十三回忌とは故人が亡くなってから年数ごとに供養する「年忌法要」の一つで、亡くなってから満12年目の命日に行う法要を指します。
一般的に三回忌以降の法要は親族のみで執り行うことが多い傾向にあります。
施主は参列者への挨拶や会食の挨拶など挨拶する場面が多々ありますが、どのように挨拶すべきか悩みますよね。
使ってはいけない言葉や言い回しもあるので注意が必要です。
初めて十三回忌で挨拶をする人に向けて、失敗しない挨拶の例文をご紹介します。
十三回忌法要の挨拶例文!献杯の挨拶はどうする?
十三回忌の法要で会食を執り行う前に献杯の挨拶をするのも施主の大事な務めの一つです。
参列者の皆さんに向けて集まっていただいたことへの感謝の気持ちと故人を偲ぶ言葉を添えるようにしましょう。
挨拶の流れは以下の通りです。
- 故人との関係を紹介
- 参列者へのお礼
- 故人の生前を偲ぶエピソード
- 献杯
上記の流れに添った献杯の挨拶の例文を紹介します。
本日はご多用のところ、またはるばる遠方よりお集まりいただきまして誠にありがとうございます。おかげさまで滞りなく十三回忌を終えることができました。
本日は懐かしいみなさまと大好きなお酒に囲まれて兄も喜んでいることと思います。この場ではどうぞ思い出話で兄を偲んでいただけますと幸いです。
それでは、献杯のご唱和をお願いいたします。
「献杯」
ありがとうございました。
また、注意したいのが通常の「乾杯」とは異なる点です。
乾杯と同じ要領でやってしまうとその場の空気を損ねてしまいますので気をつけてください。
乾杯と異なるのは以下3点です。
- 杯を高く掲げて打ち合うことはしない
- 唱和は小さな声で行う
- 飲み干した後に拍手はしない
十三回忌法要の挨拶例文!その他の挨拶をするシーンは?
献杯の他にも挨拶が必要なシーンがあります。
大きく分けて以下の4場面です。
1.参列者への挨拶
受付で参列者のみなさまに対して簡単な挨拶をします。
2.法要開始のご挨拶
僧侶が入場し法要開始の準備が整ったら施主は挨拶を行います。
この際も短く簡潔にご挨拶をします。
故人名は戒名でも生前の名前でも構いません。
3.僧侶へのご挨拶
僧侶が会食に参加する場合と参加しない場合で挨拶のタイミングやお布施のお渡しするタイミングが変わってきます。
僧侶が会食に参加されない場合はこのタイミングでご挨拶をします。
4.法要終了のご挨拶
僧侶の読経と焼香が終わり僧侶が退場したら、無事に法要が終了したことに対してのお礼と会食への挨拶へご案内します。
なお、いずれのシーンでも使っていけないNGワードがあります。
- 「死」や「生きていたとき」などといった直接的な表現は使わない
- 「重なる」「度々」「再び」などといった不幸が重なることを連想させる言葉は使わない
また、つい挨拶で感傷的になりがちですが思い出話を長く語ることは避けましょう。
また、感情的にならず端的に終わらせることを心がけてください。
十三回忌法要の流れは?
一般的な十三回忌の当日の流れは以下の通りです。
地域や家庭の伝統により変わる場合もありますので、事前に確認をしておくとよいでしょう。
- 参列者お出迎え
- 僧侶の入場
- 施主による法要開始の挨拶
- 僧侶への挨拶
- 僧侶の読経
- お焼香
- 僧侶の法話
- 僧侶へのお礼の挨拶・僧侶の退場(僧侶が会食に参加しない場合)
- 施主による法要終了の挨拶
- 会食
- 僧侶へのお礼の挨拶・僧侶の退場(僧侶が会食に参加する場合)
十三回忌の次は?
十三回忌の次は十七回忌があります。
故人が亡くなってから満16年後の命日に執り行います。
基本的な流れは十三回忌と同じです。
十三回忌と同様、事前に準備が必要となりますため時期が近づいたら準備を始めましょう。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 献杯と乾杯ではやり方に違いがあることに注意する
- 施主は献杯の他にも「参列者への挨拶」や「法要前後の挨拶」「僧侶への挨拶」もする
- 「死」や「生きていたとき」などといった直接的な表現は使わない
- 「重なる」「度々」などといった不幸が連想される言葉は使わない
- 挨拶は端的に終わらせ感情的にならないように注意する
十三回忌は故人を偲ぶ法要です。
マナーを守って施主として参列者が安心できるようしっかりした挨拶をするよう心がけましょう。
▼【参考】法事の際の施主の挨拶の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】
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