もうすぐ小学校の入学をひかえ、子どもは学校と学童で過ごす日々が始まります。子どもの心配は尽きませんよね。それでも仕事や家事は待ってくれません。
働くママにとっては、学童はなくてはならない拠り所ですよね。なかには、小1で学童に行かせることに罪悪感があるママもおられるかもしれせん。
今回は、そんな気持ちを抱くママへ、《小1が学童を嫌がる心理や対処法》について、私の経験も織りまぜながら、ご説明します。
小1の子どもが学童を嫌がる!理由や心理は?
子どもがもし学童を嫌がったら、ママは困りますよね。
小1の子どもが学童を嫌がる理由には、以下のようなものが考えられます。
- さみしい
- 他学年の子もいる
- 好きな遊びができない
- 乱暴な子がいる
- 仲が良い子と遊びたい
それぞれ詳しくみていきましょう。
その1:さみしい
小学校への進学を機に、フルタイムで働きだすママも多いでしょう。
今まで幼稚園だった子は、急にママと離れる時間が長くなり、さみしくなるのは当然の心理です。「ぼくのこと、きらいになっちゃったのかな?」と思っている子もいるかもしれません。
また、保育園だった子は「ママはお仕事をしていて当たり前」と思っている子がほとんど。小学校ではじめて”ママが家にいる家庭もある”という事実を知り、「なんでぼくのママは家にいてくれないの?」と悲しくなることもあるでしょう。
その2:他学年の子もいる
学童は保育園と違って、縦割り活動。小学校の教室では同じ学年でのびのび過ごせても、学童は小1~小6が同じ部屋で過ごします。
小1にとって小6は、からだも大きく“怖い”と感じる子もいます。高学年に見られているかもしれないと思って、どこかドキドキしてしまう子もいるかもしれません。
その3:好きな遊びができない
人数が多いため、外遊びができる時間が決まっていたりスペースが狭かったりして、自由に遊べず窮屈な場合もあるでしょう。
また、「ボールや遊具は上級生のもの…」という暗黙のルールがあるところが多いのも事実。遊びたいときに、遊びたい場所で、遊びたいことができないのは、誰だって嫌になりますよね。
その4:乱暴な子がいる
保育園とちがって、学童の目的は「場所を提供すること」。保育や教育を目的としていないため、隅々までしっかり目が行き届いた環境ではありません。
なかには、乱暴な子だったり、気の合わない子もいるでしょう。学童の先生がいない場所で嫌がらせをされる、というのはよく聞く話です。
怖い思いや、いやな思いをする場所は、おとなでも行きたくありませんよね。
その5:仲の良い子と遊びたい
学童にいかない”帰宅組”の子たちは、小学校で「今日かえったら一緒に遊ぼう!」と約束したりします。それが仲の良い子だったら「私も一緒に遊びたい!」という気持ちになりますよね。
つぎの日、「昨日はたのしかったねー!」と目の前で話されたら、こころがキュッと苦しくなってしまうかもしれません。
学童を嫌がる子どもは無理やり連れていくべき?
小学校に入学し環境が大きく変わる時期は、気持ちだけでなく身体も疲れます。「行きたくないー!」と学童を嫌がるのは仕方ないのかもしれません。そんなとき、無理やり連れていくか悩みますよね。
結論からいうと、無理やり連れていくのはやめましょう!まずは、ゆっくり子どもの話をきいてあげることが大事です。
我が家の場合
実は、我が家の長男もそうでした。嫌だ!の一点張りで、学童に行くなら小学校も行かない!と言う始末。
その時期に私が気をつけたこと
- しっかりと話をきく
- 「話してくれてありがとう」とつたえる
- だきしめる
とにかく、しっかり話をきいてあげました。
手をとめ、目線をあわせ、温かいお茶を飲みながら話した日もあります。子どもが話している途中で話を遮ったり、意見を言ったりしないよう注意しました。
そして「話してくれてありがとう」と伝え、だきしめます。そのあと、はじめて私の気持ちを話すようにしていました。そうすることで「ママはぼくの気持ちを分かろうとしてくれている」と長男も感じてくれたようで、自分の言いたいことを言ったら、案外ママの話もきいてくれました。
「なんでぼくだけ学童にいくの?」と質問されたときは、次のように答えていました。
「ママもさみしいよ。けど、●●君のことが心配なの。ひとりでお留守番しているときに、地震があったらどうする?学童だったら、先生もお友だちもいて安心だよ」
伝え方のポイント
- ママも同じようにさみしい
- あなたのことを想っている
- 具体例をだして、学童のよさを伝える
「仕事が出来なくなるから」というように”ママ”の都合を話すのではなく「あなたのことを、こんなに想っている!」という愛情を全面にアピール。
熱く愛情を伝えていると、子どもも私も、自然と満面の笑みになっていましたよ。どんどん愛情を伝えちゃいましょう!!
経験者は語る!学童に楽しく行くようになった秘訣
我が家の場合
“乱暴な小6の男の子が怖い”というのが行きたくない大きな原因だったようです。学童の先生に相談すると、なるべく小1と小6の活動時間をずらすよう配慮してくださいました。
少し関わりが減ったことと、学童に気の合う友だちができたことで、全く嫌がらずに行ってくれるようになりました。小1のGWがあけて、梅雨入りする前の時期です。小学校にも慣れて、気持ちに余裕が出てきたタイミングでした。
これだけで、小さな子どものこころは救われます。絶対的な味方がいるということを、日頃から言葉と態度で伝え続けましょう。家族への安心感をバネに、子どもは一歩を踏み出せるのです。
学童に小1から通わせることに罪悪感
「一緒に過ごせる時間が少なくてごめんね…」そんな罪悪感が消えないママもおられるでしょう。
その気持ち、とってもよく分かります。私も長男の寝顔にむかって、何度も泣きながら謝っていました。
けど、一緒に過ごす時間の長さがより、一緒に過ごす時間の濃さの方が大切。一緒にいるのに話を聞いてくれない方が、よっぽどさみしいですよね。
”人は鏡”とよく言います。これは、子どもとママのこころの在り方にも言えること。ママが前向きに笑っていれば、子どもも自然と笑顔になります。「ごめんね」ではなく、「ありがとう」と笑いましょう!!
学校も学童もがんばる子どもに親ができることは?
小1は新しい経験の連続。おとなが想像するよりも、ずっと気力も体力も使いながら過ごしています。
小学校も学童もがんばる子どもたちに、親も何かしてあげたいですよね。そう感じるママは、次の3つのことを、是非ともこころの中に残してくださいね。
①ママもがんばっている姿をみせること
子どもはいつもママを見ています。だいすきなママが仕事や家事をがんばる姿に、小1でも感じるものがあるはずです。ママが仕事の愚痴を言うと、子どもも同じようにマネします。逆に、笑顔で前向きに取り組めば、子どももそれを見本にします。
がんばりすぎず、たとえ”がんばっているフリ”だったとしても良いんです。ママが前向きにがんばる姿を見せてあげましょう。
②おはなしタイムをつくる
「話をきくこと」「ママの想いを伝えること」が、子どもとママの「こころの安心」に繋がります。
なかなか、かしこまった話をする空気を作りにくい場合は、”おはなしタイム”と称したイベントごとにするのがオススメ。
我が家は寝る前に、「さぁ、おはなしタイムだよー」と声をかけて、布団のなかでこそこそ話していました。気負いしない雰囲気のほうが、子どもも話しやすいですしね。
③土日は子ども中心
平日がんばったご褒美として、土日は子どものためにたくさん時間を使いましょう。
- 行きたい場所に連れていってあげる
- 食べたいものを作ってあげる
- 授業でわからないところを教えてあげる。
なんでも良いんです。子どものとびっきりの笑顔を引きだしましょう!
週末のたのしさが、日頃のさみしい気持ちを軽減してくれますし、月曜日からの活力にもつながりますよ。
さいごに
小1になったら学童にいれる予定だけれど、罪悪感がある。そんなママにむけて、子どもが学童を嫌がる心理や対処法、ママの示す姿勢などをお伝えしました。
- 小1の子どもが学童を嫌がる理由と心理を5つご紹介しました。
- 子どもが学童を嫌がるときは、無理やり連れていくのではなく、しっかり話をきいてあ げましょう。
- ママは絶対的な味方であることを、日頃から言葉と態度で伝え続けることが大切です。
- 家族への安心感をバネに、子どもは一歩を踏み出せます。
- 一緒に過ごす時間の長さがより、一緒に過ごす時間の濃さの方が重要です。
- 「ごめんね」ではなく、「ありがとう」と笑いましょう!!
- 学校も学童もがんばる子どもに親ができることをご紹介しました。
学童にいれることで、子どもにさみしい思いをさせないか。
そう不安に思っているママの気持ち、すごくよく分かります。けど、安心してくださいね。罪悪感をもつ必要なんてありません。
わが家の長男も、小1のはじめは泣いて嫌がっていたけれど、今ではすっかり学童でたのしく過ごしてくれています。仕事をする大変さが分かる歳になり、「お仕事おつかれさま、ありがとう」と言ってくれるようにもなりました。
子どもは、あっという間に大きくなってしまいます。小さいうちから、しっかり子どものこころに寄り添ってあげましょう。子どもとママ、いっしょに強く成長していけたら素敵ですよね。こころから応援しています。
コメント