるので、良いこと尽くめです。
3.冷たいものばかり飲まない(食べない)ように促す
暑い盛りの習慣のまま、ついつい冷たいものばかりを飲んだり食べたりしがちです。
ただ、やはり身体を冷やしてしまうと免疫力低下や腹痛を招いてしまうので、摂取し過ぎないことが大切です。温かいものも摂取するよう、シフトチェンジを促してあげましょう。
4.新型コロナウイルス感染対策
安心・安全に学校を運営していく上で、生徒自身が自覚的な感染対策を施してくれるように促しましょう。仮に学級閉鎖になってしまった場合、誰よりも生徒自身が傷ついてしまうので、周囲の教師陣・保護者が一丸となって感染対策を習慣づけておくことが大切です。
5.熱中症対策
9月に入っても地域によってはまだまだ暑さが厳しいところもあります。
感染対策はもちろん大切な項目ですが、「暑いときは無理をしない」ということも大事なポイントです。マスクを着用するべきか否か、生徒自身が臨機応変に対応できるように促してあげましょう。
中学校、高校時代は、まさに青春ど真ん中の時期です。
そうした時期に新型コロナウイルスの情勢に巻き込まれた生徒たちは、私たち大人が想像する以上のストレスを抱えているかもしれません。
ただ、やはり生徒たちの気持ちを尊重しつつも、規則正しい生活習慣や感染対策をきちんと守ってくれるように誘導してあげることが大切です。
特に三年生は、学校行事と受験勉強が重なってくる大変な時期でもありますので、教師陣がしっかりサポートしていくと明言することで、安心感を持ってくれるはずです。
また、学級ごとの特色やこれから取り組む行事について組み込んで、全員が同じ目標に向かっていることを書き示すと、まとまりのある級通信に仕上がりますよ。
今回ご紹介した文章例を参考にして頂き、満足のいく学級通信が出来上がるよう応援しています!