レクリエーションは他の人とのコミュニケーションが取りやすい方法の1つですよね。
学校で行うレクリエーションで
- 「お友だちのいつもと違う一面が見えて親近感がわいた」
- 「普段は話したことがないお友だちと話すことができた」
- 「レクリエーションをやってからお友だちが増えた」
など、感じたことがあると思います。
小学校の先生は児童たちがどのようなレクリエーションだったら楽しくできるだろうか、屋内・屋外で行うレクリエーションではどのような内容が良いのか考えながら、計画を立てていらっしゃるでしょう。
今回は、室内レクリエーション計画に悩む小1担任の先生に向けて
- 室内レクリエーションの効果とは?
- チーム対抗のレクとみんなで楽しめるレク
- 1年生向け!室内・屋外チーム対抗レクリエーションアイデア5選!
- 1年生向け!室内・屋外レクリエーションアイデア5選!
について紹介していきます。
この記事を読めば1年生でも楽しめるレクリエーションが分かりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
室内レクリエーションの効果とは?
レクリエーションとは?
疲れを癒すための気分転換、気晴らしのことをいいます。
一生懸命学校生活に慣れようと頑張る1年生に、レクリエーションで気分転換を図ろうという意図がありそうですね。
レクリエーションの効果、どのような心の変化・成長があるのか
【日本レクリエーション協会】というレクリエーション活動を推進している団体があります。
そこで教員向けにレクリエーションを指導者を育成するプログラムもあるようです。先生方の中には、このプログラムに参加した先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
レクリエーションの効果として
- 身体を動かすことで気分転換になる
- 運動とは違う、身体全体の調整を図ることができる
- 勉強の緊張から解放される
- コミュニケーションを通じて社会性を身に着けることができる
となっています。
1.身体を動かすことで気分転換になる
イスに座って先生の話を聞いて受ける授業ばかりでは、集中力も限られますし疲れてしまいます。
身体を動かすレクリエーションを取り入れることで、児童たちの気分転換を図ることができます。
2.運動とは違う、身体全体の調整を図ることができる
体育や運動では身体機能の向上などを目的としますが、レクリエーションは身体機能の向上は目的としておらず、身体を動かして筋肉をほぐしたり、お友だちと交流することで楽しい気持ちになり精神的に落ち着いたり、トータルで身体全体が安定するような効果が見られます。
3.勉強の緊張から解放される
【イスに座って先生の話を聞く】場面から離れることで、緊張をやわらげることができます。
4.コミュニケーションを通じて社会性を身に着けることができる
レクリエーションで児童同士が話をしたり、手をつなぐ・肩を組むなどのスキンシップを取ることでコミュニケーションが図れ、社会性を育むことができます。
レクリエーションの内容は無数にあるので、先生のクラスにどんなレクリエーションが必要なのか目的を決めると、内容が決めやすいですよね。
例えば1学期であれば、まだ先生も含め児童同士もお互いがどんな人なのか分かりません。
そういうときはお互いを知れるような、クラスメイト全員とコミュニケーションが取れるようなレクリエーションを計画すると良いでしょう。
2学期は児童同士で【協力する】【役割分担する】などを目的としたレクリエーションを取り入れることで、自分が任された役割はみんなの役に立つんだと充実感が得られますし、協力して成し遂げたときには達成感が得られます。
3学期では勝ち負けがあるレクリエーションを行い、チームで【協力】して勝てれば達成感が得られ、負けたとしても【連帯感】が生まれます。
レクリエーションはイスに座って受ける授業で得られる知識や、休み時間に友だちと遊ぶことで得られる社会性などとは違うことが分かりますよね。
チーム対抗のレクとみんなで楽しめるレク
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
チーム対抗のレク・メリット
- チーム内の役割分担をすることで、チームの一員である・自分は誰かの役に立つという誇りを持てる
- 自分の役割を全うしようとする責任感が生まれる
- チームのメンバーと協力することで連帯感が生まれる
チーム対抗のレク・デメリット
- 勝負となるため、負けるとやる気がなくなってしまう
- 負けるとチームの雰囲気が悪くなる
みんなで楽しむレク・メリット
- クラス全体で楽しむことができる
- クラス全体の統一感が得られる
みんなで楽しむレク・デメリット
- クラス全体で行うと、積極的に参加できない児童がいる
- サボろうとする児童がいる
- みんなの意見が合わないとまとまらない
それぞれにメリット・デメリットがあるので、レクリエーションをする目的に応じてみんなで楽しめるものにするか、チーム対抗にするか決めても良いですね。
1年生向け!室内チーム対抗レクリエーションアイデア5選!
今回は室内でも教室内でできるチーム対抗レクリエーションを5つ紹介していきます。
各ゲームの最後に動画も載せていきますので、詳細は動画を参照してください。
①連想ゲーム
用意するもの
- 人数分の紙と鉛筆
- 5~6人のグループを作っておく
ルール
- 1つ題を決めて、題に合う答えを紙に書く(このとき、同じグループの人に見られないように注意する)
- グループ内で同じ答えを書いた数だけポイントになる
- ポイントが多かったグループの勝ち
ポイント
- お題の内容は簡単なものが良いでしょう。
- 【果物といえば】【好きな食べ物といえば】などクラスの特徴に応じた題でも盛り上がるかもしれません。
- 【髪の毛が長いお友だちと言えば】【足が速いお友だち言えば】など
②新聞紙タワー作り
用意するもの
- 新聞紙(各グループ分)
- セロハンテープ(各グループ分)
- メジャー
- 4~5人程度のグループを作っておく
ルール
- 制限時間内に、新聞紙で各グループ自由にタワーを作る
- 完成したタワーの長さをメジャーで測る
- 1番高いタワーを作れたグループの勝ち
ポイント
- 新聞紙は1グループ朝刊1日分程度を用意すると、タワーが作りやすい
- イスや机に立つのは危険なので、乗らないように注意しておきます
③ジェスチャーゲーム
用意するもの
- 特になし
ルール
- グループごとに題を決めます(例:運動会)
- 題を連想させるような動きを見せる(走っている仕草、玉入れ、綱引きなど)このとき声を出してはいけません
- 題を当てられるまで何分かかったか測る
- 早く答えられたグループの勝ち
ポイント
- 1つのグループが連続して3~4つ出題して、どのグループが早く答えられたかタイムを計ります
- お題になりきってジェスチャーするように児童たちに声をかけましょう
④パイプレース
用意するもの
- トイレットペーパーの芯(縦半分の切ったもの)1人1本
- ピンポン玉、またはビー玉 グループの数
- 玉を入れる箱やカゴ
ルール
- グループごとに1列に並ぶ
- トイレットペーパーの芯を縦半分に切ったものを各自両手に1本ずつ持ってパイプ状につなげる
- スタートの合図で玉を転がして、ゴールの箱の中に運ぶ
- 早くゴールしたグループの勝ち
ポイント
- 途中で玉が落ちてしまった場合は、落ちたところからやり直し
- 並び方を1列だけではなく、円にするなど形を変えると玉運びが難しくなり面白い
⑤人間知恵の輪
用意するもの
- 特になし
- 3~4人くらいのグループを作っておく
ルール
- グループで輪になり、隣以外の人と右手をつなぐ
- 左手も同様に隣以外の人とつなぐ
- 手が離れないように絡まりを取って円に戻せたらOK
- 早く円に戻れたグループの勝ち
ポイント
- 3名くらいからやってみると面白い
- 人数が増えると絡まりが増えるので、1年生には難しいかもしれない
- 教室の机を端に寄せて、広いスペースを作る
1年生向け!屋外チーム対抗レクリエーションアイデア5選!
次は屋外でのチーム対抗レクリエーションアイデアです。屋外なので校庭でできるものを想定しました。参考にしてみてください。
①しっぽ取りゲーム
用意するもの
- しっぽにする細長いもの(新聞紙を細く切ったもの、ハチマキ、リボンなど)
※グループごとに色を分けておくと分かりやすい
ルール
- グループに分かれて、それぞれズボンのゴム部分にしっぽを付ける
- しっぽが取られないように逃げる
- しっぽを取られた人はその場で座る
- 制限時間内に相手のしっぽを多く取ったグループの勝ち
ポイント
- 陣地に予備のしっぽを用意しておき、おかわり制度を付けると長く楽しめる
- 相手の腕や服を引っぱらないように注意する
- しっぽを抑えながら走るのはナシ
②ボール送り
用意するもの
- グループ分のボール
ルール
- スタート位置とゴール位置を決める
- グループのメンバーは1列に並ぶ
- 後ろの人からボールを前の人に渡していく
- ボールを渡した人から前に回り、ボールを受け取る
- 繰り返してゴールを目指す
ポイント
- ボールを投げるのはダメ
- ボールを送る方向は頭の上や足の間を通すなど、バリエーションを変えると面白い
- ボールを落としたら、落としたところからやり直し
③フラフープリレー
用意するもの
- フラフープ
ルール
- グループになり、手をつなぐ
- 端の人にフラフープを通し、手を離さないようにフラフープを身体に通して次の人へ渡す
- 最後の人がフラフープをはずした時点でゴール、早いグループの勝ち
ポイント
- フラフープの大きさを最初は大きいもので通りやすいようにする
- 慣れてきたら少し小さいフラフープにすると面白い
④フラフープを置いて踏んで進むリレー
用意するもの
- フラフープ(2種類の色それぞれ3こずつ)
ルール
- フラフープを3つ縦に並べる
- フラフープの中に児童が立ち、フラフープを移動させながら進む
- 先にゴールしたグループの勝ち
ポイント
- フラフープは離さないように、くっつけて並べるように注意する
- 始めはフラフープを2つにして、進む→置く→進む→置くの方が分かりやすい
⑤手つなぎドリブルリレー
用意するもの
- グループ分のボール
- コーン
ルール
- 3~4人くらいのグループで手をつなぎ輪になる
- 輪の中にボールを入れ、ドリブルしながらコーンまで進み折り返して次のグループにボールを渡す
- 早く全てのグループが終わったチームの勝ち
ポイント
- 手を離さないように注意する
- 進行方向に対して後ろ走りする子も出てくるため、転ばないように注意する
1年生向け!室内レクリエーションアイデア5選!
今度はみんなで楽しむ室内レクリエーションのアイデアを5つ紹介します。
①なんでもバスケット
用意するもの
- イス人数分-1
ルール
- イスを円状に並べる
- 始めに鬼を1人決めておき、他の児童はイスに座る
- 鬼が出したお題に当てはまる人は座っているイスから離れて別のイスに座る
- 座れなかった児童が次のお題を言う
ポイント
- お題は何でもOK
例:【今日朝ご飯を食べてきた人】【ペットを飼っている人】【兄弟がいる人】【肉が好きな人】など
- 鬼になった人には最初に何か一言コメントをもらっても面白い
②いつ、どこで、誰が、何をしたゲーム
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- 紙を入れておくケース4つ
ルール
- 1人1人に【いつ】【どこで】【だれが】【何をした】を記入してもらう
- 各カテゴリーごとに回収する
- 各カテゴリーからランダムに取り出し、文章として読み上げる
ポイント
- ちぐはぐな文章が出来上がることで盛り上がる
- 【何をした】の部分は読んでいて気分の良くないもの、自分がしたくないと思うものは書かないよう注意しましょう。
③新聞紙じゃんけん
用意するもの
- 新聞紙×人数分
ルール
- 新聞紙を開き、その上に乗る
- 先生とジャンケンし、負けた児童は新聞紙を半分に折る
- 勝ちやあいこはそのまま折らずにそのまま
- 新聞紙の上に乗れなくなったらアウト
ポイント
- 片足立ちOKとするならば、滑ると危ないので裸足で行うことがオススメ
- 折る際ズルで半分に折らない子が現れるため注意
- 先生とジャンケンか、2人ペアにして児童同士でジャンケンしても良い
④プリンゲーム
用意するもの
- 消しゴム
ルール
- 2人1組のペアを組む
- 机を2つ向かい合わせに付け、真ん中に消しゴムを置く
- 先生が【からあげ】と言ったら「かー」と右手を挙げる
- 【やきそば】と言ったら「やー」と左手を挙げる
- 【おにぎり】と言ったら「おー」と両手を上に挙げる
- 【プリン】と言ったら消しゴムを取る
- 消しゴムを取った方が勝ち
ポイント
- フェイントを仕掛けると盛り上がる
⑤ジャンケン列車
用意するもの
- 特になし
ルール
- 近くにいる人とジャンケンをする
- 負けた人は勝った人の後ろに周り、肩を持って付いていく
ポイント
- 音楽をかけて、音楽が鳴っている間は動き回り、止まったら近くにいる人とジャンケンをする
- 最後はクラス全員が1つの行列になるので一体感が生まれる
1年生向け!屋外レクリエーションアイデア5選!
①猛獣狩りゲーム
用意するもの
- 特になし
ルール
- 猛獣狩りの歌に合わせて歌う(詳細は動画を参照)
- 先生が言う猛獣の文字数分集まって座る
- 例:【りす】だったら、2人で集まり座る
ポイント
- ノリノリで歌う(振り付けも忘れずに)
- 残ってしまった児童には、何かアピールしてもらう(一言発表や、次のゲームへの意気込みなど)
②宝探しゲーム
用意するもの
- 宝物
ルール
- 隠すチームと探すチームに分ける
- 隠すチームは宝物を隠す
- 隠し終わったら、探すチームが宝物を探す
ポイント
- ゲームを行う会場によって、入ってはいけない場所はあらかじめ説明しておく
- それぞれ1人1人が宝物を作ると、ゲームの準備から楽しめる
- 宝物は何でもOK
③門番ジャンケン
用意するもの
- 陣地の目印になるもの(コーンを置くか、線を書いておく)
ルール
- 門番と鬼を決める
- 鬼につかまった人鬼とジャンケンする
- 勝ったら逃げられ、鬼はその場で10秒静止する
- 負けたら陣地に入る
- 門番に【門番ジャンケン】と言うと、門番にジャンケンできる
- 門番に勝ったら、陣地に入っている仲間を助けることができる
ポイント
- 鬼ごっことジャンケンが融合しているので、鬼ごっこが苦手な児童でも逃げられる可能性がある
- チーム制にすると面白い
- 誰が鬼か分かるように目印を付けておくと分かりやすい
④鳥かご大嵐ゲーム
用意するもの
- 特になし
ルール
- 3人1組を作る
- 3人のうち2人で【鳥かご】役、1人は【鳥】役になる
- 先生が「おーいきたぞー」と言ったら「何がきた?」と児童は返す
- 【かごがきた】→鳥かご役が動いて、別の鳥のところに行く
- 【鳥がきた】→鳥役が動いて、別の鳥かごの中に入る
- 【嵐がきた】→全員バラバラになって、新しい3人組を作る
ポイント
- 余ってしまった児童がいた場合は、先生の代わりに号令をかける係をやってもらう
- いつ動くか分からないハラハラ感が面白い
⑤ドッヂボール
用意するもの
- ボール
ルール
- 2つのチームに分かれる
- ボールを投げ合う
- 当たったら相手チームのコート外に出る
ポイント
- ルールのアレンジがしやすい
- 例①:外野なしで、当たったら相手チームの仲間に入る
- 例②:王様を決めて、王様にボールを当てたチームの勝ち
- 例③:各自番号を付けてドッヂボールをし、当てた人が持っている数字がポイントとして入る。時間内にどちらのチームが多く点数を取れるか、先に30点取れたチームが勝ちなどのルールを決める
まとめ
小学校1年生担当の先生に向けてレクリエーションの効果、どのような遊びがあるかについてまとめてきました。
ポイントはこちら
- レクリエーションには、児童のリラックス効果・社会性を身に着ける効果がある
- 緊張を解消する目的や、児童同士のコミュニケーションなど目的に応じたレクがある
- 教室でできるレク、校庭でできるレクなど場所に応じたレクがたくさんある
レクリエーションには授業や学校の休み時間などではなかなか得られない効果があり、みんなで楽しめるものばかりでしたね。
授業中みんなの集中力が途切れてきたときに、担任の先生がレクを入れてくれたのを覚えています。【いつどこで誰が何をしたゲーム】はクラスみんなで盛り上がりました。
いつもとはちょっと違うレクリエーションの授業は、児童たちもワクワクすることでしょう。
この記事を参考に先生のクラスの状況に合わせて、レクリエーションを取り入れてみてくださいね。
コメント