保育園の時には特に問題ないと思っていても、小学生になって子供に浮上してくる問題は色々あります。その中の1つで、3人に1人くらいの割合で問題になっていることがあります。それは、「落ち着きがない!」です。
私は、子供が小学校1年生の時の初めての授業参観に行ったとき、子供の落ち着きのなさに、すごくびっくりしました。「きょろきょろする。」「無意味に席から離れようとする。」「うつぶせになって寝たふりをする。」「何故か消しゴムで、書いてもいないノートをこすりまくる。」など。
先生や他の生徒さんたちに申し訳ないやら、恥ずかしいやら、内心「うちの子供は、何かの障害があるのかもしれない?」とも思いました。家に帰ってから子供を叱ったり、夫婦で話し合ったりしました。その場では根本解決にはならず、悩みました。
色々な人に聞いたり、調べたり、何より子供を観察していて、対処法というか、対応の仕方や必要な考え方が分かってきました。
担任の先生から、「○○さん(我が子)は授業中に落ち着きがなく、心配です!」と言われる始末でしたが、小学校1年生のお子様を持つママさん方で、同じような悩みを持つ方はたくさんいらっしゃいます。
今回の記事は、そんな悩みを抱えているママさん方のお役に立てる情報を記載しました。また、来年小学校1年生になるお子様を持つママさん方も、是非参考にしてみて下さい。
小学校1年生の子供が学校では落ち着きがないらしい!?
私の子供は、学校の先生より「落ち着きがなく心配だ!」と言われました。きょろきょろして、席を立とうとしたり、寝たふりをしたり、とりあえず「授業を聞く気はゼロ!」の状態だったらしいです。
私自身も授業参観で見てしまったので、先生には「すみません!」の一言しかなかったです。授業を聞いてもいないので、もちろん先生に問題を当てられても「分かりません!」との一言。分かろうとする様子もない。
その後も授業を聞いている様子はなく、「きょろきょろする」か「寝たふり」するかでした。授業を聞く気は全くない感じで、親としては焦りました。ただ、いろいろと調べて分かったことと、よくよく考えると当たり前のことだと感じたことがあります。
なぜ落ち着きがないのか?
私の子供は算数が苦手で、特に算数の授業の時に落ち着きがなかったのです。
何故なら、「理解できない・分からない」→「集中できない」→「落ち着いて授業が効けない!」と、この負の連鎖に陥っていました。
大人でもそうですが、「理解できない!」「分からない!」ことの講義を集中して聞くのは至難の業です。当たり前の話ですが、それを、小学校1年生ができるはずもなかったという事が1番の原因でした。
算数を教えて、ある程度理解ができるようになったら、100%とは言えないですが、少しずつ落ち着いてきました。
好きなことには集中する!
そして、どんな子供も(大人もですが)、好きな事には必ず集中します。私の子供は任天堂スイッチをしているときや、タブレットでYouTubeを見ているときは、いるかいないか分からないほど、おとなしいです。
という事は、「落ち着きがない」という事は、その子供の理解力や心理状態、環境に左右される要因が大きいという事です。小学校の授業が「分からない」、「つまらない」、「早く終わって欲しい」などという心理から、子供は「落ち着きがない」という状態におちいります。
ですので、まずは、「分からない。」「つまらない。」という環境を変えていくことが必要です。
怒っては駄目?
落ち着きがない子供に対して怒っては駄目と言われます。落ち着きがない事により、先生から怒られ、周りからも注意されるので、さらに親から怒られると強い劣等感や孤独感を抱いてしまうからです。
しかし、だからと言って何もせず、落ち着きがないのを放っておくこともよくありません。落ち着くことができない理由、言い換えれば、子供の言い分をゆっくりと聞いてあげて、その後に「先生や周りのお友達に迷惑をかけてはいけないこと」などは伝えて、優しく注意してあげて下さい。
まずは子供の言い分を聞き、「あなたの味方」という印象をあたえることで、心を開いてくれます。そうなると、子供は大人の意見を聞き入れやすくなります。その状態になった時に、優しく駄目なものは駄目と教えることで、少しずつでも落ち着くようになります。
親として、伝えるべきことはきちんと伝えましょう。その際には、優しく注意して下さい。
幼稚園・保育園では問題がなかったのになぜ?
幼稚園や保育園では、まず子供に興味が持ってもらえるような取り組みを優先します。例えば、DVDを見せるときは、ディズニーや日本昔話のアニメなど、そもそも子供の興味をひくものを使っているので、「落ち着く」ことができます。
私は保育園に子供を迎えに行くときは、外で遊んでいる時が多かったですが、雨の日や延長保育の時は部屋でDVD鑑賞を子供たちにさせていました。「トムとジェリー」のアニメが多かったですが、みんなくぎ付けでしたので、みんな落ち着いてみてまた。
また、体を使う時間も多いです。外で遊んだり、園内で遊んだりするので、じっと座っている時間よりも体を動かす時間の方が多いので、落ち着いて椅子に座っていること自体があまりないため、問題になりません。
本当にそれだけが理由?
他にも理由は在ります。そもそも、幼稚園児・保育園児に保育士さんたちはあまり「落ち着き」を求めません。ですので、そもそも論ですが、問題にならないことが多いのです。まだ園児なので、「落ち着きがないのは当たり前」という発想で教育されます。
小学校の先生方と違い、保育士さんたちは、「落ち着きがない」よりも、「他の子供に怪我をさせてしまった」、「転んで怪我をしてしまった」などの、親からクレームが来やすい事は、すぐに問題視され、謝罪や説明をすぐにしてきます。
ですので、もともと幼稚園や保育園では「落ち着きがない」ということ自体が問題にならないのです。しかし、小学校1年生になったとたんに、「落ち着きがない」は問題視されます。
子供のせいじゃない!仕組みのせい!
今まであまり問題されていなかった「落ち着きがない」という事が、小学校1年生になったとたんに、問題視されます。言い換えれば「落ち着く練習」をそこまでしていなかったのに、いきなり「落ち着く」が本番になるのです。
もちろん、対応できる子供もたくさんいますが、出来ない子供もたくさんいるのは当然です。いきなり「落ち着く」を強要されるわけですから。子供の能力よりも、その「落ち着く」ことをいきなり強要される「仕組み」の方が問題あるというわけです。
ですので、小学校1年生は「落ち着くことを練習する初めての場」、と考えましょう。何事にも練習が必要なのは大人も一緒です。ゆっくり「落ち着く」に慣れさせてあげて下さい。
もし、幼稚園や保育園の時から心配であれば、通う予定の学校に連れて行ってあげる事や、家でも椅子に座って塗り絵をするなど、あらかじめ「落ち着く」為の練習をしておくことも効果的です。
家では普通に見えるけど・・もしかして病気?
落ち着きのない我が子を見ると、色々な障害があるのではないか?と思ってしまいますよね。ADHD(注意欠如・多動症)、アスペルガー症候群、学習障害、私もこの3つが頭をよぎりました。
ただ、もしそうだとしても気に病むことはない事だとわかりました。ですので、この3つの症状を1ずつ説明していきます。また、その様な障害を持つ有名人も紹介します。参考にしてみて下さい。
ADHD(注意欠如・多動症)
症状
- 集中して話が効けない
- 部屋の片づけが出来ない
- 約束を忘れてしまう
- おしゃべりが止まらない
- 自分の事ばかりしゃべる
- 落ち着きがなく、じっとしていられない
- 思いついたことをすぐに言動にしてしまう。
などの症状が主です。衝動性や多動性が多く、落ち着きがないという特徴があります。しかし、その反面プラスの特徴も持っています。
芸能人では黒柳徹子さんがADHDであり、子供の頃は話し出すと止まらなかったり、落ち着きがないなどの事で問題児だったらしいです。しかし、その話好きを「障害」ではなく「個性・能力」と捉えて活動したため、皆さんもご存じの「徹子の部屋」という最多放送回数記録でギネスに乗る番組をつくりあげました。
ADHDの有名人
- 長嶋茂雄
- さかなクン
- ジミー大西
- 深瀬慧(SEKAI NO OWARI)
- ウィル・スミス
アスペルガー症候群
症状
- 自己中心的な言動が多い
- 人の気持ちを理解するのが苦手
- 空気が読めない
- あいまいな表現や冗談が苦手
- 本音と建前の区別がつかない
- 興味のあることの集中しすぎてしまう
- 興味がない事はとたんにスイッチオフになる
などの症状が主です。特に特定のものに強いこだわりを持つことで有名な症状です。しかし、特定の事にこだわりを持つが故に、その特定分野では高い能力を普通の人より発揮します。
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