待ちに待った小学校入学。お子さんもお母さんもドキドキとわくわくの連続ですね。
友達もたくさんできて、勉強もがんばっていたのに、子供がいきなり「先生が怖いから学校に行きたくない!」と言ってきた!!
入学早々の行き渋りはお母さんも驚いてしまいますよね。
- 子供にどんな言葉をかければいい?
- 無理やり行かせない方がいい?
- 学校にはどう伝えたらいい?
先生が原因の不登校を防ぐにはどうしたらいいのか?
先生に恐怖を感じる原因や、それを解消するにはどうしたらいいのかをまとめてみました。
先生が怖いと言って行き渋るようになった
一年生の子供たちが小学校に入学して先生を怖いと感じることはめずらしいことではありません。子供が学校に行きたくないと言い出したら、親はどう対応するのが正解なのでしょうか?
- ただの甘えじゃないの?
- 一度休ませたらこのまま行けなくなってしまうのでは?
- 毎朝泣く子を無理やり行かせるのはかわいそう?
行かせるのがいいのか、休ませるのがいいのか、お母さんの中でも自問自答が続くと思います。
もしもお子さんが先生が怖いから学校に行きたくないと言っているのなら、どうして先生を怖いと感じるようになったのか、じっくりと話を聞いてあげましょう。
聞くときは、『なんで?』『どうして?』と質問攻めにするのではなく、子供が話したことに対して『そうなんだ』と相づちを打ちながら聞いてあげると、子供は話しやすいんだそうです。
話を聞く前から、「そんなこと言ってないで早く行きなさい!」と突き放してしまうと、子供は先生にも親にも何も言えなくなってしまい、どんどんふさぎこんでしまうかもしれません。
なぜ先生が怖いと感じる?
小学校一年生が大人に対して恐怖を抱くのは意外とささいなことが多かったりします。
今まで幼稚園や保育園でゆっくり優しい口調で話しかけてくれた先生とは違って、小学校の先生ははっきりとした口調で声も大きく早口なことも多いので、子供たちはそれだけで恐怖を感じてしまうことがあるんです。
先生を怖いと感じるのはどんな時?
- 大きな声で注意されたとき
- 給食で嫌いなものを食べるように言われたとき
- 手を挙げていないのに授業で指されたとき
- 他の子が厳しく怒られているのを見たとき
などが上げられます。
学校生活では、友達と楽しく遊ぶことももちろんですが、それ以上に勉強や集団生活をする上でのルールなど、身につけなくてはいけないことがたくさんありますよね。
やらなくてはいけないことをやらなかったり、悪いことをしたら、当然先生からは注意されます。
それは子供が成長していく上では必要なことなんですよね。でも、一年生の段階では急に変わった先生の温度感に戸惑う子は少なくありません。
お子さんが先生を怖がっているようであれば、理由を聞いた上で、どうして先生は怒ったのか?お母さんからも子供に説明してあげるといいですね!
入学当初は怖がったり戸惑う子も多いですが、二学期ごろになると子供たちも慣れてくることが多いので、それまではお子さんの話をよく聞いてお家でフォローしてあげることが大切です。
怖がっていることを先生や学校に伝えるには?
先生が注意するのは子供たちのためを思ってのことがほとんど。
でも、いくら必要な指導だったんだよと説明しても、子供の性格によっては恐怖心をぬぐうことができず、学校に行きたくないというお子さんもいると思います。
そんなときは正直に担任の先生に相談しましょう!
厳しいと思われている先生も、生徒のことを考えてくれる優しい先生がたくさんいます。
相談するときは、まずは連絡帳に書いてみましょう。
と子供の様子を伺ってみると、電話をかけてきてくれる先生が多いです。やはり文字だけで全て伝えるのは難しいので、直接話せた方が相談しやすいですよね。
ここで元小学校教諭の方のお話をご紹介します。
教員時代、保護者の方とお話すると、「毎朝学校に行き渋って大変なんです。」と打ち明けられることが多かったです。
学校ではそんな素振りを見せない子も多かったので、「教えてくださり、ありがとうございます。学校では頑張っているので教えていただいてありがたいです。これからよく様子を見ておきますね。」と伝えていました。
保護者から伝えてもらうことで、声かけを増やしたりふれあったりして、少しでも安心してもらえるように心掛けることができました。
同時に、がんばって学校に来ている子供が多いんだな、安心して過ごせるように笑顔で迎えたいと思うようにもなりました。
このように、子供ががんばって勇気を出して登校しているということを、意外と先生たちは気づいていないのかもしれません。
お母さんだから気づく子供の変化や気持ちを先生に伝えることで、子供へのかかわり方や声かけを見直してくれたらうれしいですよね。
相談するときは、先生の指導方法を批判するのではなく、
- 学校に行くのが怖いと言っていること
- 大きな声を出されることが苦手なこと
- 他の子の前で怒られると委縮してしまうので、できたら周りに人がいないところで注意してほしい
など、子供が楽しく学校に通うために協力してほしい、一緒に見守ってほしいということを伝えると、先生も親身になってくれます。
いきなり校長先生に話をするのはNGです。
担任の自分には何の相談もなかったということで、担任と子供の関係性が悪化することも考えられますので、相談の順番には注意しましょう!
ただ、もしも担任に相談しても全然対応してくれない、度を越した暴言や暴力が行われているようであれば、学校のカウンセラーの先生や、保健の先生、教頭・校長に相談しましょう。
怒られる、とはどういうことか?
小学生の子供にとって、親以外の大人に怒られる機会はまだあまりありませんよね。だからこそ先生に注意されたときは驚くでしょうし、ショックも受けると思います。
ですが、何か間違ったことをしたときは注意されるという経験は子供にとってとても大事なことで、これからの成長に大きく関わってきます。
叱ると怒るはどう違うのでしょうか?
教育の分野での二つの言葉の意味の違いは、
「叱る」
相手のことを思って事の善悪をしっかりと伝えて自立と自律を促すこと。
「怒る」
自分の感情を発散するために、怒りを相手にぶつけること。
と言われています。
先生が子供を注意することは、子供の成長を思って叱っているということ。
でも一年生の子供たちには、叱ると怒るの違いなんてまだ分かりませんから、
先生に怒られた=怖い
と単純に恐怖と結びついてしまうのだと思います。
- 「そんな遊びをしていたらけがをしてしまっていたかもしれないよ?」
- 「そんな言い方をしたら、お友達はどんな気持ちになっただろう?」
- 「忘れ物をしたのはちゃんと準備していなかったからだよね?」
など、どうして注意されたのか、あなたのことを思って叱ってくれたんだよということを、お母さんから子供に話してあげることが大切ですね。
最近では、学校でも習い事でも叱る先生が少なくなっているようです。
叱ることと虐待は全く別物のはずなのに、保護者からのクレームが増えていることが要因の一つになっています。
我が家では息子を叱るのは母親の私がほとんどで、主人が叱ることはほとんどありません。なので、息子は大人の男の人に怒られるということに免疫がなかったと思います。
サッカーチームに入っているのですが、男性のコーチに大声で注意されたときに見たことがないくらいひきつった顔をしていたのを覚えています。
- あいさつをしっかりすること
- 仲間同士声をかけあうこと
- 自分たちで片づけをすること
- 上手になるために努力をすること
など、人としても集団生活を送る上でも大切なことを教えてくれていました。
最初のころは「コーチ怖い・・・」と言っていましたが、今ではコーチからの指示や注意に大きな声で返事できている姿を見て、成長したなぁと感じます。
ただただ感情を発散させるために怒られると、子供も何を注意されたのか?
なかなか理解できないですが、間違いを正すために叱ってくれたんだということは、時間とともに子供にも伝わっていくものなんだと思います。
まとめ
- 子供が先生を怖がって学校を拒否しているときは、無理に行かせず、なぜ怖いと思うようになったのか、ゆっくり話を聞いてあげましょう。
- 一年生の子供たちはまだ怒られることに慣れていないので、入学当初はショックでなかなか忘れられないもの。学校生活に慣れてくる2学期ごろには小学校の指導方法にも慣れてくることが多いです。
- 先生と子供の性格があまりにも対照的な場合は、連絡帳や電話で先生に直接相談しましょう。子供の性格に合わせた指導をお願いすることができます。
- 先生はあなたのことが嫌いで怒っているわけではないということ。怒るには理由があって、あなたのことを思って注意してくれているんだよ。ということをお母さんから繰り返し説明してあげることが大切です。
入学したての一年生には、いつまでも幼稚園気分が続かないように厳しく対応しなくては、と力が入っている先生も多いと聞きます。
最初は子供も突然厳しい先生になって戸惑い、怖いと感じる子もいると思いますが、だんだんと怒られた理由を理解し、慣れてくることがほとんどです。
それまでは先生が悪者にならないように、お家でのお母さんのフォローが大切です。
何がいけなかったのかを伝えてあげることで先生に対する恐怖心が徐々に薄れていきますよ!
始まったばかりの学校生活です。楽しく登校できるように、なにかヒントになったらうれしいです。
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