いつも素直に話をしてくれる子供が急にバレバレの嘘をつく…子育て中のお母さんたちの会話でよく聞く悩みですよね。
人間だれしも「嘘」はつきます。子どもの嘘も成長過程の1つです!
嘘をつく知恵がついてきたということです。ただ、嘘を目の当たりにして、親としてはショックが大きいですよね。
私も小1の元気な男の子を育てていますが、幼稚園の年長さんから、ちょくちょく明らかに嘘だよねという話がでるようになりました。
初めて嘘をつかれた時はショックで、嘘は駄目だよと諭しますが、わかっているのかわかっていないのかわからない状態です。
それに、どのように注意や対応をしたらいいのかわからないですよね。
子供の嘘にお悩みのママさん!
今回は
- 小1の六歳ぐらいの子どもが嘘をついてしまう心理や特徴
- 親がとるべき対処法
- クセにさせない方法
など、お悩み解消に向けて、一緒に考えていきたいと思います。うまく子どもの嘘と付き合う方法を習得しましょう。
小1の子供が嘘をつく心理や理由は?
早い子どもだと2歳半くらいから嘘をつく子もいるといわれています。その頃の年だと、現実的な噓ではなくて、空想や願望からくる嘘が多く、可愛いらしいものですよね。
ただ、年齢が上がってくると、知恵もつき、嘘の内容も変わってきます。小1前後になると、親としては心配になる嘘、注意が必要な嘘が増えてきます。
私にも小1の息子がいます。振り返って考えてみると、年長くらいから嘘の種類が、願望などの嘘から怒られない為の嘘に変わってきたのかなと思います。
ここでは、小1の子どもが嘘をつく心理を考えていきたいと思います。
どうして嘘をつくのか? と改めて、考えると
- 怒られたくない。
- 自分をよくみせたい、自慢したい。
- かまってほしい、注目してほしい。
- 心配かけたくない。
こういった心理から嘘をついてしまうのだと思います。よく考えてみると、正直、大人も一緒ですよね。
私も失敗をしてしまった時、隠そうとしたことなんて何度もあります。少しでも可愛らしくみせたいと、体重のサバ読みなんて日常茶飯事!
まだ20代前半の時、彼氏に優しくしてほしくてお腹が痛いと嘘ついたことあります!
嘘をつく心理としては、大人と同じです。
ただ、大きな違いは、まだ言葉や知能の発達途中の子どもたちなので、経験不足から嘘も未熟だということです。
- 良い嘘、悪い嘘の区別
- 嘘を本当にすること
- 相手にわからないようにすること
などの点が、子どもにはまだ考えることができないですよね。
また、まだ他人のことを考えられる歳ではないので、自分本位の嘘が多くなり、親の心配の種になってしまうのだと思います。
6歳、7歳、8歳の嘘の特徴は?
6歳、7歳、8歳の小学校低学年のお子さんがどのような嘘をついてしまうのか特徴を考えていきたいと思います。
まず、一番多いのは、怒られないように自分を守る嘘が多いと思います。
- 失敗してしまったことを隠す嘘。
- 悪い事・ルールを守れなかったことを隠す嘘。
- 面倒くさいので宿題をしてないけど、したことにした。
- 物を壊してしまったが壊したことを隠した。
親や先生から怒られることから自分を守るためについてしまう嘘です。
他に多い嘘は、自慢や願望、自分を良くみせるための嘘です。
- テストで100点とった
- 縄跳び100回跳べた
- 遊園地に遊びに行った
など、実際とは違うが自慢したり、自分を良くみせる為の嘘です。
これはかまってほしいという気持ちの現れや自己肯定感の低いお子さんにみられる嘘です。
ご両親のお仕事が忙しくて、なかなかお子さんと向き合う時間のないご家庭や兄弟に気を取られて、寂しく感じているお子さんに見られる嘘です。
少しお子さんと向き合う時間を多くとることをおすすめします。
少し別の意味で注意が必要な嘘に人の注意をひく嘘や心配させないための嘘があります。
- お腹が痛い
- 頭が痛い
などの本当は痛くないが、気を引いたり、何か辛い事や不安があってついてしまう嘘。
困りごとがあるけど、心配させないために隠す。心理的には、親や先生に心配をかけたくないという気持ちからでる嘘です。
こういった嘘の場合、嘘をついたことを叱ったり、諭すというよりも、原因を解決するための対処が必要になってきます。
人を守るための嘘
- 友達をかばう
- 正直な感想を隠す(美味しくないが美味しいというなど)
6歳くらいであれば、まだ自分を守ることでいっぱいなので、年を重ねたほうがこういった嘘は増えてくるかと思います。
小学校低学年の子どもであれば、断トツで怒られないように自分を守る嘘が多いと思います。
叱るべき嘘、見逃していい嘘
子どもが嘘をつくと注意をしたり、諭す親御さんが多いと思いますが、時には見逃してもいい嘘もありますよね。
ここでは、るべき嘘と見逃していい嘘の違いを考えていきたいと思います。
叱るべき嘘
- 人をおとしめる嘘
- 人を傷つける嘘
- 失敗を隠すなど、自己保身のための嘘
- 犯罪につながる嘘
見逃してもいい嘘
- 誰かを守るための嘘
- 甘えや寂しさ、不安からつく嘘
- 注意をひくための嘘
- 心配をかけたくなくてつく嘘(わからない場合が多い)
るべき嘘と見逃してもいい嘘の大きな違いは、相手や周りの人のことを考えているかという所だと思います。自分のことだけしか考えていない嘘は見逃せません。
そして、見逃してもいい嘘もただ、見逃すだけではなく、別の対応法が必要になってくると思います。
特に
- 甘えや寂しさ、不安からつく嘘
- 注意をひくための嘘
- 心配をかけたくなくてつく嘘
などは、叱ったり諭したりするのではなく、お子さんのケアが必要になってくると思います。こういった嘘の場合、原因を解消できるように動く必要があります。
小1の嘘に対して親はどのように対処する?かける言葉は?
お子さんが嘘をついてしまった時、親がやってしまいがちなことがあります。
頭ごなしに感情的に怒ることです。
私も嘘が続くとついつい大きな声で叱りたくなる時があります。
これは一番してはいけない注意法です。
頭ごなしに怒鳴って叱っても、反発心や恐怖心から、また怒られたくないという気持ちを生んでしまうことがあります。失敗や同じような状況になってしまった場合、再び嘘を重ねてしまうことが増える可能性があるからです。
低学年のお子さんの場合は嘘をついている時は、嘘かな?と気づくことが多いと思います。
そんな時のおすすめの対応法は、自分から嘘だったという話がでるように、質問を重ねていくことです。
私には、小1の息子がいます。
年長の時に、我が家でお友達を招き、遊んだ日のことです。お友達が帰った後におもちゃが壊れていることに気づき、息子に聞いてみました。
すると、友達がわざと壊したと言い張ることがありました。明らかに目が泳ぎ、様子がおかしかったので、「どうして壊したんだろうね?」「やめてって言えなかったの?」「おもちゃ壊れたら悲しいね」と話していくと、本当は自分が壊したと白状しました。
お友達のせいにしたことがすごくショックでしたが、最終的に正直に話してくれたので、嘘はよくないことと諭し、あまり責めないようにしました。
親が落ち着き、「状況を切り崩していく質問」や「感情に語り掛ける質問」をすると、正直に話してくれるお子さんが多いと思います。
同じ状況で、もし、私が感情的に疑って怒って質問を重ねていたら、怒られることを避ける為に正直に話すことができなかったかもしれません。
大人も同じだと思いますが、怒られたり、否定されることって嫌ですよね。子どもも一緒です。一度、怒りをグッとこらえて話をしてみてくださいね。
そして、正直に話してくれたら、嘘をついたらどうなるか、信頼をなくしてしまうことなどを諭すように話をしていきましょう。
- 「正直に話してくれて嬉しかったよ」
- 「話してくれてありがとう」
- 「嘘ついてモヤモヤしてつらかったでしょう」
- 「信頼しているからね」
などという言葉も伝えると、お子さんも嘘をついてしまっても正直に話をすれば許してもらえると気付いたり、モヤモヤしていた気持ちがなくなって気持ちいいと思ってもらえるかもしれません。
お子さんとの信頼関係も深まりますよね。
あまりに続くようであれば、父親から改めて、話をしてもらうのも効果的かと思います。特に大きな嘘をついてしまった時など、改めて話し合う機会を設けると、心に響くかもしれません。
また、あるあるなお悩みですが、「宿題終わった?」「はみがき終わった?」などと聞くと、「やったよ!!」と答えるけど、実際はやっていない、できていないことが多いという嘘…多いと思います。
私も何度も経験しています。
こういった嘘でなかなか改善がない場合、
- 「宿題ができているか確認してみようかな」
- 「ちゃんとはみがきできているか確認してみようかな」
などと声掛け方法を変えると、「まだしてない!」「今からする!」「あとでする」という答えが返ってくるのではないでしょうか。
嘘をつくという経験自体を減らすことができるので、おすすめです。
よかったら試してみてくださいね!
最後にもう一つ、大人もそうですが、ほとんどの人間は嘘をつきます。子どもも同じ!良くも悪くも嘘をつく生き物だと思っておくことが大事です。
悪い嘘をついてしまっても頭ごなしに怒らない!その後の話が大事です。冷静に話をしましょうね。
親のこれまでの言動や躾が子供に嘘をつかせている?
嘘をつく子どもの親を見ていくと、親の態度や言動、厳しい躾が関係していることもあります。
親の厳しい躾や言動
- 失敗をしてしまうと、厳しく叱咤されるので、隠そうと嘘を重ねる。
- 嘘をつくと激しく怒鳴られ、叱られるので怖くて嘘をつく。
- 「嘘つきは嫌い」など普段から親が口にしていて、子どもが嘘をついてしまった時、正直に話せない親子関係になってしまっている。
親が子どもの前で嘘をつく
- 子どもと出掛ける約束していたが、忙しくて約束を果たせない。(そのまま説明なしに約束をスルーしてしまう)
- 子どもの前で嘘をついているところを見せてしまっている。
こういったことが原因でお子さんが嘘を重ねてしまっている場合も多いです。
もちろん、躾も大事ですが、厳しくしすぎると、失敗を隠してしまいたくなるのは大人も同じです。そして、大人が間違った行動をしていると、子どもは簡単に真似してしまいます。普段から気をつけておきたいですね。
子どもは親をしっかり見ています!
嘘をクセにさせないためには?
嘘をクセにさせないためには、子どもが嘘をつけない状態、状況にすることが一番ですよね。それは、お子さんが安心して何でも話ができる関係を作り出すことだと思います。
嘘をついてしまっても、正直に話せる親子関係です。
頭ごなしに怒鳴って叱っていては、恐怖心から再び嘘を重ねる傾向が強いです。子どもが正直に話せるような、質問や会話をして、正直に話してくれれば、褒めましょう。
「正直に言ってよかった」とお子さんが思う経験を重ねれば、嘘がクセになることも防げると思います。そして、お子さんに「嘘はついてはいけない」ことを教えることも大事です。
なんで駄目なのか、嘘をつくとどうなるのかを話して、理解してもらうことが大事です。
意外と嘘をつくとどうなるのか、信頼をなくすということはどういうことか小学校低学年だとわかっていないことがあります。
言葉で説明しても、心に響いていない時は、絵本の読み聞かせなども効果的です。
おすすめの絵本
オオカミがきた(イソップ絵本1)
イソップ物語の中でも有名な話です。嘘をつくと信頼をなくしてしまうことをわかりやすく描いています。子どもの心にも刺さりやすい話になっているのでおすすめです。
あたし、うそついちゃった
嘘をついてしまった主人公の気持ちや「嘘をついてごめんなさい」と謝られた時の気持ちなど、色々な立場から気持ちを想像でき、話がしやすいと思うのでおすすめです。
絵本の読み聞かせは親子関係も深まるので増やしたい時間です。頭ごなしに叱るよりも、お子さんの心にも響きやすいので、参考にしてみてくださいね。
お子さんが安心して話ができる環境を整えてあげたいですね!
まとめ
- 小1でも嘘をついてしまう心理は大人と一緒。
- 低学年では怒られないための嘘、自分のための嘘が多い。
- 自分のことしか考えていない嘘は見逃してはいけない。
- 子どもが正直に話してくれる質問をする。
- 親の厳しい躾や嘘が原因で子どもが嘘をついてしまう状況になることもある。
- 普段から安心して子どもと話ができる環境をつくること。
今回、改めて嘘について考えてみて、子どもにとっての「嘘」は成長の場であり、成長の証だなと思いました。
良い成長の証として残すために、周りの大人の助けが必要で、環境作りをしておくことが重要だと思いました。
- 嘘をついてしまっても、正直に話せる環境
- 子どもが嘘をつかなくてすむ環境
それを作るには、大人の気配りや努力は必要だと思います。子育て中のママさん、パパさん!子育て中って奇想天外なことが多発しますよね。
私も発狂寸前の状況になることも多いですが、子どもの成長って振り返れば、宝物です。
宝物をもっと素敵なものにするためにも、子どもの嘘に上手く付き合えるように、なっていきたいですね!
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