1年間の総まとめ、小学校の3学期。
その最後には終業式(修了式、卒業式)があります。
担任の先生にとっては、1年(もしくは小学校6年間)を総括する挨拶の機会。
貴重なしめくくりの機会だけに、何を話そうかな?と悩むこともあるでしょう。
ここでは、小学校高学年3学期をしめくくる挨拶についてまとめました。
高学年児童がどんなことを感じているのか、言ってはいけない言葉とは、など関連トピックもあげています。
クラスのことを一番わかっているのはもちろん担任の先生です。
ここの内容を参考にして、クラスの状況に応じた素敵な挨拶ができますように。
子どもたちを笑顔で春休み、新学年、新入学へと送り出してあげてください。
3学期の終業式挨拶例文!小学校高学年担任の先生向け!春休み前の生徒の気持ちは?
3学期の終業式(終了式、卒業式)を、子供たちはどんな気持ちで迎えるのでしょうか。
小学5年生にとっては春休み直前であり、休み明けには小学校最高学年が待っています。
小学6年生にとっては春休みが終わればピカピカの中学一年生。
新環境を前に、他のシーズンにはない気持ちでいる子供も多いでしょう。
小5
- 春休みが嬉しい
- 春休みにゲームがいっぱいできるのが楽しみ
- 春休みは宿題がなくてラッキー
- 春休みなのにうちの学校は宿題があって嫌だ
- 次は最高学年だから楽しみ
小6
- 春休みが嬉しい
- 春休みにゲームがいっぱいできるのが楽しみ
- 小学校が卒業で寂しい
- 中学校に入るのがちょっと怖い
- 中学校でいじめられないか心配
子供たちは次に来る新しい環境に期待と不安を抱いています。
そして、その前にある春休みを心待ちにしている子が多いです。
3学期の終業式挨拶例文!伝えるべき内容とは?
3学期の修了式、卒業式のクラスでの挨拶は何を言うべきでしょうか。
クラスによって、特徴は様々ですよね。
- 積極的な子が多かった
- トラブルがあったが乗り越えることができた
- 傷つけあって残念なことがあった
- おとなしいクラスだった
など・・・
マイナス評価の出来事ももちろんあったでしょう。
ですが、最後は子どもたちの良かったところをぜひ評価してあげてください。
反省ももちろん大事。
そのうえで、締めくくりは『良かったこと』を伝えてあげましょう。
子供たちの自信につながります。
学年別例文はこちら
小5(修了式)
とうとうこの5年○組の最後の日がきましたね。
あっという間の一年間でした。
みなさんはどうでしたか?
5年○組の最後の日に、大事なことを4つ、言いたいです。
まずひとつは、「とてもいいクラスだった」ということ。
困っている人がいたら他の誰かが助けたり、係をサボってる人がいたらみんなでどうしたらいいか考えたり、下の学年の子のサポートをしたり。
本当にいい動きをする人ばかりでした。
2つ目は、「最高学年ではさらに輝いてほしい」です。
とうとう小学校最後の学年に突入しますね。
この小学校では6年生の役割はとても重要です。
運動会や遠足で、しっかりとしたリーダーとして頼られます。
今年の6年生もとてもしっかり働いていましたよね。
来年はあなたたちの番です。
3つ目は「周りの人を大事にしてほしい」です。
これは、このクラスはできている人も多いと先生は感じています。
でも大事なことなので、改めて言いました。
これからいろんなイベントがあって、その中で意見が違うことも出てくるでしょう。
そのときに、ぜひ『相手はどういう気持ちでそう言ってるんだろう』って考える癖をつけてください。
そのうえで、やっぱり自分の意見がいいと思えば、そう伝えればいいです。
相手の意見もいいなと思ったなら、そこから意見を混ぜ合わせることもできますね。
相手の気持ちを想像できる人は強いですよ。
最後は、「テストで間違ったところは春休みに一度チェック」です。
最後に勉強の話をちょっとします。
6年生になると、5年生よりも勉強はさらに高度になります。
なので、今のうちに「ここちょっと自信がないなぁ」っていうところはぜひ見直してください。
一日中やりなさいとは言いません。
友達と遊びたいし、ゲームもしたいですよね。
すればいいです。
でも、一日数十分を勉強の振り返りに使ってほしいです。
あとで後悔しないように。
勉強は積み重ねです。
土台がグラグラ、不安定だとその後の勉強がのっかりません。
ずっとわからないままになってしまいます。
こわいですよね?
書けない漢字があった人は、毎日書いてみましょう。
3日も続ければ、書けるようになります。
4日前の自分よりも確実に成長したってことですね。
ぜひちょっとずつやってみてください。
自分のためです。
やり方がイマイチわからないなら、先生に聞きにきてね。
一年間、いろいろあった5年○組でした。
このクラスの担任ができて先生は嬉しかったです。
みんなのおかげです、ありがとう。
6年生もがんばろうね。
小6(卒業式前後、自分のクラスで)
とうとうこの日が来てしまいました。
6年○組の最後の日ですね。
いろいろ言いたいことはありますが、一番言いたいことをふたついいます。
一番がふたつ(笑)。
ひとつは、「あきらめない、ふてくされない」です。
これからあなたたちは中学高校と階段を登っていきます。
その中で、当然今までより高度なこと、難しいことを要求されます。
もしくは、やらなくちゃな、と自然と感じることが多いと思います。
でも、簡単にできることばかりではありません。
ちょっとやってみて、無理そうだと思ったらどうしますか?
あきらめる?
こんなの無理~って言って終わる?
それは、自分が後悔することになりますなぜなら、諦めたことで、自分のできる幅を自ら減らすことになってしまうからです。
出れる試合が減る、できる仕事が減る、行ける高校や大学が減る、それは本当に残念なことです。
もうちょっと、もうちょっとだけがんばってみよう、って思ってトライしてみてください。
意外とそれでうまく乗り越えられることが多いです。
もうひとつは、「どうしても無理だったらしばらく休むのもアリ」ということ。
やってもやってもできなかったときに、ちょっと休憩するのを自分に許してあげましょう。
これは、人間関係においても言えます。
これからいろんな人の波にもまれることがあるでしょう。
その中で、どうしても乗り越えられないと思ったら、休憩することを自分に許してあげてくださいね。
絶対に自分の人生を壊そうとは思わないでください。
辛いときは先生を思い出して、顔を見にきてください。
このクラスのこと、先生は忘れません。
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