十三回忌の案内状例文!書き方や渡し方の注意点を解説します!

十三回忌とは故人が亡くなってから年数ごとに供養する「年忌法要」の一つで、亡くなってから満12年目の命日に行う法要を指します。

一般的に三回忌以降の法要は親族のみで執り行うことが多い傾向にあります。

法要を執り行う際には「いつ」「どこで」「誰の」を行うのかをお知らせする案内状が必要となります。

初めて十三回忌で案内状を用意する人に向けて、失敗しない案内状の例文と渡し方をご紹介していきます。

十三回忌に挨拶はつきもの!十三回忌における案内状の意味とは?

手紙を開ける手

案内状とは「十三回忌についてお知らせする通達」のようなものです。

結婚式で言うならば招待状のようなものです。

参列者の人に向けて案内状をお送りし、十三回忌の日程や場所をお知らせします。

尚、十三回忌は通常親族のみで執り行うことが多いため、同居している親族以外の人宛に準備をします。

また、案内状は先方から返信もらうことで出欠確認も兼ねているため遅くとも1ヶ月前には手元に届くよう準備しましょう。

十三回忌の案内状!コピペOK例文!

桜の木

案内状には記載する内容を説明します。

記載内容の大枠を簡単に説明した後に例文をご紹介します。

1.頭語・結語

頭語と結語のセットは決まっています。

頭語に合わせた結語で文章を終えます。

(例)
文頭:拝啓 → 末尾「敬具」
文頭:謹啓 → 末尾「敬具」

2.時候の挨拶

季節を表す挨拶を入れます。

一例を挙げるので参考にしてみてください。

1月…極寒の候、新春の候

年が明け まだ来ぬ春が待ち遠しく感じられます

2月…余寒の候、立春の候

まだまだ余寒厳しい日が続きますが いかがお過ごしでしょうか

3月…早春の候、萌芽の候

春の風が快い季節となりましたが お変わりございませんか

4月…桜花の候、春暖の候

うららかな春の日和となりました 皆さまいかがお過ごしですか

5月…新緑の候、薫風の候

すがすがしい初夏の風に吹かれ 心もはずむ季節となりましたが

6月…梅雨の候、紫陽花の候

長雨が続いておりますが 皆さまにおかれましてはお変わりございませんか

7月…盛夏の候、大暑の候

暑さきびしき折 その後お変わりございませんか

8月…納涼の候、残暑の候

秋まだ遠く 厳しい残暑が続いています

9月…初秋の候、秋分の候

朝の空気に爽秋の気配が感じられる頃となりました

10月…秋冷の候、紅葉の候

秋もいよいよ深まりを見せてまいりました

11月…晩秋の候、落葉の候

朝夕冷え込む季節になりましたが お元気にお過ごしでしょうか

12月…初冬の候、師走の候

年の瀬の 寒さの身にしみる季節となりました

3.故人との関係と名前+十三回忌の法要

施主と故人の関係と故人の名前を明記します。

また合わせて何回目の法要なのかも合わせて記載します。

以下のように書くとスマート  です。

(例)
亡父 一郎の十三回忌法要
亡兄 太郎の十三回忌法要 など

4.法事が行われる日時・場所

法事の実施日時と場所を明記します。

日時は西暦ではなく和暦で表記します。

自宅で行う場合には「自宅にて」と記載します。

住所も書いておくと親切です。

また、ホテル等の自宅以外の会場を使う場合には住所と合わせて地図等を入れておくとよいでしょう。

5.法事・法要の食事(お斎)について

法要後のお斎の会場や当日の流れについて簡単に記載しておくと参列者側も安心です。

6.差出人の住所・名前

施主の名前を記載します。

当日連絡が取れるよう電話番号も記載しておきましょう。

拝啓 立春の侯 まだまだ余寒厳しい日が続いておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さてこの度左記○月○日に亡父 ○○の13回忌の法要を執り行いたく存じます。
法要後は自宅にて粗宴をご用意いたしております。
ご多用中とは存じますがご列席ご焼香賜りますようご案内申し上げます。

敬具

日時 令和◯◯年◯◯月◯◯日(◯曜日)午前◯時◯分より
場所 自宅にて
住所 ○○県○○市○○町 ○-○-○-○
電話 ○○○-○○○-○○○○

令和◯◯年◯◯月

住所 ○○市○○町 ○-○-○
電話 ○○○-○○○○○○
施主の名前

※お手数ではございますが◯月◯日までに返信にてご都合をお知らせ下さい

十三回忌の案内状を書く際のポイントは?送り方は?紙の種類は?

腕でバツをする女性

十三回忌の案内状を書く際のポイントは以下の4点です。

案内状に句読点を使わない

重要な文書には句読点を使わないという習わしがあります。

返信用のハガキまたは往復ハガキで送る

案内状は法要の案内だけでなく出欠確認の意味もあります。

封書に入れて返信用のハガキを同封するか往復ハガキで返信をもらえるようにします。

出欠確認の意味合いもあるため、1ヶ月前には先方に届くよう準備しましょう。

二重封筒は使わない

封書に入れて送る際は二重封筒は使わないでください。

「不幸が重なる」という意味合いがあるためです。

白い無地の封筒を用いる

封筒を使って送る場合は白い無地の封筒を用意しましょう。

十三回忌法要の流れは?

法要の食事

一般的な十三回忌の当日の流れは以下の通りです。

地域や家庭の伝統により変わる場合もありますので、事前に確認をしておくとよいでしょう。

  1. 参列者お出迎え
  2. 僧侶の入場
  3. 施主による法要開始の挨拶
  4. 僧侶への挨拶
  5. 僧侶の読経
  6. お焼香
  7. 僧侶の法話
  8. 僧侶へのお礼の挨拶・僧侶の退場(僧侶が会食に参加しない場合)
  9. 施主による法要終了の挨拶
  10. 会食
  11. 僧侶へのお礼の挨拶・僧侶の退場(僧侶が会食に参加する場合)

十三回忌の次は十七回忌があります。

故人が亡くなってから満16年後の命日に執り行います。

基本的な流れは十三回忌と同じです。

十三回忌と同様、事前に準備が必要となりますため時期が近づいたら準備を始めましょう。

まとめ

手を合わせる喪服の女性

ここまでの内容を以下にまとめます。

  • 十三回忌は亡くなってから満12年目の命日に行う法要
  • 案内状とは「十三回忌についてお知らせする通達」で出欠確認の役割も兼ねている
  • 案内状には「頭語・結語」「季節の挨拶」「故人との関係+十三回忌の法要」「法事が行われる日時・場所」「施主の名前・連絡先」を記入する
  • 案内状では「句読点を使わない」「二重封筒を使わない」「白い無地の封筒で送る」といったルールがある

法事は親族の人にとっても故人との思い出を偲ぶ大切な催し物の一つです。

気をつけなければならないルールもありますので、失礼のないようマナーをしっかり確認してから準備に取り掛かってください。

▼《参考》法事の際の施主の挨拶の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】

 

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