長かった2学期も終わるときがやってきます。
中学の2学期の終業式で、「どんな話をしよう」と悩む担任の先生もいることでしょう。
文字通りの『師走』があっという間で、明日は終業式…!なんてこともあるかもしれません。
ここでは、中学の2学期終業式において、クラスの挨拶で使えるトピックを紹介します。
クラスの状況はさまざまでしょうから、参考にして使える部分を活用してくださいね。
2学期の始業式挨拶例文!中学の担任の先生向け!冬休み前の中学生の気持ちは?
冬休みといえば、クリスマスに大晦日、お正月と大きなイベントが目白押しです。
夏休みに比べて期間は短いですが、濃い2週間といえるでしょう。
そんな冬休みを前に、生徒たちはどのような気持ちでいるでしょうか。
クリスマス、大晦日&お正月を前に、少し浮かれている生徒が多いです。
受験のない学年は、頭ではすぐに3学期がきてその後すぐに学年があがることはわかっています。
ですが、実感が伴わないというケースが多いでしょう。
そのため、自分にとって必要なことに取り組めていない生徒も多いです。
受験のある3年は、受験シーズン突入ですね。
春へいいイメージを持ちながらも、不安を抱えているのは当然です。
冬休みは塾の直前対策もあり、休みじゃないと捉えている生徒もいるでしょう。
2学期の終業式挨拶例文!伝えるべき内容とは?
冬休みを前にした生徒たちに、どんなことを伝えるべきでしょうか?
ここでは、学年ごとに伝えたいポイントをあげ、サンプル文例をのせています。
今担任されている先生のクラスの状況に応じて、活用してくださいね。
伝えたいポイント
1、2年
- クリスマス、お正月と大きなイベントがあるので、周囲や家族としっかり楽しんでほしい
- 家族や周りの人への感謝を忘れずに(例えば施設から通っているなど、家族と距離がある生徒がいる場合は、「家族」を強調せず「周りの人」などの表現にする)
- 勉強は2学期の内容で不安の残ったところをとにかく復習!
- 冬休み明けの考査で自分の望む結果を出そう
- 寒いので体調には気をつける
- スマホ、SNSの利用マナーについて再確認
3年
- とうとう受験シーズンに突入する、直前の最後の総仕上げの機会
- 不安の残る単元はしっかり復習
- 体調には気をつける(体は温め、睡眠・食事をきちんととる)
- 元旦は新たな気持ちで迎えよう
たった20秒で!?脳の疲れが取れるストレッチ
サンプル文例
1、2年
2学期は学年でもっとも長い学期ですが、“あっという間”というのが先生の感想です。
充実していましたか?やりたいことはできましたか?
「もうちょっとこうしておけばよかった」と思う点が少しでもあるなら、次に生かしましょう。
冬休みの間にフォローできることはやってきてください。
次のイベントでリベンジ、と思うことがあるなら、そう思ったことを忘れないようにメモに書き留めておくことをオススメします。
スマホを持っている人は、そこに書いておくのもいいですね。
人は思ったよりも「忘れる生き物」ですから。
その少しずつの努力が未来の自分を作ります。
冬休みはお正月などイベントもありますね。
周囲の人や、家族とぜひ楽しんできてください。
周りへの感謝の気持ちを忘れずに。
言葉にできなくても、「これ手伝ったらいい?」と自分のできることをしてみましょう。
寒い季節にぬくぬくと日々送れるのも、周りの人のおかげです。
楽しむこともとても大事ですが、勉強もとても大事。
なぜなら未来の自分の道を作る作業だからです。
2学期の内容でイマイチだったところは、必ずこの冬休みに一度でもいいから見直しましょう。
冬休み明けは早々に考査もあります。
ひとつひとつ、取りこぼすことなく積み重ねていくしかありません。
寒いシーズンなので、体調には気をつけてください。
睡眠と食事は必ずちゃんととること。
ダイエッターも多い年頃なのはわかりますが、将来の健康な体を作るのも今です。
無理はしないでくださいね。
体を軽く動かすのもいいです。ストレッチとかおすすめ。あまり遅寝遅起きになると3学期がつらくなるので、ほどほどにして過ごしましょう。
最後に、自由な時間が増えますが、スマホやSNSに振り回されないようにしてください。「直接話をするときでも、この文面やこの時間帯はアリかな?」という意識を常にもって使いましょう。
知らない人との交流には、危険がいっぱい潜んでいることも忘れないで。
具体的には、普段学校からも伝えている利用マナーを再確認してくださいね。
これは、君たちひとりひとりを守るためです。
3年
最後の総仕上げ、総復習の機会でしかないと言ってもいいくらいですね。
不安の残る単元、科目、しっかり取り組んでください。
春はもうすぐです。
勉強も大事ですが、同時に体調管理も大事な季節です。
体は温める。
食事、睡眠はちゃんととる。
煮詰まったら、軽くストレッチや、その場でジョギングをするのもいいらしいです。
スマホやSNSを利用している人もいると思います。
人生の大事な場面である今に、どういう使い方をすればいいかちょっと考えてみてくださいね振り回されないように、自分が元気になれる使い方をしてください。
人によっては、「受験終わるまでつぶやかない」と宣言する人もいますよね。
元旦は家族とゆっくり顔を合わせる余裕があるといいですね。新年は心新たに、目標につき進めるようにしていきましょう。
2学期の終業式挨拶例文!言ってはいけない言葉とは?
2学期の終業式の挨拶で、言ってはいけない言葉はどのようなものでしょうか。
こちらも学年ごとにポイントをまとめました。
言ってはいけない言葉
1,2年
- 学年が変わる時期が近づいていることについて、必要以上に追い詰めない
等
- 2学期についてダメだったね、と生徒を否定する言葉
(ダメなところは具体的・客観的に状況を整理。自分たちで考えさせ、改善を促すのがベター)
- 『冬休みに家族で旅行、おでかけ』ができない生徒もいるので、それについてはあまり強調しない
3年
- 受験に対して不安があるので、その不安をあおらない
- 「落ちる」「すべる」など受験のNG用語はタブー
冬休み中に担任として3学期の準備をしておくことや、心構えは?
多忙を極める2学期が終わったということで、一息つける時期かと思います。
それでも、もちろん年末年始を除き、毎日の出勤があるわけで。
研修や資料作成、見回りなどとても暇とは言えない時期ですよね。
そんな冬休みはどのような心構えで過ごせばいいのでしょうか。
学年ごとにまとめました。
1、2年
- 生徒が興味をもっていた映画を観る、本を読む
3年
- 受験にきめこまかく対応できるような態勢をつくる
- 悔いなく見送れるような卒業式の準備
冬休みも、どうしてもこなさなければならない実務がたくさんありますよね。
ですので、心構えとしては重要な点のみ挙げました。
これ以外にも、トラブル発生で出動ということもあるでしょう。
先生にとっても、年末年始を利用したリフレッシュが必要かと思います。
体調を整えて、3学期に臨まれてください。
まとめ
学年で一番長い2学期も終わり、終業式での挨拶が必要になります。
そこで伝えたいこと、NGなことをまとめました。
スムーズに3学期を迎えられるといいですね。
- 1.2年はイベントの多い長期休暇を前に浮かれる気持ちがある
- 3年は本格的な受験シーズン到来で不安な気持ちがある
- 1.2年には、これまでの復習を促し、生活習慣を崩しすぎないことを伝える
- 3年には後悔しないよう受験に取り組めば、明るい春がくることをイメージさせる
- 生徒の不安をあおったり、生徒を否定する言葉はNG
- 先生自身も、冬休みは3学期をスムーズに過ごせるための必要な準備を
先生自身もいい年末年始を過ごせますよう、いい形で2学期を総括してあげてください。
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