テレビばかりみている親からの影響は?1年生のテレビは何時まで?

仕事が終わり休日にやっとできる自分の時間。自分の好きな番組を録画していて、テレビの世界に没頭する。仕事のことを忘れてテレビをみる時間は、人によっては何より至福の時間です。

しかし、独居であれば特に問題はないと思いますが家族がいれば話は別で、親がテレビばかりみていると、子供にとっては悪影響になる事もあります。特に本格的に集団社会や学問を学びだす小学校1年生くらいの子供にはなおさらです。

もちろん、テレビをみる事自体が悪いことではありませんが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というように、親が子供を顧みずテレビばかりみていると、子供は「かまってくれない」、「自分には興味ないんだ」等とも思ってしまいます。

そこで、父親もしくは母親がテレビばかりみていると、小学校1年生の子供へどういう影響があるか?テレビのみすぎは教育にどうなのか?小学校1年生のテレビ閲覧の適正時間は?テレビをつけながら子供と会話する工夫は?等についてご紹介します。

もし、「自分はテレビばかりみていて、子供に悪影響を与えているかもしれない?」等と思われる方は是非参考にしてください。

テレビばかり見ている親の心理は?なぜ?

家に帰ったらまずテレビをつける習慣がある。そういう人は珍しくないです。テレビをある意味BGM代わりにしている人も中にはいます。そもそも何故、テレビばかりみてしまう人が多いのでしょうか?

まずは、テレビばかり見てしまう心理について説明します。

なぜテレビばかり見ているの?

  • 何も考えたくない
  • 考えることが苦手
  • 趣味がない
  • 不安になりやすい

と、おおまかに4つあります。それぞれ説明していきますね。

何も考えたくない

仕事や学校での出来事について悩んだり、しなければいけない事等、現実世界の問題を考えたりするのが嫌になる人も少なくありません。テレビをみているときは、ある程度集中することができ、「無心」に近い状態になります。言い換えれば、何も考えない状態になります。

考えるのが嫌な人は、家にいるときだけは、現実世界の問題を何も考えたくないと思っています。なので、家にいるときは無心に近い状態になりたいため、常にテレビばかりみてしまいます。

考えることが苦手

テレビをつければ、映像と音声により情報が勝手に流れてきます。それを受け身になってみるという行為は、基本的に自分で考えたり、想像力を働かすことはないので、あまり頭を使いません。

本など読むと、文字を読み、その情報から自分で考え、自分なりの解釈をしていかないといけません。しかし、テレビにはそれがありません。言い換えると「考えなくて楽」という事です。

なので、テレビばかりみる人の中には考えることが苦手な傾向の人が多いと言われています。

趣味がない

ドラマ鑑賞や映画鑑賞、歴史番組をみるのが好き、等の特定の番組のみをみる方の場合は、テレビ鑑賞も趣味のうちと言えるでしょう。しかし、特定の番組に興味があるわけではなく、ただテレビばかりをみているという方は、趣味がない方がほとんどです。

趣味がないためやることがなく、常に退屈していて、何となくテレビをみることが習慣付いてしまい、テレビばかりみてしまうようになるようです。

不安になりやすい

テレビばかりみている人は、不安になりやすい方が多いそうです。生活空間の中で何かしら音がないと不安になるので、テレビをつけて人の会話などの音を聞いくことで安心します。テレビをBGM代わりにつける人は特にその典型に当てはまります。

また、何もない空間だと色々と考えて不安になってしまうため、テレビを見ることで考えることをストップし、不安から逃れようとする人もいます。不安解消のためにテレビをみていると、気付いたらテレビばかり見ている状況になってしまいます。

子供がいてもテレビばかり見ている人の心理や理由は?

子供がいてもテレビばかりみている人は、子供に愛情がないと思われがちですが、必ずしもそういうわけではありません。テレビばかりみることが習慣化してしまうと、子供をほったらかしにしていることに気付かなくなります。

テレビを見ながらでも子供に気をかけているという錯覚におちいるわけです。子供の話を聞いているようで聞いていなかったり、子供の表情などを見ているようで見ていないという事に気付かなくなります。

なので、もしテレビをみながら子供の話を聞いていることが多い方は、子供と話をするときだけでも、テレビを消してみることをお勧めします。テレビを消してきちんと話をすると、悩みや表情など子供に対して今まで気付かなかったことに気付けると思います。

もちろん中には、子供と関わることが嫌になってしまい、テレビに逃げてしまう場合もあります。子育てを仕事と思っている人によくありがちなことなのですが、仕事が終わったら何も考えずテレビをみたくなる心理に近いです。

「晩御飯まで食べさせたから、子育ての仕事は終わり。」と考え、あとは自分の自由時間なので、テレビばかりみてしまうようになります。もちろん息抜きは必要ですので、時折休むのも大事です。

ただ、もし夕食後は毎日テレビばかり見ているのであれば、週に3日程は一時間でもテレビを消して、子供の話を聞いてあげて下さい。でないと、子供が不登校気味になったり、何か問題が起きた時に、対応が出来なくなりますので。

テレビばかりみている親からの受ける子供の影響は?

「子供を虐待しているわけでもなく、きちんと家事や育児もしているのに、テレビばかりみていることがそんなに悪いの?」と思われる方もいると思います。悪いわけではないですが、子供に対しての悪影響はあるのは事実です。

では、どのような悪影響があるかご説明します。

  • 親に話をしなくなる
  • 親の話を聞かなくなる
  • ゲーム等を好き勝手する
  • 生活習慣も乱れる
  • 子供もテレビばかりみるようになる

の5つは確実にあります。順番に説明します。

親に話をしなくなる

親がテレビばかりみていると、子供が親に話をしても、おそらく「うんうん」、「そうなんだ」等と、聞いているようで聞いていない返答をしているはずです。そうなると、子供は「何を話してもちゃんと聞いてくれない」と思います。

大人でも同じことが言えますが、「ちゃんと聞いてくれない人」に話をしようとは思いません。なので、子供も「どうせ聞いてくれない」と思い、話をしなくなります。そうなると、学校で問題があった時等の、本当に子供に話を聞かないといけない時にも、話をしてくれなくなります。

親の話を聞かなくなる

子供が話を聞いてくれないと思うと、子供も子供で、親の話を聞かなくなります。小学校1年生くらいだと男と女でも変わりますが反抗期でもあります。その反抗期に拍車をかけて、「パパやママも話を聞いてくれないから、私も聞きたくない」と思うようになります。

考えてみればこれも大人と一緒ですね。人間は話を聞いてくれない人の話を聞こうとは思いません。なので、テレビばかりみて子供の話は上の空、という事が続けば、子供も親の話を聞かなくなります。

ゲーム等を好き勝手する

親がテレビばかりみていると、子供も同じくゲームやテレビ、タブレットでのYouTube閲覧等、時間を気にせず好きにします。親がテレビに没頭している時間がそのまま自由時間になってしまいます。

小学校1年生ぐらいは、親が時間を決めるなり、ルールを決めるなりしないと自制心はまだないので、親がテレビをみている間、ずっとゲームばかりしているという事ももちろんあります。

「うちはゲームは無いです」という家庭でも、何かしら好きなことを1人でしていて、おそらく宿題などはしないはずです。

また、親も子供のことをほったらかして好きにテレビを見ているのだから、私も自由でいいと子供は思ってしまい、好き勝手になります。

生活習慣も乱れる

好き勝手していれば夜更かしなどして、生活習慣も乱れます。例えば、親がテレビばかりみてるから、好き勝手にゲーム等をしていると、もちろん夜更かししてしまいます。

また、親と一緒にいたいと思って、テレビばかりみている親と一緒にいても、夜更かししてしまいます。そして、食事中に親がテレビばかりみていると、子供もテレビを見るので、食べるよりもみることに集中してしまい、食事を残したりして、栄養化も偏ることがあります。

なので、子供の生活習慣にも悪影響がでてきます。

子供もテレビばかりみるようになる

「子供は親の鏡」とも言われます。親がテレビばかりみていると、その影響で子供がテレビばかりみるようになる可能性は高いです。子供がテレビばかりみていると、もちろん宿題は手付かず、朝は起きれず等の悪循環に陥ります。

また、テレビは想像力の欠如に繋がると言われています。何故なら、映像と音声ですべてテレビが伝えたい「解答」を教えるからです。専門家の意見でも、テレビは理解しやすいが想像力に欠けるという指摘はあります。

小学校1年生くらいはテレビをみるのもいいですが、同じくらいまだ絵本等から、想像力を育ませた方が、教育的にはいいです。

親がテレビばかりみていると、以上の悪影響は子供にありますので、そこは少しでも考慮してあげて下さいね。

テレビやYouTubeは小学校1年生では何分まで?

しかし、メディアが生活に根付いている時代にテレビやYouTubeを全くみないというのは、ほぼ不可能です。また、テレビばかりみていると悪影響になりますが、時間を適正に守ってみる分には、想像力向上等の良い影響を及ぼす可能性もあります。

では、小学校1年生の子供はテレビやYouTube等を見る時間は、どれくらいが適正なのかをご説明します。

閲覧時間のおすすめは?何故その時間制限なのか?

調べていくと色々な意見があるので、分らなくなってしまいますが、結論からいうと、2時間未満が妥当です。2時間未満という数字は、日本小児科学会が幼児を持つ保護者1077名の生活実態調査を行い、テレビ・ビデオ視聴時間及びゲーム時間と幼児の生活習慣、遊び、親子のかかわり方を検討した結果です。

平日にテレビ・ビデオを見る時間が1時間~2時間が最も多く、2時間未満を短時間、2時間以上を長時間として短時間群と長時間群で子供の生活習慣や親子のかかわり方等を調査した結果、2時間未満が子供の生活習慣等が良いそうです。

例えば、就寝時刻に関しては、もちろん短時間群の子供の方が早い時刻に就寝し、起床時刻も短時間群の方は早く、毎日朝食を食べている子供も、短時間群の子供の方が多いという調査結果が出ています。

外遊びに関しても、良く外遊びする子供はテレビ短時間群が多く、同学年の子供と一緒に遊ぶ子供も、短時間群の方が多いです。

親子関係に関しては、良いか悪いかは個人の感じ方かもしれませんが、長時間群の親子は、「親子で友達のような言動が」多くなります。さらに、長時間群に関しては子供を放任していると認識している親が短時間群の親より2倍近く多いです。

これらの調査結果から、テレビやYouTubeは小学1年生では2時間までが妥当です。また、個人の感覚的な意見で言えば、小学校1年生であれば、9時~9時30分の就寝時間が妥当だと思います。

平日は宿題をする時間や夕ご飯の時間、お風呂や明日の準備などの時間を考慮すると、テレビやYouTubeを見る時間は、就寝までに大体1時間~2時間になると思います。成長期の小学校1年生の子供にとって、睡眠時間の確保はとても大事です。

ですので、子供のことを考えると必然的に2時間未満が妥当となります。ちなみに、私の子供は、20時から21時までは好きなYouTubeの時間とし、それまでは子供の好きな番組は大体1アニメ~2アニメなので30分~1時間未満です。特にテレビやYouTubeをみることで生活習慣を崩すことなく、問題なく生活しています。

テレビ時間より子供との会話を増やす3つのコツとは?


テレビを見ることは悪いことではありません。ただ、テレビばかりみていると、小学校1年生の子供に悪影響があったり、子供自身もテレビばかりみていると、生活習慣が乱れてしまい、悪影響になります。

また、小学校1年生は、親とのコミュニケーションが特に必要な時期でもあります。本格的に学校で学問や集団生活を学び、環境変化も著しい中頑張っています。親に聞いて欲しい事や悩みも、もちろん多い時期です。

しかし、だからと言ってテレビばかりみていたことを、いきなりやめることは実際難しいです。なので、テレビをいきなり見ないようにするというやり方ではなく、テレビをつけながら、子供と会話を増やすための3つの工夫をご紹介します。その3つの工夫は

  • 子供が興味のある番組で、かつ親も楽しめる番組を一緒にみる
  • 親子共々興味のない番組をつける
  • テレビの音量を下げる

子供が興味のある番組で、かつ親も楽しめる番組を一緒にみる

理想は親子共々興味のある番組を一緒に見ることですが、小学校1年生の子供が親と一緒の興味を持つことは中々難しいです。ですので、子供の興味のある番組で親も楽しめそうであるような番組を探し、一緒に見て下さい。

例えば「鬼滅の刃」や「ちびまる子ちゃん」、「サザエさん」等は、子供も大人も楽しめるアニメです。また、動物の番組や乗り物の番組等で、子供も大人も興味がでるような番組を選ぶと、親子共々楽しく見ることが出来ます。

ここで注意点ですが、目的は「テレビをみる」のではなく「子供と話す」という事は忘れないでください。テレビをみることを子供と会話するための手段にするという事です。共通の番組を見ることで、子供と共通の話題ができるので、話がしやすくなります。

テレビを一緒に見ながら、例えば「鬼滅の刃」であれば、「どのキャラクターが好き?」や「このシーンが面白いよね!」等の声かけをしてください。そして、会話ができるようになってきたら、「そういえば、学校は楽しい?」等と、テレビ以外の話題を創っていきます。

会話をするために無理にテレビを見るのをやめるのでなく、会話をするためにテレビを使いましょう。

親子共々興味のない番組をつける

さっきとは逆のことにはなりますが、家族が誰も見ないような番組をつけるのも一つの手です。テレビばかりみている人はテレビをつけないと、そわそわしてしまいます。そうなると、子供との会話の時間を作っても、あまり会話が弾みません。

ですので、会話をするためにもテレビをつけることが必要です。ただ、テレビをつけてテレビばかりみてしまうと、それはそれで会話になりません。なので、テレビはつけるけど、あえて見ても面白くないような番組、言い換えればテレビばかりみてしまわないような番組をつけます。

そして、子供と話をしてみて下さい。子供も興味がない番組より、親との会話の方を好みます。話がしやすい環境になります。もし会話が弾むようであれば、その際にはテレビを消しても、特に違和感なく話が続けられるはずです。

テレビの音量を下げる

テレビの音量を、少し聞き取れるくらいの音量にさげることも、子供と話をしやすくする工夫の1つです。「そんなことが効果あるの?」と思われがちですが、意外にあります。

テレビの音量が小さければ、聴覚的な面で意識がテレビに向きにくくなります。イメージとしては、飲食店等で流れているBGMの役割をテレビにしてもらう感じです。ただ、ここで注意しないといけないことは、みたい番組の時にはしないという事です。

テレビばかりみている人は、みたい番組以外の番組もみています。みたい番組の時に音量を小さくすると、逆に音を聞き取ろうとしてしまい会話どころではなくなったり、また子供が好きな番組だと、子供も同様に会話に集中できません。結果、ストレスが溜まるだけです。

まずは、テレビはつけるけど自分がみたい番組とそうでない番組を振り分けて下さい。そして、みたいわけではない番組は、小さな音をながすBGMとして考えましょう。そして、テレビの音が小さい時には子供との会話を意識する癖をつけていきます。

そうすると、「音を小さくする=親子の会話の時間」という認識が、親子共々されてきます。

 

以上の3つが、テレビをつけながらでもテレビより子供との会話を増やす工夫ですが、子供との会話が日常になり、テレビが必要ない時間帯が出来たら、次のステップとして、時間帯によってテレビを消すようにしましょう。

まとめ

 

  1. テレビばかりみている人の心理、理由は・何も考えたくない・考えることが苦手・趣味がない・不安になりやすい、と主にこの4つ。
  2. 親がテレビばかりみていると、子供には・親に話をしなくなる・親の話を聞かなくなる・ゲーム等を好き勝手する・生活習慣も乱れる・子供もテレビばかりみるようになる、の5つの悪影響がある。
  3. 小学校1年生がテレビやYouTubeをみる時間は、日本小児科学会の調査から、1日に2時間未満がよい。
  4. テレビをつけながらでも、テレビより子供と会話を増やすコツは・子供が興味のある番組で、かつ親も楽しめる番組を一緒にみる・親子共々興味のない番組をつける・テレビの音量を下げる、の3つ。

テレビやYouTube等は、娯楽にも教養にも共通の話題作りや趣味等、様々な役割を果たす、私たちの生活に欠かせないツールと言っても過言ではありません。みること自体が悪いわけではありません。

しかし、依存症になってしまうと話は別です。自分自身に悪影響があるだけでなく、子供やパートナーにも悪影響を及ぼします。そうならないためには、「適度に使う」、「必要に応じて使う」という事が重要になります。

もし「テレビばかりみていて、小学校1年生の子供と会話があまりない」ということに心当たりのある方は、注意して下さい。テレビを消すのが無理なら、テレビをつけながらでも子供と会話を増やせる3つの工夫から始めてみて下さい。

小学校1年生の段階でなんでも話ができるようになれば、高学年になっても普通に話してくれます。しかし、逆は難しいです。小学1年生に話をしなくなれば、高学年になったらもっと話をしてくれません。

出来ればそうなる前にこの記事が、読んでいただいた方のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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