子どもは教科書をもらえると、「勉強を頑張ろう!」という意欲にあふれます。それは、学ぶことが楽しいことだと思っているからでしょう。それがいつから、勉強=嫌なもの に変化していくのでしょうか。
勉強好きになってほしいのは、多くの親御さんが願っていることですよね。勉強を嫌いにしない方法を紹介していきます。
小1で勉強嫌いの子ども!
まだ小1なのに勉強嫌い、なぜ?
その理由や背景考えられる理由を5つご紹介します。
その1:授業が楽しくなくなった
ずっと座って先生の話を聞くのが苦痛になることがあります。先生との相性もあるでしょう。
その2:勉強についていけなくなった
ぼんやりと他のことを考えたり、外ばかり見ていたりしたら、あっという間に授業についていけなくなります。
気が付いた時には分からなくなっているので、あきらめてしまいます。
その3:勉強をする達成感がない
なんのために勉強をするのか、意欲や目標を見失っている可能性があります。なぜ勉強をするのか、誰の為なのかをかみ砕いて説明することが大切です。
その4:先生との相性
苦手な人の話を聞くのって苦痛ですよね。先生が好きになれなくて、授業を聞くのが嫌になることもあります。ただ解決しにくいことなので、家庭でのサポートが必要になってきます。
その5:周りの環境
勉強は嫌いじゃなかったのに、クラスが授業を聞く雰囲気ではない、宿題をしない友達が多いなど、周りに感化される場合があります。
子どもは周りの環境で育ちます。学校に相談する、家庭や習い事での復習が大切です。
勉強嫌いの子どもはどう考えている?
どのような心理状況?
勉強嫌いの子供は、どう考えているのでしょうか。
勉強が得意な子だっているのに…よその子と比べて、大人のほうが心配になりますよね。
年齢で大きく違いますが、小1の子どもはなんとも思っていないでしょう。子どもは楽しいことが好きで、我慢をするのが嫌いです。
勉強は必要なこと、と思えることが大切です。
子どもと将来の夢やなりたい大人について話しながら、勉強をする意味を伝えましょう。
発達障害なのかな…と心配になることもあります。発達障害のなかに、学習障害というものがあります。
知的発達の遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」能力のうち、1つ以上の習得・活用に困難を示すことです。
人によって違いがあるようなので、疑いがあれば、先生や専門家の方に一度見てもらうとよいでしょう。
このまま勉強嫌いだと成績が心配!
長く勉強をしないと当然のように、成績はおちるでしょう。ただ、1年生の場合は、家庭や幼稚園・保育園で習ったことも多く、その時の知識でまだカバーできます。
心配なのは、難しい漢字や計算から目を背けると、どんどんついていけなくなり、今後もっと勉強が嫌いになってしまいます。
そうすると、当然学校が楽しくなります。登校拒否にならないためにも、早めの対策が必要です。
勉強嫌いな小1をやる気にさせる言葉とは?
もうすでに勉強が嫌いなお子さんがいるかた、あきらめないで下さいね。親があきらめてしまうと、子どもは期待されていないと感じ、色んなことへの挑戦をやめてしまいます。
子どもは誰かに褒めてもらいたい、見てもらいたい、という思いがとても強いです。
子どもの意欲が戻ってくる言葉をここで紹介します。
やる気にさせる言葉
- 「教えてほしいんだけど、これ分かる?」と誘う。
- 「なるほど!先生の話をよく聞いているね!
- 「この宿題ってこんなことができるんだね」
- 「また明日も習ったこと教えてね」
言ってはいけない言葉
- 「これくらいも分からないの?」
- 「ちゃんと授業を聞いているの?」
- 「遊んでばかりいないで、さっさと宿題しなさい」
ちゃんと見てるよ、と思える肯定的な言葉をかけてくださいね。
モノで釣るのはあり?
多くの親が、どうやったら勉強してくれるのかな、と試行錯誤しています。そこで思いつくのが、ご褒美などモノで釣ることですよね。
たしかに即効性があります。しかしそれで勉強が長続きするのでしょうか。
モノで釣るとどうなるか考えてみました。
- 何に対しても、モノで釣ってしまい、親も子もくせになります。
- 子どもは何か報酬がないと、勉強やお手伝いをしなくなる恐れがあります。
- なんのため、だれのために勉強をしているのかを見失います。
- モノを与える親としても、用意すること、約束を守ることが大変になってくる。
モノでつるのではなくて、時間や言葉のご褒美にしましょう。
- 「ここまで終わったら、おやつの時間にしよう!」
- 「こんな問題もできるなんてすごいね!」
- 「宿題が終わったら、一緒に○〇して遊ぼうね」など。
親が見てくれていると思うと、子どもは嬉しいです。
小1の子どもの勉強は親がどこまでみるべき?
親の帰りも遅いし、勉強は見てあげられないな。という親御さんも多いのではないでしょうか。ただ、子どもは、大人の目がないとサボることを覚えます。
そんなとき、子どもと時間や空間を共有するのをおすすめします。子どもが勉強するとき、親の目が届く場所で、勉強をさせるのがベスト。
食卓で子どもが宿題をするなら、その横で親も読書をする、仕事をするなどその時間を共有します。
一緒に座っている時間もない、と思うなら、空間を共有してください。
子どもから見えるところで、料理をする、洗濯物をたたむなどするだけで、子どもは安心します。そして、宿題の丸付けや見直しをしてあげたいところです。
なぜなら、こどもが授業についていけているか、どんなことが苦手なのかが把握できるからです。子どもともコミュニケーションがとれて、会話も増えるはずです。
親が宿題を把握していると、苦手な部分も早い対策ができます。
まとめ
◆小1の子どもが勉強嫌いな5つの理由!
- 授業が楽しくない
- 勉強についていけない
- 勉強後の達成感がない
- 先生との相性
- 周りの環境
◆勉強嫌いな小1の場合、なんとも思っていない可能性が高い。
◆勉強が嫌いな子は学校も嫌いになることがあるので、早めの対策が必要。
◆子どものやる気を「引き出す言葉」と「言ってはいけない言葉」を理解しよう。
◆モノで釣るより、時間や言葉のご褒美にしよう。
◆子どもが勉強をするとき、時間と空間を共有しよう。
小1だと、まだ自分から勉強に取り掛かるのは難しいです。だからこそ、親の言葉や寄り添いが大切です。
宿題することが当たり前になり、勉強は必要なこと、と理解できたら、あとは、自分の力でするようになります。それまでは、すこしでもいいので、勉強する時間を共有してあげてくださいね。
コメント